これまでのニュース【9月19日】

今週これまで起きていたニュースをまとめてご紹介。

 

オハイオ州立大・マイヤー監督が復帰へ

オハイオ州立大はシーズン開幕直前に明らかになったスキャンダルの責任を取らせるためにアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督を3試合謹慎に処しました。この間チームはライアン・デイ( Ryan Day)オフェンシブコーディネーターを臨時監督に据えて3連勝で乗り切りました。そしていよいよ今週末のトゥレーン大戦でマイヤー監督がサイドラインに戻ってきます。

それに先立ちマイヤー監督は米スポーツ専門局ESPNのインタビューに応じ、一連の騒動の釈明をしていました。その中でマイヤー監督は事件の源となった元アシスタントコーチであるザック・スミス( Zach Smith)氏を巡る対処に不備があった事を認めました。

まず2009年にフロリダ大でスミス氏が起こした家庭内暴力による逮捕を大学側に事前に知らせるべきだったと述べ、そしてそんなスミス氏をコーチとして起用するべきではなかった、さらにスミス氏をもっと早い段階で解雇すべきであったと話しました。

「私は当時の状況を穏便に済ませようとして誤った決断をしてしまいました。彼(スミス氏)ら夫婦に問題が起きたとき、彼らには子供もおり彼をすぐさま解雇することは解決策になるとは思わなかったのです。しかし今考えればこの問題が明らかになったときすぐさま彼を解雇すべきでした。」とマイヤー監督は答えています。

このことに関してはいまだ謎が多く、オハイオ州立大ファンはマイヤー監督復帰を歓迎していても、一般の彼への見解はさまざまです。おそらくこの謎は今後語られることはないとは思いますが、どちらにしても一連の騒動でマイヤー監督の株が大きく下落したことは明らかです。今後どんなに彼のコーチングキャリアが偉大なものになったとしても、このスミス氏を巡る騒動がマイヤー監督に一生つきまとうことになるからです。

デイ臨時監督にボーナス

そんなマイヤー監督不在だった開幕後3週間の間、オハイオ州立大は前述のライアン・デイ氏によって指揮されてきましたが、見事に3連勝しデイ氏は無傷でチームをマイヤー監督に返すことに成功。開幕前から優勝候補の一チームに数えられていたオハイオ州立大はマイヤー監督が謹慎処分になったことで黄色信号が灯ったと思われていましたが、デイ氏はチームが空中分解することなくしっかりとまとめ上げました。

その功績が讃えられこの度デイ氏は大学側からボーナスとして48万7千ドル(1ドル100円計算で4870万円)もの大金が支払われたといいます。デイ氏の今年のサラリーが約100万ドル(1億円)ということですから、このボーナスを含めれば1億5千万円ほどの収入が手に入る計算になります。

オハイオ州立大は前述のスキャンダルで大きな痛手を負う危機に見舞われていましたが、この状況で1番得したのは多額のボーナスを獲得し、しかも臨時監督とはいえオハイオ州立大を3勝0敗という好成績で率いコーチとして箔を付けたデイ氏の他にありません。

アーバン大・マルザーン監督が2億円を寄付

リクーティングがチーム育成の半分を占めていると言っても過言ではないカレッジフットボール。コーチングの腕があっても才能を育てるのはほぼ不可能です。ですから才能のある選手をどれだけ抱えられるはチームの行く末を左右してしまうぐらいのインパクトを持っています。それ故に各チームはあらゆる手を使って有能リクルートたちを勧誘して入部させようと必死なわけですが、その手法の一つとして目に余るようなフットボール施設を保有することがあげられると思います。

リクルートたちの開いた口が塞がらないようなゴージャスな施設を次々と建設・新設、増設するのは常套手段。とにかく高校生たちへ俗に言う「Wow Factor」をいかに増やせるかが勝負となるのです。

そんなリクルーティングレースで他に差をつけるため、アーバン大ガス・マルザーン(Gus Malzahn)監督はポケットマネーから200万ドル(2億円)を大学へフットボール部施設費として寄付することを表明しました。

報道によると現在アーバン大で使用されているフットボール部施設は1989年に建設されたもので、今年初年度となる大学の体育局長(AD)アレン・グリーン(Allen Greene)氏がフットボール部専用の施設を建設するプランを上層部に進言したのだそうです。

他のスポーツチームとスペースを共用している現在、フットボール部専用の施設を建設することは既にそのような施設を持っているSECチームに肩を並べるためには必須事項と考えてのことなのでしょう。そのグリーン氏の進言を飲み、大学側は既に3000万ドル(約30億円)の経費を承諾したそうですが、マルザーン監督はそれにさらに上乗せして200万ドルを寄付するのだそうです。

今年で6年目となるマルザーン監督は最初の数年こそ結果が出ずにファンから批判を浴びましたが、昨年はジョージア大とアラバマ大を立て続けに倒し、その存在感をアピール。今年は先週ルイジアナ州立大に惜しくも敗れはしましたが、現在全米9位といい位置につけています。おそらくマルザーン監督はこのチームで監督業を終えたいと思っていることでしょうから、そのためなら自腹を切ってでもリクルーティング戦争で勝つために2億円もの大金を寄付することにしたのでしょうね。

先々週フロリダ大は31年ぶりにケンタッキー大に敗れるという醜態を見せてしまいましたが、それに苛立ちを感じているファンは多いことでしょう。そんなかでも同大学のカリスマ的存在であり、2007年のハイズマントロフィー受賞者でもあるティム・ティーボ(Tim Tebow)が母校へ愛が故の厳しい言葉を並べました。

この試合の前にチームを鼓舞するためのスピーチを行ったティーボ氏ですが、残念ながら結果は散々たるものに。その姿をみた同氏はその心情を後日TV番組でぶちまけていました。

ティーボ:「(ケンタッキー大に勝ち続けたのが)31年間なんです!(負けることなんて)許されないんですよ!!

コメンテーター:「いつものポジティブさは何処へいっちゃったの??」

テ:「いつでもポジティブなんていられないですよ!(あの結果を飲み込むのは)タフです。だって31年間ですよ・・・。最後にケンタッキー大がフロリダ大を倒したとき、自分は生まれてすら居なかったんですから。冗談にもほどがありますよ!」

テ:「フロリダ大は復活に向けて正しい方向に進んでいるとは思うのです。ダン・マレン監督がチームを勝利に導くと信じてもいます。私はケンタッキー大戦前の木曜日の練習に足を運び、チームに話をしました。しかし試合ではいい結果は残せなかった。今の選手達はみな自信に満ちています。しかし、その自信は私が思い描く自信ではなく、『俺達はフロリダ大だ、皆タレント揃いなんだ、将来NFLでプレーできる選手で溢れているんだ』という類のものでした。」

テ:「しかしドラフトでピックされる人数で勝ち負けが決まるわけじゃない。グレートな選手が試合に勝つのです。グレートな選手とタレント豊富な選手とでは明らかな違いがあるんです。今フロリダ大でタレント豊富だと思っている選手たちはグレートな選手に生まれ変わらなければならないんです。」

現役時代、他に例を見ないカリスマ性でタレントぞろいのチームをまとめ上げ、ナショナルタイトルを獲得したこともあるティーボだからこそ、今のフロリダ大の後輩たちの不甲斐なさに苛立ちつつ、期待を込めて厳しい言葉を残したのでしょうね。

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