ハーボー監督の搦め手(新展開あり)

ミシガン大ヘッドコーチ、ジム・ハーボー(Jim Harbough)監督は先月経験豊富なベテランコーチを新たにコーチ陣に加えることになりました。が、これがただ単に「新たなコーチを雇用した」だけとは思えないのです。

この度ミシガン大に合流したのは元NFLサンフランシスコ49ersUCLAのオフェンシブコーディネーター、マイケル・ジョンソン(Michael Johnson)氏であります。これまでジョンソン氏はカリフォルニア州のキングスアカデミー高校でヘッドコーチを務めていましたが、その職を辞して西海岸から遥々アナーバーへとやってくるということ。

ジョンソン氏の経歴を見ればその豊富な経験をミシガン大に還元すべくハーボー監督が彼に声をかけたとも見れますが、実はこれにはちょっとした裏話が。

実はジョンソン氏の息子であるマイケル・ジョンソン・Jrは2019年度クラスのトップQB候補なのです。

ですからハーボー監督がジョンソン・Jrを確実にミシガン大にリクルートするべく、まずは父親であるジョンソン・Sr氏を囲ったとも見て取れます。

NCAAは新たに、リクルートが所属する高校のコーチはそのリクルートが卒業してから2年間の間は彼の進学先に就職できない、という新ルールを制定しようとしています。ハーボー監督のこの企み(?)知ってか知らずかわかりませんが、今回のジョンソン親子のケースでは父親は既に息子がプレーする高校を去っており、息子が入部する2019年の夏には2年以上が経っているためこのルールには抵触しないということ。

リクルーティングにおいて常に常識を覆してきたハーボー監督。過去にもトップリクルートだったラシャーン・ゲリー(Rashan Gary)をリクルートするために(おそらく)、彼の高校コーチだったクリス・パートリッジ(Chris Partridge)氏をミシガン大のスタッフ(現在はLBコーチ)に招き入れた過去があります。これを阻止するためにNCAAは先手をとったつもりだったかもしれませんが、それを見越して早々にジョンソン・Sr氏を雇用することにしたハーボー監督でした。

・・・とここまで書いておいてなんですが、ついさっき調べたら何とこのジョンソン親子とミシガン大の話はご破算になっていました!というのも、実はジョンソン氏はミシガン大に行くと見られていたにもかかわらずオレゴン大が同氏をWRコーチとして招いたというのです。

話によるとミシガン大にアナリストとして招き入れようとしていたハーボー監督でしたが、彼と親しい関係にあるオレゴン大のウィリー・タガート(Willie Taggart)監督がWRコーチを探しているという話を聞き、ハーボー監督がタガート監督にジョンソン氏を雇うことを勧めたということです。

そしてジョンソン・Jrはというと、つい先日(3月14日)オレゴン大へ赴任した父親ら家族を追いかけるべくキングスアカデミー高校からオレゴン大のあるユージーン市のシェルドン高校へ転校することが決まったそうです。

機動系QBとして全米トップランクのジョンソン・Jrですが、現在の進学先の候補としてあげられているのはフロリダ州立大、アリゾナ大、カリフォルニア大、ルイビル大、そして驚くなかれオレゴン大(やっぱり!)だそうです。