エクストラポイント【第3週目】

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ワシントン大ペティス、3試合連続パントリターンTDを記録

ワシントン大のリターナー、ダンテ・ペティス(Dante Pettis)は第3戦目のフレズノ州立大戦でパントリターンTDを決めましたが、これで開幕後3試合で全てリターンTDを決めたことになり、これは歴代NCAA記録(連続パントリターンTD記録)タイとなる偉業となりました。またこの試合のリターンTDでペティスの生涯記録は8TDとなり、これもNCAA最多タイ記録となったのです。

ワシントン大を相手にするチームならば、パントするよりむしろ4thダウンコンバージョンを狙ったほうがリスクが低いのかもしれません。

試合前に「オクラホマドリル」?

開幕後2連敗のベイラー大は先週念願の今季初勝利を狙ってデューク大と対決しましたが、その気合いの表れか、試合前のウォームアップで彼等は悪名高い(?)オクラホマドリルを行っていました。

オクラホマドリルとは一対一の対決でどちらかが相手を地面に押し倒すまで行われるかなりきついドリルですが、怪我の確率も高くなりますし今では常用される練習ではなくなりました。ましてや本番のゲーム前に行うような代物ではないのですが・・・。

選手たちの闘争心を呼び覚ますためのマット・ルール(Matt Rhule)監督の画策だったのかもしれませんが、残念ながらそれも功を奏さずベイラー大はデューク大に敗れ3敗目を喫してしまいました。

ラジオ局も大興奮!

フロリダ大は先週テネシー大と対戦し、試合終了時に一か八かのヘイルマリーパスが決まって劇的な勝利を収めました。スタジアムに詰めかけたファンはもちろんのこと、テレビ観戦していた人たちも歓喜をあげたことでしょうが、この試合を放送していたフロリダ大の地元ラジオ局もその驚きを隠すことなく生放送中に大爆発させていました。(d

(動画の音源はラジオ番組より)

He’s going to heave one deep down the field. It’s going to be at the goal line. It’s going to be caught! IT’S A TOUCHDOWN!” “AND THE GATORS HAVE WON THE GAME! TYRIE CLEVELAND!

オハイオ州立大バレット、Big Ten歴代最多TDリーダーに

先週の陸軍士官学校戦での第4Qにてオハイオ州立大QBのJ.T.バレットが自身117個目のTDを記録しましたが、これにより彼がBig Tenカンファレンスの歴代最多TD獲得選手になりました。これまでは元パデュー大で現ニューオーリンズセインツのQBドリュー・ブリーズ(Drew Brees)の116が最多記録でした。

バレットはすでにオハイオ州立大での歴代最多スコア選手、さらにチーム史上初めて3度もキャプテンに選出されるなどその名を名門バッカイズのレコードブックに刻んでいますが、このカンファレンス新記録も彼のレガシーに華を添えることになりそうです。

UCLAのローゼン、ターンオーバーを悔やむ

開幕戦ではテキサスA&M大から奇跡の大逆転勝利を奪い、2戦目ののハワイ大戦では5TDを記録するなどその下馬評通りの活躍を見せてきたUCLAのQBジョシュ・ローゼン(Josh Rosen)ですが、先週はなんとランク外で「グループオブ5」の一員であるメンフィス大相手に敗戦。その要因が自身が犯した二つのパスINTにあると認めました。

「私はあの試合中で本当にバカな失敗をしてしまったんです。自分のせいで相手に10点も献上してしまったのですから。あの時は自分をヒーローだと思い込み自分の力だけで状況を打開しようとしてしまったのですが、そんなことをする必要はなかったんです。オフェンスのシステムを信じてその通りにプレーすべきでした。」

この試合でローゼンは56回のパス中34回を成功させ463パスヤードを記録し4つのTDも奪いましたが一方で痛恨のパスINTを2つも犯してしまい、結果的にこれが試合を決めた遠因となってしまったのです。ローゼンは次期NFLドラフトでドライチ候補だと言われていますが、プロのスカウトの中では彼のこの「ガンスリンガー(リスクをかえりみない性格)」のメンタリティーが時として不安要素になりかねないとの声も上がっているようです。

元レイプ犯のヤングスタウン州立大選手が試合に出場

高校時に16歳の少女に性的暴行を犯して逮捕された過去のあるマリク・リッチモンド(Ma’lik Richmond)。彼は世にいう「セカンドチャンス」としてFCSの強豪チーム・ヤングスタウン州立大(オハイオ州)のフットボール部に入部しましたが、それを知った地元の住民たちが「元レイプ犯をプレーさせるな」と大学側に非難し、それを受けて大学はリッチモンドの試合出場を禁止する取り決めを下しました。

しかしそれを不服としたリッチモンドはその決定を覆すべくその判断を裁判所に仰ぎましたが、先週の試合の数日前に裁判所が大学側の判断は違法であるとしてリッチモンドの試合出場を一時的に許可したのです。それによりリッチモンドは先週のセントラルコネチカット州立大戦に出場。2つのタックルを記録するなどチームの勝利に貢献しました。

ヤングスタウン州立大の地元でもこの問題は非常にデリケートで今後も様々な議論が沸き起こることでしょう。過去のこととはいえ、彼が犯した犯罪は決して許されるものではなく、まして被害者のことを考えれば彼が表舞台に出てくることに疑問を感じる人は少なくありません。しかしそれでも元ネブラスカ大監督で現ヤングスタウン州立大のボ・ペリーニ(Bo Pelini)監督及びチームメイトたちはリッチモンドをサポートしているようです。

9月28日に聴問会がありそれまではリッチモンドは試合出場を法的に許されていますが、それ以降どうなるかはわかっていません。何れにしても地元を二分する議論が引き続き行われそうなのは確かです。

ミシガン大選手がテロリストに同情?

先週ミシガン大空軍士官学校相手に29対13と勝利しましたが、ミシガン大DEチェイス・ウィノヴィック(Chase Winovich)は対戦相手を褒め称えるメッセージとして変わった表現を用いました。

「空軍士官学校のようなタフチームと戦うことは我々にとっては大きなチャレンジでした。こんなにタフな空軍士官学校の選手たちと将来的に対峙しなければならないテロリストたちに同情すらします。それぐらい彼らは勇猛果敢でした。もちろんこれはフットボールフィールド上での話ですが、それを踏まえても彼らは非常にタフでした。」

確かに全米トップクラスのミシガン大相手に空軍士官学校は最後まで食らいつき、第4Qに入るまで点差を一桁に止める活躍を見せ、ミシガン大オフェンスにはたったの1つしかTDを与えませんでした。ジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督就任以来タレントの室だけ取れば全米屈指のミシガン大相手にここまで戦えた空軍士官学校に敬意を表さないわけにはいきません。

嗚呼、ネブラスカ大

先週格下ノーザンイリノイ大にまさかの敗戦を喫してしまった名門ネブラスカ大。この敗戦ですでにネブラスカ大は今季1勝2敗と負けが先行する不甲斐ない展開となってしまっていますが、チームの最高責任者である体育局長ショーン・エイコースト(Shawn Eichorst)氏はヘッドコーチのマイク・ライリー(Mike Riley)監督を今後もサポートすることを明言してはいるものの、以下のようなコメントを残しています。

「I’m angry. I’m frustrated. I’m disappointed. At the end of the day we have to stay together. (私は怒っているし、フラストレーションが溜まっているし、失望しています。しかし最終的には我々は共に手を取り合って行かなければなりません)」

ネブラスカ大の最大の問題はQBプレーにあります。先発のターナー・リー(Tanner Lee)は第2戦目のオレゴン大戦で4つものパスINTを犯すとこのノーザンイリノイ大戦でも3つも相手チームにボールを献上してしまう不甲斐なさ。これでは勝てる試合も勝てないというものです。

帰らないで!!

全米9位(当時)のオクラホマ州立大をホームに迎えたピッツバーグ大でしたが、オクラホマ州立大に全く歯が立たず、一時は35対0という無様な試合をホームのファンを目の前に披露してしまいました。前半の時点で試合は決まったも同然でしたが、そんな折ピッツバーグ大のスタジアムでは学生ファンを帰らせないでスタジアムに留まらせる苦肉の策としてこんなメッセージをスタジアムの巨大スクリーンに映し出しました。

「試合終了まで残ってくれた学生には飲み物をタダで差し上げます」

果たしてこれに釣られた生徒たちはどれだけいたのでしょうか?

第3週目の珍プレー好プレー

アリゾナ大シャン・ブラウン(Shun Brown)のスピンムーブ

オクラホマ州立大QBメイソン・ルドルフ(Mason Rudolph)からWRマーセル・エイトマン(Marcell Ateman)への69ヤードパスTD

自分たちの仕事を忘れたカンザス大オフェンシブライン

UCLAの「ペンシルフォーメーション」

UCLAが先週のMemphis大戦で昨年ミシガン大が見せた「ペンシルフォーメーション」を発動!ミシガン大はこのフォーメーションでファーストダウンを奪いましたが、この日のUCLAはこのフォーメーション後のパスが不発に終わり、この一風変わったフォーメーションは骨折り損のくたびれもうけとなってしまいました。

先週ウィスコンシン大と対戦したブリガムヤング大は試合前にパラシュートがフィールドに着地するという催しを行いましたが、そのパラシュートが着地失敗!2番目の人、大丈夫だったかなぁ・・・。

ペンシルバニア州立大RBサクオン・バークリー(Saquon Barkley)の85ヤードレシーブTD

コロラド州立大WRワレン・ジャクソン(Warren Jackson)がアラバマ大DBに競り勝って奪ったレシーブTD

きつねがタッチダウン!

テキサス工科大とアリゾナ州立大の試合中、野生のきつねがフィールド上に迷いこむという珍事が発生。

大逆転のパスINTリターン!

FCSのステファン・F・オースティン大(テキサス州)が先週インカーネイトワード大戦で驚きの勝利をあげました。31対31の同点で迎えたインカーネイトワード大の攻撃、QBがディープボウルを放りましたが、これがSFA大のDBアリーズ・ワード(Alize Ward)にインターセプトされます。それをワードがスルスルと相手陣内奥まで運ぶとそのままTDを決め劇的な終劇を迎えたのです。

ダブルキックで3ポイント獲得!

ディビジョンIII(NCAA3部)のテキサスルサラン大のキッカー、タイラー・ホプキン(Tyler Hopkin)は18ヤードフィールドゴールを狙いますが、それが相手ディフェンダーにブロックされてしまいました。しかしそのブロックされたボールがホプキンの目の前にバウンドしてきたので、それを見たホプキンは・・・。

おそらくこんなことが起きたのは長いカレッジフットボールの歴史を見ても初めてのプレートなったことでょう。審判団もいまいちこれが許可されたプレーなのか判断できずに結局このFGは成功となり3点がテキサスルサラン大に入ったということでした。

負傷選手情報

サウスカロライナ大QRディーボ・サミュエル(Deebo Samuel):足骨折で今季絶望

ブリガムヤング大QBターナー・マンガム(Tanner Mangum):足首負傷で1ヶ月戦線離脱

ワシントン州立大LBペイトン・ペラー(Payton Pelluer):足骨折で今季絶望

テネシー大LBコーテズ・マクドウェル(Cortez McDowell):手首負傷で今季絶望