NCAAの定める禁止薬物（PED）選手の疑いで1年間の出場禁止の制裁を受けたフロリダ大QBウィル・グリアー（Will Grier）でしたが、この度フロリダ大を去る事を決意しました。
グリアーは今季6試合に出場。うち5試合を先発QBとしてプレーし当時全勝だったチームに大きく貢献。しかしグリアーが薬物検査で陽性を示し出場資格を失うとフロリダ大オフェンスはその勢いを失います。それでもSEC東地区タイトルを獲得しSECチャンピオンシップに出場を果たしましたが、シーズン後半に失速。そのチャンピオンシップではアラバマ大に敗れ、さらにシトラスボウルでもミシガン大に41対7と大敗。明らかにグリアーがいたチームと比べると攻撃力は低下してしまいました。
グリアーはNCAAにこの制裁を上告しましたが、これが棄却され正式に1年間の出場資格を失いました。当初はチームに残留する意向を示していたようですが、ここに来て方向転換。これで過去3年から転校したQBは6人目となりました。
今回フロリダ大から転校することになったQBグリアー
グリアーが完全にチームを離れた事により、残されたQBは彼の跡を継いだトレオン・ハリス（Treon Harris）と元アラバマ大とオレゴン州立大QBの転校生ルーク・デル・リオ（Luke Del Rio）のみです。頼みの綱は口頭ではありますがフロリダ大入りを表明している現高校生のフェリペ・フランクス（Feleipe Franks）とカイル・トラスク（Kyle Trask）です。
ハリスは元々開幕先発QBでしたがその座をグリアーに奪われ彼のバックアップに甘んじていました。グリアー不在中に再び先発QBの座を任されましたが、パワー不足は否めなく来期はデル・リオか新入生の起用も十分考えられます。
もしグリアーがFBSチームに転校するならば、NCAAの制裁は依然有効ですので1年間（薬物検査で陽性が判明した10月から）の試合出場禁止となります。
