ミシシッピ大のフリーズ監督が辞任

ヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督にスキャンダルです。

フリーズ監督がミシシッピ大の監督に就任して5年、昨年こそ残念な結果に終わりはしましたが、これまで急速に力をつけカレッジフットボールのランキングでも上位に顔を出すことが普通になってきました。もともとミシシッピ大は強豪チームとして知られていたわけではなかったので、この急成長は素晴らしい反面、どうもきな臭い感じが拭えないとこのサイトでも度々話してきました。そして最近ではリクルーティングでのNCAA規則違反が明らかになったりして、彼らが何を行ってここまでハイスピードでカレッジフットボール界を駆け上がってきたが徐々に明らかになりつつありましたが・・・。

その類稀なるリクルーティング術でチームを強豪にのし上げたフリーズ監督、実はきな臭かったのはフィールド場のことだけでなく、私生活でも同じでした。

というのは今回彼が数年にわたり「エスコートサービス」を使用してきたことが明らかになり、その直後に自ら辞任してしまったのです。

「エスコートサービス」というのは要するに娼婦のサービスであり、簡単に言えばフリーズ監督も女ったらしだったというわけです。

なぜバレたかというと、彼はこのサービスを使用する際に大学側から提供されている携帯電話を使っており、今回それが何かの理由で表面化して遡れば2012年ごろからこのサービスを用いていたということが明るみに出てしまったのです。せめて自分の携帯電話を使えばよかったのに・・・(そういう問題でもないか?)

表向きは辞任ということになっていますが、大学関係者は独自の調査の末に発覚した、常習化していたフリーズ監督の不貞行動が大学として容認できる範囲のものではない、と発言しているようですので、実質「解雇」であると言っても言い過ぎではないでしょう。体育局長であるロス・ビョーク氏も「もし彼が辞任していなかったら解雇していただろう」と言っていることですし。

それにしてもミシシッピ大にしてみれば大変な境地に立たされることになります。これまでラレミー・タンシル(Laremy Tunsil)が金銭的便宜を大学側から図ってもらっていたことを自ら暴露したことに始まり、前述のようにNCAA違反が明らかになると、最近では元監督のヒューストン・ナット(Houston Nutt)氏から名誉毀損で訴えられるなどネガティブなニュースばかり。これはミシシッピ大フットボール部の終焉の始まりなのかもしれません。すでに将来的にミシシッピ大へ進学することを口頭で表明していた選手もその考えを改めるというニュースも入ってきていることですし。

チームは共同オフェンシブコーディネーターであるマット・ルーク氏を臨時監督に据えることを発表しています。プレシーズンキャンプインまであと2週間弱、シーズン開幕まであと6週間ほどというこのタイミングでチームの指揮者を失うという最悪な状態に陥ったミシシッピ大。大学はすぐにフリーズ監督の正式な後任人物を探すと言っていますが、この時期に果たして適任者が見つかるでしょうか・・・。

そんな中メディアでは早くも次期監督候補を何人か挙げていますが、それを少し紹介しましょう。

レス・マイルズ(Les Miles)

昨年シーズン途中にルイジアナ州立大から解雇されたマイルズ氏。今の所無職中で今年はテレビなどで試合の解説を務めることが明らかにされていますが、本人はコーチングに早く戻りたいと思っているということです。ミシシッピ大と同じSECを熟知し、2007年にはナショナルタイトルも獲得しているマイルズ氏が最有力候補に挙げられたとしても不思議ではありません。

レーン・キフィン(Lane Kiffin)

アラバマ大オフェンシブコーディネーターで現フロリダアトランティック大の監督。マイルズ監督と同じくSECの状況を知る人物であり、彼のオフェンス哲学が素晴らしいものは十分分かってはいます。名門アラバマ大を去ってまで中堅チームであるフロリダアトランティック大のヘッドコーチに就任したキフィン氏はゆくゆくはパワー5チームを率いることを画策していることでしょうが、さすがにまだ半年しか経っていないチームを見捨ててミシシッピ大にやってくるとはちょっと思えませんが・・・。

チップ・ケリー(Chip Kelly)

オレゴン大監督及びNFLフィラデルフィアイーグルスサンフランシスコ49ers監督のケリー監督は現在コーチングから離れています。彼が4年間で作り上げたオレゴン大での業績は素晴らしかったのですが、さらにその上を目指しプロリーグに進んだケリー氏。しかしそこでは残念ながら思ったような結果を残せませんでした。彼はカレッジレベルに留まった方がよかったと思う人は少なくないでしょうが、ケリー氏自身は未だプロでの夢を諦めてはいないようですから、たとえミシシッピ大側からオファーがあってもそれを受諾するかどうかわかりません。

デイヴ・アランダ(Dave Aranda)

ルイジアナ州立大ディフェンシブコーディネーター。全米でもっとも注目されているディフェンシブコーディネーターの一人でもあるアランダ氏は今年40歳になります。そろそろヘッドコーチのポジションへの野望が生まれてきてもおかしくはない頃です。

ジョー・モアヘッド(Joe Moorhead)

ペンシルバニア州立大オフェンシブコーディネーター。昨年ペンステートの快進撃の立役者としてオフェンスを支えたモアヘッド氏。彼の場合はFCSレベルではありますがフォーダム大で監督を務めた経験があります。ミシシッピ大が攻撃に重点を置くチームを作りたいのなら彼に白羽の矢を立てるというてもあるかもしれません。

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誰がコーチをするにしても一筋縄ではいかない状況がミシシッピ大を待っています。かつて1995年から1998年までミシシッピ大監督を務め、その後はアーバン大テキサス工科大などで監督を歴任したトミー・タバーヴィル(Tommy Thberville)氏は「ミシシッピ大ではフリーズ監督を排除するだけではなく、体育局を一新して一から立ち直らなければならない」と助言すらしています。

昨年はベイラー大の性的暴力事件に続き、プレシーズンにまたも新たなスキャンダル起きてしまい、しばらくはこの話題が尾を引きそうな感じです。