マイアミ大の新監督に元DCのディアス氏



マイアミ大マーク・リクト(Mark Richt)監督が引退を表明してから24時間も経たない間に大学は早くも新監督獲得に成功。しかもその人物は彼らが非常によく知るコーチでした。

というのも昨年まで3年間リクト監督の右腕としてディフェンシブコーディネーターを務め、そしてレギュラーシーズン後にテンプル大の新監督に任命されたばかりのマニー・ディアス(Manny Diaz)氏をリクト監督の後継者に指名したのでした。


元はと言えばジョージア工科大ポール・ジョンソン(Paul Johnson)監督が引退したことがことの始まりです。彼が引退して空いたジョージア工科大の監督のポジションにテンプル大のジェフ・コリンズ(Geoff Collins)監督が抜擢され、テンプル大はコリンズ監督の後継者を探していました。そして12月13日、彼らはマイアミ大DCだったディアス氏に白羽の矢を立てたのです。

テンプル大はコリンズ監督を失い、さらに早期サイニングピリオドが数日と迫った状態で一刻も早く新監督を見つけてコリンズ監督下でテンプル大に進学を決めていたリクルートたちを引き止めなければなりませんでした。そしてディアス新監督は早期サイニングデーに先駆けてテンプル大のリクルートたちに連絡を取り、彼らの心変わりを極力防ごうと奔走したのです。

しかし皮肉にも心変わりをしたのはリクルートたちではなくディアス監督本人だったというわけです。就任からたったの17日でディアス監督は古巣へととんぼ返りしていってしまいました。

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マイアミ大の新監督に任命されたマニー・ディアス氏

確かにテンプル大とマイアミ大を天秤にかければマイアミ大の方が魅力的なポジションと言えるでしょう。ですからディアス監督にこの話が届けられれば「ノー」とは言えないという気持ちも分かるにはわかります。しかしテンプル大の現役選手、並びに早期サイニングデーでディアス監督の言葉を信じてテンプル大に進学することにしたリクルートたちの気持ちを察すると胸が痛いです。

以下がディアス監督の声明文(訳)です。

「マイアミは私の故郷です。そしてマイアミ大もまた私の故郷であります。『The U(マイアミ大の相性)』は私がコーチングの道に足を踏み入れてから憧れの場所でした。そして過去3年間チームに帯同し、『The U』の一員となることがどういうことなのかを身にしみて感じ、このプログラムに関する全ての人物のチームへの情熱の度合いを痛いほど知りました。我々はこのチームを全米屈指のプログラムに復活させるべくこれから惜しみない努力を続けていきます。(中略)

またテンプル大にはこのような結末を迎えなければならないことを大変悔います。テンプル大を率いるチャンスは私にとって大変光栄なことであり、私は今朝起きるまでテンプル大を強くするための仕事しか頭にありませんでした。このような結果となることは全く私にとって想定外であり、誰も予期できた事態ではありません。願わくばテンプル大の選手、大学関係者、そしてファンの皆さんにはこれ(マイアミ大での監督職)が千載一遇のめぐり合わせだったということを理解していただきたい。私にとってこの機会を逃すことはできなかったのです。」

過去にこのような短期間でコーチが別の大学へ移っていったということはあるにはありました。ここまでの短期間ではありませんが、頭によぎるのは2年前サウスフロリダ大からオレゴン大に移るもたった一年で「ドリームジョブ」であるフロリダ州立大へ去っていったウィリー・タガート(Willie Taggart)監督のケースです。タガート監督初年度の今年、フロリダ州立大は負け越して36年ぶりにボウルゲーム出場を逃しました。

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それに声明の中でディアス新監督はマイアミ大を「故郷だ」としていますが、実はディアス監督はマイアミ市出身ながらカレッジはその最大のライバルであるフロリダ州立大に進学しているのです。フロリダ州立大出身の人物がマイアミ大の仕事をドリームジョブというのにはいささかしっくり来ません。

レアなケースであるにしろ、ディアス新監督が2週間ちょっとでテンプル大を去っていったという事実は今後彼につきまとっていくことでしょう。そしてもしディアス監督がマイアミ大で成功できなければ「それ見たことか」と言わる続けるに違いありません。そんなリスキーな道を選んだディアス監督並びに彼を起用したマイアミ大。昨年復活しかけた流れを完全に断ち切るようなことにならなければいいのですが・・・。



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