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NCAAのキャンプ規制への反応:ミシガン大の場合

NCAAのキャンプ規制への反応:ミシガン大の場合

NCAAが先日サテライトキャンプを禁止する新ルールを発表しましたが、この新ルールに関して全米中で様々な意見が出ています。この新ルールの引き金にもなった、ミシガン大のフロリダ遠征を指揮した張本人、ジム・ハーボー(Jim Harbaugh)氏の反応はその中でも(当然ながら)一番激しいものとなっています。

3月の春休み中、ハーボー監督はチーム全体を引き連れフロリダ州に赴きそこで春季トレーニングを開催したのですが、その真の目的はリクルーティングにあると指摘されてきました。これに反抗したコーチ達の声を拾い上げたのか、NCAAはこの様に自身のキャンパス外でキャンプを張ることを今回全面的に禁止しました。

今回奇抜なアイデアでこのようなイベントを遂行したハーボー監督でしたが、それも最初で最後となってしまったのです。

この決定に関しハーボー監督は怒りをあらわにしました。

「NCAAの無能さがこれでまた明らかになった。(今回の新ルールの制定は)一体何を根拠にしたのだ?調査やら研究やら行われたとでも言うのだろうか?議論が十分に行われもしないのに、このようなルールが施行されることに何のメリットがあると言うのか。そこの面での配慮が欠けていると思う。」とNCAAを真っ向から非難しました。

この新ルールによって打撃を受けるのは「Group of Five」と呼ばれる、パワー5カンファレンス以外のチームと言われています。リクルーティングにおいてパワー5カンファレンスに属するチームと比べてブランド力が劣る為、このようなサテライトキャンプはリクルートを吟味するのに適した方法であるからです。またリクルート達自身にとっても遠くのチームのキャンプに参加するよりもそのような離れたチームが自分の住んでいる地域にやって来てくれた方が参加しやすいという利点があるのです。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ハーボー監督は今回のNCAAの決定を「偽善的な行為」とまで貶しています。

「先日行われた全米大学バスケットボールトーナメントではNCAAやそれに属する大学が自分たちを売り込む為に『学生アスリート』という言葉を嫌になるほど使い倒して来た。しかし、今回にように実際にフットボールを通して真の意味で『学生アスリート』の教育を助けるチャンスがあると、上層部たちは尻尾を巻いて逃げるのだ。こんなことならば『学生アスリート』などという言葉は破棄した方がいい。」

またハーボー監督の「噛み付き」はNCAAだけに留まらず、ミシシッピ大ヘッドコーチ、ヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督にまで及びます。

フリーズ監督は自身の家族との時間を優先するためサテライトキャンプには否定的な意見を示したのですが、これに関してハーボー監督は次のように吠えています。

「なかには大御所チームにて年間500万ドルものサラリーを受け取りながら、自分の時間を犠牲にしたくないと言う輩もいる。こんなことを言うコーチたちは私にとってはただ単に働きたくないと言っている人々にしか映らない。」と名指しはしないものの、明らかにフリーズ監督の発言を手玉に取っています。

なんにせよ、今回の新ルールで自分の敷地内でしかキャンプを張れなくなったハーボー監督とミシガン大。また新たな「リクルーティングの抜け穴」を探すしか他ありません。

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