明日は「ナショナルサイニングデー」!

毎年2月の第1水曜日は高校生リクルートたちが進学先を決定する「ナショナルサイニングデー」です。これまで数々のチームから誘いを受けどのチームに進学しようが迷いに迷った高校生たちにとっておそらく人生で最初の大きな決断を下す日となるのです。

リクルーティングの世界では様々なスカウトメディアが高校生たちにランクをつけてその選手たちがどのチームに進学するのかを伝えています。NFLのチームがチームを補強するのにカレッジフットボール選手をあてにするとの同じように、カレッジチームも能力の高い高校生プレーヤーをできるだけ多く勧誘して戦力補充を行うわけです。

ですからカレッジフットボールにおいてリクルーティングは非常に重要な要素を含んでいるわけですが、リクルーティングまで深く追いかけるほど当サイトにはキャパがないので(笑)、基本的にここでリクルーティングに触れることは滅多にありません。しかしながらやはりナショナルサイニングデーが重要な日であることには変わりありませんから、どのチームがどれだけの有能選手を囲うことができるかというのは気になるところです。

ただ、ナショナルサイニングデーは年を追うごとに肥大化し、テレビ局が一同に集まって高校生がどのチームを決めるかをニュースにしたり、高校生をスーパースターに祭り上げる傾向があります。個人的にはどんなにちやほやされても大学チームで活躍できなければ意味がないと思いますし、まだスタートラインにも立っていないような子供達にここまでスポットライトを当てる必要があるのかと疑問に思ってしまうのですが・・・。

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ところで今年のナショナルサイニングデーはこれまでとはちょっと雰囲気が違います。というのも今年(正確には昨年12月)から2月のナショナルサイニングデーに先駆けて12月後半に「アーリーサイニングピリオド」なるものが行われたからです。

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これまで高校生たちは進学先が決めっていようがなかろうが、2月のナショナルサイニングデーまで正式な書類にサインをすることができませんでした。これはすでに行き先を決めてしまっている選手にとってみればこの日まで他のチームからの勧誘を受け続けることになり、そのようなプロセスを踏みたくない選手にしてみれば、一刻も早く書類に署名して様々なプレッシャーから解放されたいわけです。

今回導入されたアーリーサイニングデーはこれを可能にし、2月を待たずに12月の時点で行き先が決まっていた選手たちがナショナルサイニングデーよりも5週間ほど早くこの鬱陶しいプロセスに別れを告げることができたのです。これは大学チームにも好評でこれにより2月のナショナルサイニングデーまでどのポジションの選手をターゲットにするか絞りやすくなりました。

その結果、予想をはるかに上回る選手たちが12月の時点ですでに書類にサインをし、そのおかげで2月のナショナルサイニングデーの注目度が大きく減少したのです。まだ全米でトップレベルとされるリクルートたちは残ってはいますが、これまでのナショナルサイニングデーと比べると明らかに盛り上がり度に欠けています。

そのナショナルサイニングデーはいよいよ明日に迫りました。アーリーサイニングデーを終えた時点で今の所リクルーティングランキングは次のようになっています。

  1. オハイオ州立大
  2. ジョージア大
  3. テキサス大
  4. ペンシルバニア州立大
  5. マイアミ大
  6. アラバマ大
  7. オクラホマ大
  8. クレムソン大
  9. ノートルダム大
  10. アーバン大

(参照:247SPORTS.com)

顕著なのはジョージア大の躍進です。ジョージア大は2年前にカービー・スマート(Kirby Smart)監督が就任して以来お膝元であるジョージア州の有能リクルートを数多く勧誘するのに成功。それも後押しして2017年度にはナショナルチャンピオンシップにコマを進めるまでに至りました。

テキサス大は近年不調が続いていますが、昨年若き知将トム・ハーマン(Tom Herman)氏を招聘。それが効いたのか今の所ランキングで3位につけています。

4位と5位のペンシルバニア州立大マイアミ大もリクルーティングランキングを上げるのに比例するようにチーム力を上げてきています。リクルーティングがチームの強化に大きく影響していることを示すいい例だと思います。

それを考えるとアラバマ大が6位というのは非常に興味深いです。なぜなら彼らは2011年から昨年までの7年間リクルーティングランキングで1位を走り続けてきたからです。その彼らが今の所ランキングで6位に甘んじているというのは、いよいよアラバマ大王国の終焉を示唆しているのかも・・・。と言っても昨年度彼らは全米制覇していますけれどね。

実際に高校生がサインできるのが明日からというだけで、明日サインしない選手は今後もチームを訪れたりコーチからの勧誘を受け続けたりしますから、リクルーティングが全て明日で終わるというわけではありません。しかし明日の時点で2018年度の1年生クラスがほぼ出揃うことになり、このクラスが今後それぞれのチームでどのように貢献していくのか予想をつけることが可能になります。これはチーム力の強化だけでなく、そのチームのブランド力にも大きく影響しますから、リクルーティングのプロセス自体に興味がなくてもランキングには是非注目してもらいたいです。