ノートルダム大のマスコットに初の・・・

アメリカの大学スポーツ(というかどのスポーツでもだと思いますが)で切っても切り離せないもの・・・それは各チームの愛称やマスコットだと思います。それぞれのチームが独自の愛称やマスコットを持っており、それがそのチームのアイデンティティーとなることはよくあります。日本の大学アメフトでもそれぞれのチームが独特の愛称を持っていることでしょうが、アメリカではアメフトだけでなくすべてのチームが同じ愛称、同じマスコットで統一されています。例えばミシガン大ならアメフト部だろうが、サッカー部だろうが、アイスホッケー部だろうが、陸上競技部だろうが、皆「ミシガン大ウルヴァリンズ」なのです。

マスコット、及び愛称にはそれぞれ歴史や意味合いがあり、それを紐解くのも面白かいもしれません。その中には「ブルドッグス」や「タイガース」、「ワイルドキャッツ」など複数の大学で使われる常連の名前もあれば、「クリムゾンタイド」(アラバマ大)、「バッカイズ」(オハイオ州立大)、「ロングホーンズ」(テキサス大)など、その名前ですぐにどのチームか分かるユニークなものもあります。

そんなユニークな名前を持つ大学の中にあの名門、ノートルダム大もいます。

ノートルダム大は「アメリカのチーム」とも呼ばれ、かつてその栄華をほしいままにした軍団です。カトリック系大学であり、学業でもレベルが高いことも相まってノートルダム大は神秘性を増し、いつしかカレッジフットボール界のアイコン的存在になりました。

しかし最近は1988年以降30年もの間ナショナルタイトルから遠ざかっており、ファン層は厚いにしても「強豪ノートルダム大」という図式はかなり崩れていました。が、そこに来て昨年は見事にレギュラーシーズン全勝で念願のカレッジフットボールプレーオフに出場。準決勝では後に全米制覇を成し遂げるクレムソン大にひれ伏しましたが、ブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督の下、再び戦えるノートルダム大が復活したように思えます。

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そんなノートルダム大の愛称は「ファイティングアイリッシュ」。直訳すれば「戦うアイルランド人」とでも言えましょうか。これは大学の3代目総長が南北戦争時にアイルランド系移民で組織された部隊に所属していたから、という言い伝えからきているとか。そしてマスコットは「レプラコーン」と呼ばれる、これまたアイルランドの伝承に登場する妖精です。

マスコットというと殆どの場合被り物をしたものとか、動物なら本物だったりするのが普通ですが、一方でマスコットが人物の場合は人間がそのまま変装してマスコットになりきるという物もあります。ノートルダムのレプラコーンはまさにこれに当てはまります。明らかに人間と分かる人がレプラコーンに変装してチームを鼓舞しているんです。

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ノートルダム大のマスコット、レプラコーン

靴職人という設定の妖精らしく、髭も生えているかなりユニークなキャラクターですが、これを見たら真っ先にノートルダム大を思い浮かべるほどつながりが強いマスコットです。そんなレプラコーンに選ばれるには毎年厳しいオーディションが行われ、そこから三人が晴れてレプラコーンになれるということです。しかも一軍、二軍、三軍と格付けさせられるのだとか。一軍はフットボール部と男子バスケットボール部という花形のスポーツを担当できるのだそうです。だからやるからにはやっぱり一軍のレプラコーンに皆なりたがるでしょうね。

ノートルダム大フットボール部の歴史は長いですが、レプラコーンが最初に登場したのは1965年と結構後になってからのこと。そしてその大半が白人男性が務めてきました。しかし今年からその慣例を破る偉業が。なんと史上初めて女性がレプラコーンに選ばれたのです。

その歴史を塗り替えた女性ライネット・フッキーさん。そして同時に他の二人のレプラコーンも発表されましたが、一人はサミュエル・ジャクソンさんとコナル・ファガンさん。ジャクソンさんとフッキーさんはふたりとも黒人なので、彼らは史上2人目と3人目の黒人レプラコーンに任命されたことになります。さらにファガンさんは北アイルランド出身の純アイルランド人ということで、純アイルランド人として初のレプラコーンとなり、初物尽くしのレプラコーンセレクションとなったのです。

誰がフットボールの試合を担当するかわかりませんが、2019年度シーズンのノートルダム大の試合はぜひともサイドラインにも注目してみてください。

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