ノートルダム大の21勝剥奪が確定へ

NCAAの制裁により2012年から2013年にかけて獲得した21勝を抹消されるという厳しいペナルティーを受けていたノートルダム大はNCAAに上告していましたが、今回NCAAはノートルダム大の上告を棄却。どうやら抹消された21勝は永遠にレコードブックから消え去ってしまうようです。

事の発端は過去の記事を参考していただければ幸いですが、21勝が剥奪されるということを見てもNCAAがこの事件を重く見ていることが伺えますし、これはたのチームへの見せしめと考えても良さそうです。「たとえノートルダム大だとしてもルール違反をしたらその制裁から逃れられることはできない」というメッセージです。NCAAが力を誇示しすぎだという批判の声も上がっていますが。

いかに華やかなカレッジフットボールの世界といえど、所詮選手は大学生であり、学業第一というのが「建前」になっています。しかしながら主力選手が学業で遅れをとり成績が悪くなってプレー資格を失うという話は昔からあり、チームとしてはなんとしてもそのような理由でトッププレーヤーを失わないように便宜を図ってきました。

それが選手に勉強をきちんとさせる正攻法であるときもありますし、そうでない場合もあります。もちろん後者の方法がNCAAにバレると問題となるわけです。

勝利数を剥奪されるというのは、チームが活動休止に追い込まれるいわゆる「デスペナルティー」に次いで重い制裁ではないでしょうか。今の所フットボール部に科せれれた「デスペナルティー」は1980年代にリクルート、選手、そしてその家族らに水面下で金銭を渡し続けてそれがバレたサザンメソディスト大への1度きりです。この時は1987年と1988年度シーズンに彼らは一度も試合をさせてもらえませんでした(もっとも88年度シーズンは自らシーズンキャンセルしたのですが)。

勝利数が剥奪されたペナルティーといえば最近ではいわゆる「サンダスキー事件」の煽りを受けて1998年から2011年まで記録した合計112勝を取り消されてしまったペンシルバニア州立大のケースを思い浮かべます。結局この記録は1年後の2013年に元に戻ることになりましたが。

ノートルダム大は2012年度シーズンには12勝1敗でBCSナショナルチャンピオンシップゲームに出場(アラバマ大に敗退)。翌年2013年には9勝4敗という好記録を残していましたがこれが全て無かったことになるわけです。そしてもっと重要なのはこのことでノートルダム大の歴代勝利数が907勝から886勝に減ることになり、これでこれまでミシガン大(943勝)に次いで2位だったのが6位にまで落ちてしまったことです。

カレッジフットボール界の老舗として長きに渡りその名を世に知らしめてきたノートルダム大ですが、ただでさえ最多勝利数を保持するミシガン大とは36勝も差をつけられていたのにもかかわらず、今回の制裁でテキサス大(898勝)、オハイオ州立大(898勝)、ネブラスカ大(893勝)、アラバマ大(891勝)に抜かれてしまったのは、ノートルダム大という威厳を保つ意味で大きな痛手です。これら上位のチームが一度にスランプに陥ることはまず考えられませんから、ノートルダム大が再びこの順位を上げることはそう簡単なことではありません。後々この失われた21勝が復活でもしない限り。

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