FAUのキフィン監督のコーチ陣組閣術

何かと話題に事欠かないフロリダアトランティック大レーン・キフィン(Lane Kiffin)監督。熟練の敏腕コーチであるモンテ・キフィン(Monte Kiffin)氏の実子であるレーン監督はかつては若干32歳でNFLオークランドレイダースのヘッドコーチに抜擢されたり、テネシー大の監督を務めるもたったの1シーズンでチームを去ってサザンカリフォルニア大の監督に就任しテネシー大ファンの反感を大いに買ってみたり、またアラバマ大ではオフェンシブコーディネーターとして活躍するもニック・セイバン(Nick Saban)監督と馬が合わず2016年度のナショナルタイトルゲーム1週間後に物別れとなり、就任したフロリダアトランティック大でもツイッターなどのソーシャルメディアで物怖じせずに自分の思っていることをつぶやき続けたり・・・。

もっともフィールド外の話題でよく取り上げられたキフィン監督ですが、昨年のフロリダアトランティック大での初年度は11勝3敗と大躍進。チーム史上2度目となるカンファレンスタイトルを獲得すればボウルゲームでもアクロン大を蹴散らし、FBSに昇格した2004年以来最高のシーズンを送ることができたのです。

Embed from Getty Images

FAUデビュー1年目を華々しく飾ったレーン・キフィン監督

キフィン監督のコーチとしての敏腕ぶりは疑う余地はありません。ですから彼が中堅校であるフロリダアトランティック大に一体あと何年居続けるかわかりませんが、少なくとも現時点では2年目となる2018年度シーズンに向けてチームをさらに補強すべく奔走しているようです。

まず先日前所属チームであるアラバマ大でディフェンシブアナリストとしてチームに帯同して居たウェス・ネイバーズ(Wes Neighbors)氏を新たにフロリダアトランティック大のDBコーチとして引き抜きました。ネイバーズ氏はセイバン監督に5年間仕えてきた人物ですのでキフィン監督にとっては知らない中ではありませんし、王者アラバマ大の手法をよく知っている人物としてそれをチームに還元すべくキフィン監督が触手を伸ばしたのでしょう。

そして昨年オフェンシブコーディネーターを務めたケンダル・ブライルス(Kendal Briles)氏がヒューストン大のOCに就任するためにチームを去りましたが、その後釜として起用したのがなんと若干24歳のチャーリー・ワイス・Jr.(Charlie Weis Jr.)でした。

名前でピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、彼は元ノートルダム大カンザス大HCのチャーリー・ワイス氏の実子です。24歳でコーディネーターを務めるというのはFBSでも最年少の記録。

ワイス氏は2015年に新卒としてアラバマ大のオフェンシブアナリストとしてチームに合流。ここでキフィン監督との接点があったわけですが、2017年にキフィン監督からフロリダアトランティック大でTEコーチ就任を打診されそれを受理するも、その2週間後にNFLアトランタファルコンズのオフェンシブアナリストに就任。そしてつい先日ワイス氏はキフィン監督の右腕となるOCに任命されたのです。

いかにフロリダアトランティック大が中堅校だからといって24歳のコーディネーター誕生には驚きを隠せませんが、キフィン監督曰くワイス氏のフットボールIQはとてつもなく高いということらしいです。

ちなみにアラバマ大からはすでにアシスタントストレングスコーチだったウィルソン・ラブ(Wilson Love)氏をヘッドストレングスコーチに任命しており、これで3人のスタッフがアラバマ大出身者ということになりました。キフィン監督はアラバマ大を去ったあと事あるごとにセイバン監督に横やりを入れるようなツイートや発言をしてきましたが、一方でセイバン監督の息のかかった人物たちを呼び寄せているところを見ると、やっぱりセイバンイズムを知る人物たちに大きな信頼を置いているという事なのでしょうか。