今週のこれまでのニュース【第4週目】

ネブラスカ大体育局長が解雇に

今季1勝2敗と低迷しているネブラスカ大フットボール部ですが、大学側はそのテコ入れの第一弾として体育局長(AD)のショーン・エイコースト(Shawn Eichorst)氏を解雇したことを発表しました。体育局長といえばアメフト部だけでなくその他すべての部活動の頂点に立つ人物ですから、その彼を解雇したというのがことの重要さを表しています。彼がフットボール部の勝ち負けに直接関わっているとはいえませんが、その責任を取る形でその座を追われたわけです。

2012年にマイアミ大からやってきたエリコースト氏は2014年に前監督のボ・ペリーニ(Bo Peline、現FCSヤングスタウン州立大監督)を解雇し、オレゴン州立大のHCだったマイク・ライリー(Mike Riley)監督を招聘。しかしこれまで16勝13敗とかつての強豪チームの面影は見えません。1999年以来のナショナルタイトル及びカンファレンスタイトル獲得のために古豪復活へ必至となっている大学側はライリー監督を連れてきたエリコースト氏に責任を取らせ解雇したとも読めます。

エリコースト氏のリーダシップ下でのフットボール部の業績には疑問が残りますが、彼が白羽の矢を立てた男子バスケットボール部監督ティム・マイルズ氏も過去5年でナショナルトーナメントに1度しか出場できていません。総合的に見て彼にネブラスカ大体育局長としての資質がなかったのかもしれません。期待度が高いネブラスカ大のプレッシャーの高さを物語っています。

メイフィールドの銅像?

オクラホマ大快進撃の主力となっているのは言わずと知れたQBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)です。彼は未だ現役で活躍中ですが、すでにファンの中には彼の偉業を讃え銅像を製作するためのクラウドファンディングを始めたという話があります。このキャンペーンを始めたファンはメイフィールドはハイズマントロフィーを受賞することを予想していますが、もしそうならなくてもオクラホマ大フットボールへの貢献度を考えれば銅像を作られるくらいの価値はあると話しているそうです。

目標は日本円で約500万円だそうですが、このファンディングがローンチされてから24時間で集まった合計金額は約1万2千円ほどだとか。

クレムソン大レンフローの謝罪

クレムソン大の小さな巨人、WRハンター・レンフロー(Hunter Renfrow)は過去2度のナショナルチャンピオンシップゲームで活躍し、特に昨年は勝利を呼び込む決勝TDパスをキャッチするなど名をあげました。そんなカレッジフットボール界でも随一の小さい体ながらクレムソン大というトップチームの中でもなくてはならない存在となったレンフローですが、ひょっとしたら彼はカレッジフットボール界で随一「ナイスガイ」でもあるというエピソードが紹介されました。

遡ること昨年度のナショナルタイトルゲーム。アラバマ大と対戦したクレムソン大でしたが、レンフローをディフェンドしていたのはアラバマ大DBトニー・ブラウン(Tony Brown)でした。そこで彼ら二人はトラッシュトークを繰り広げていたらしいのですが、レンフローがブラウンに放った言葉(何を言ったかは明らかにされていませんが)を言った後にすぐに後悔したらしく、それから3プレー後に再びブラウンと対峙した際に彼はブラウンにこう言ったと言います。

「OK, I’m sorry. I should not have said that. Because if we were going to win, I wanted to win the right way and not be a jerk about it, you know?”」

(さっきは悪かった。ちょっと言い過ぎた。もし俺たちがこの試合に勝つならば、嫌な奴としてじゃなく胸を張って勝ちたいから)

そしてレンフローは前述の通り勝ち越しの決勝TDを奪い見事胸を張って全米王者の一員となったのです。試合中に本当にそんな風に相手選手に謝ったというのなら、レンフローは本当に人がいいですよね。

アーバン大QBホワイトが逮捕・退部へ

昨年までアーバン大の先発QBをつとめ、今年は元ベイラー大の転校生、ジャレット・スティッドハム(Jarrett Stidham)にその座を奪われバックアップに甘んじていたショーン・ホワイト(Sean White)は先週のマーサー大での勝利後に公共の場で飲酒したという疑いで逮捕されてしまいましたが、その翌日にガス・マルザーン(Gus Malzahn)監督はホワイトに退部処分を下しました。

先発の座を奪われ自暴自棄になっていたのか・・・。しかしホワイトは今季チーム内の規則違反のため開幕後最初の2試合謹慎中でした。そこに来てこの逮捕劇。ひょっとしたら彼は常習の問題児だったのかもしれません。

UTEPのOCが解雇に

開幕以来3戦全敗のテキサス大エルパソ校(UTEP)ですがその責任を取らせる形でHCのショーン・クグラー(Sean Kugler)監督はオフェンシブコーディネーターのブレント・ピース(Brent Pease)氏を解雇しました。今季FBSでコーディネーターの更迭を行ったのはイーストカロライナ大ミズーリ大に次ぎ3チーム目です。

先週もUTEPはアリゾナ大相手に63対16と大敗。すでにファンは今シーズンのチームにさじを投げたのか、観客数も視認できるくらいのまばらさでした。

これまで3試合でUTEPオフェンスはトータルオフェンスで全米で最下位から番目となる1試合平均204.7ヤード。平均得点数も125位となる約13点と攻撃力のなさは顕著です。

かつてクリス・ピーターセン(Chris Petersen、現ワシントン大)監督率いるボイジー州立大でその名を挙げ当時は全米でも注目のオフェンシブコーディネーターと評価が高かったピース氏でしたが、そこからフロリダ大のOCに就任するとチーム不調の一因となりパワーハウスとされるフロリダ大オフェンスを全米でも下位に押しやり2年後に解雇。その後はピーターセン監督のワシントン大のWRコーチに就任しますが再び2年後にチームを追われることになります。そしれUTEPでは2年ももちませんでした。

しかしチームの不調はピース氏だけの責任では決してありません。クグラー監督指揮下のUTEPはこれまで18勝34敗と大きく負け越しています。ピース氏解雇でチームの状況が変わらなければ次に危ないのはクグラー監督自身の進退でしょう。

元ベイラー大QBラッセルが引退へ

現役中に全米でもトップクラスのQBと称された元ベイラー大セス・ラッセル(Seth Russell)ですが、卒業後も在学中に負った足首骨折の怪我のリハビリをしながらプロの道を模索していましたが、怪我の経過が思わしくなく、先日ついにフットボール選手としての生活から引退することを表明しました。

「全く良くならなかったんです。怪我の完治までは6ヶ月かかるということでリハビリに一生懸命取り組みましたが、いざ走ろうとすると痛みが足全体に走るんです。フラストレーションが溜まる日々でしたが、これも人生。(引退という)決断を下し、これからまた新しい人生を歩んでいくということです。」とラッセルはインタビューに答えました。

ベイラー大では2年間の先発生活で60TDパスに18INTと素晴らしい数字を残しましたが、一方で怪我に泣かされた選手生活でもありました。2015年シーズン後半には首の骨を折って戦線離脱。そして復帰した昨シーズンはその怪我から復帰するも11月のオクラホマ大戦で足首を骨折。ベイラー大での選手生活終了を余儀なくされました。

一時はベイラー大を全米2位にまで押し上げ、その投力と身体能力で全米を魅了したラッセル。このような形で選手生命を終えることになったのは非常に残念です。引退後はコーチングの道に進と話しているそうですが、第二の人生でまた花を咲かせてほしいものです。

ローズボウルの命名権が売却される?

1922年に開場されたカレッジフットボールの「聖地」とも呼べるローズボウル(スタジアム)ですが、近い将来この名前が変わる可能性が出てきました。というのもカリフォルニア州シリコンバレーの投資家でUCLAの卒業生でもあるトッド・スパイカー(Tod Spieker)氏が1000万ドル(約10億円)をローズボウル改修工事費として寄付。その行為に感謝する形でローズボウル側がスパイカー氏の名前をスタジアムの名前に加えることを承認したということです。

現在ローズボウルは創立100周年を迎える2022年までに4000万ドル(40億円)の改修工事費を集めることを目指していますので、スパイカー氏の寄付金は目標額の25%を占めていることになります。ローズボウル側がスパイカー氏の行為に応えようとする意図も理解できるというものです。

ローズボウルはその所在地であるカリフォルニア州パサデナ市が所有していますので、スパイカー氏の寄付金を受け取る決定をするのは同市です。もし受領すれば今後25年間彼の名前が何らかの形でローズボウルに加えられることになるということです。

ターゲッティングペナルティーが今季既に73%も増加

アメリカでは脳震とう(Concussion)を未然に防ぐための啓蒙活動が功を奏し、この怪我の予防に様々な取り組みがなされていますが、その一部としてNFL並びにカレッジフットボールに導入されたのが「ターゲッティング(Targeting)」の反則です。これは相手の頭部を故意に狙って(ターゲットする=ターゲッティング)コンタクトすることを禁止する反則で、ペナルティーを課されると15ヤード後退の上にその選手は即座に退場処分になる非常に重い反則です。

NCAAは2013年からこの反則を施行していますが、今年の統計によると既に昨年度の開幕後3週間と比べると今年は既に73%増のターゲッティグペナルティーが下されているということです。これまで行われた全試合214ゲームでターゲッティングの反則が言い渡された数は55回。これは1試合平均0.26回という計算になりますが、昨年度のこの時期と比べると230試合で35回(平均0.15回/1試合)ということで大きく数字が上回っています。

ターゲッティングがチームに与える影響が大きいことは選手やコーチは十分理解しているはずですから、今年のデータが昨年を上回っているという事実は、ターゲッティングを行う選手が増えたというよりもむしろ審判団がその反則を下す許容範囲を広げたと考える方が妥当だと思います。

フットボールの歴史はルール変更の歴史とも言えます。選手の安全面を第一に考えるNCAAの試みが長い目で見て日の目を見ることを祈りたいです。

完全犯罪とは程遠い・・・

2週間前に行われたユタ州内ライバリーのユタ大ブリガムヤング大。試合はブリガムヤング大のキャンパスで行われユタ大が19対13でライバルに競り勝ちました。しかしその勝者であるユタ大のおバカな学生ファンがブリガムヤング大のクーガーの銅像にいたずら書きをしてブリガムヤング大を怒らせるという事件があったのですが・・・。

これを目撃した人物が現場を去っていくユタ大のステッカーが貼られた車を覚えていてこれを警察に通報したところ、何と現場に写真を取るためにこの車に乗った学生たちが戻ってきたというのです。もちろん彼らはその場でお縄頂戴となりました。

いたずら書きするのが悪いのは当然ですが、犯罪現場に現れるなど不用意にもほどがあるというものです。

ルール違反の匂いがプンプン・・・

ルイジアナ州立大RBデリウス・ガイス(Derrius Guice)は先週のミシシッピ州立大戦で負った膝の怪我のせいで今週末のシラキュース戦出場が危ぶまれていますが、そんな彼はフィールド外でちょっとしたニュースを起こしました。

というのも彼はインスタグラムに新車と写る自身と彼の母親の写真を掲載し、それを直後に削除したのです。

見た感じだと高級車の「レンジローバー」が写っていますが、これは日本円で500万円を超える代物です。その新車を一体どうやって手に入れたのか・・・。これは確実にNCAAからの調査が行われることになるでしょうね。

ネット社会のこのご時世、一度載せてしまったら一生この世から消えることはないことを大学でも散々言われているはずですが・・・。ガイスの大きな失敗です。

どっちが「OSU」?

オハイオ州立大オクラホマ州立大、どっちも略せば「OSU」となりますが、その呼称問題で長いこと議論がなされてきました。1976年に結ばれた協定では、イベントにおいてどちらのチームが自身を「OSU」呼称できるかを地理的に決めていました。簡単に言えばオクラホマ州ではオハイオ州立大は「OSU」と自分たちのことを表記できない、そしてその逆もまたしかり、ということでした。

しかし今年2月にオハイオ州立大は「OSU」を商標化しようとし、それに反発したオクラホマ州立大が特許局に申し立てをしていたのです。そして今回両校が和解することに至ったということです。今回の和解でお互いがマーケティングやセールスにおいて相手と区別できないような手法を取らないという協定が結ばれました。

ところでオレゴン州立大もオレゴン州内では「OSU」と記載されることでしょうが、彼らがこの話題に上ってこない訳は・・・わかりません(苦笑)。

17歳の先発QBが誕生へ

今週全米13位のバージニア工科大と対戦するオールドドミニオン大ですが、ボビー・ワイルダー(Bobby Wilder)監督はこの試合で1年生のスティーヴン・ウィリアムズ(Steven Williams)を先発起用することを明らかにしました。実はこのウィリアムズ、11月に18歳になるということで未だ17歳ということです。

もともとウィリアムズは今季を「レッドシャツ」として使用するはずでプレーする予定はありませんでした。しかし先週のノースカロライナ大戦で彼の先輩である2人のQBの出来が悪すぎたため、ワイルダー監督は急遽ウィリアムズを投入することを決めたのです。この試合に出場してしまったため、彼の「レッドシャツ」ステータスは破棄されてしまいましたから、それだったら彼を起用し続けようというのがコーチ陣の作戦なのでしょう。

ノースカロライナ大戦では途中出場で20回のパス中9回を成功させ2つのTDを含む139パスヤードを記録。決して目立つ数字ではありませんでしたが、少なくとも先輩QBたちよりいい数字を残しました。

若干17歳のウィリアムズにとって対戦相手のバージニア工科大は荷が重すぎるように感じますが、コーチ陣はこの試合の結果に関係なくウィリアムズを起用し続け、彼を育て上げることを明言しています。願わくば彼がバージニア工科大ディフェンスに踏みつぶされないことを祈るばかりです。

バークレー > エリオット?

今季トップRBとして名高いペンシルバニア州立大サクオン・バークレー(Saquon Barkley)。開幕以来活躍を続け、ハイズマントロフィー候補にも名を連ねる彼は未だ3年生ですが、既にプロのスカウトは彼に熱視線を送っています。

そんな彼を高く評価するあるスカウトは現在ダラスカウボーイズ所属で元オハイオ州立大のRBイゼキール・エリオット(Ezekiel Elliott)よりもバークレーの方が逸材だと明言しています。このスカウトは「サクオン・バークレーはさらに一段上のスピードギアをもつ特別な選手です。一旦かわされればディフェンダーは彼を捕まえることはできません。ゼキ(エリオット)も追いつけられることはそんなにありませんが、全くないとは言い切れません。」とこの二人を比較しています。

昨年全体で4番目にダラスに指名され昨季ルーキーながら大活躍したエリオットと比べてここまでスカウトに言わせたのですから、それだけバークレーの素質の高さがうかがえるというものです。

今後ペンシルバニア州立大がカンファレンス戦に突入する中でバークレーが引き続き全米ファンを魅了するようなパフォーマンスを継続できるか、見ものです。