エクストラポイント【第1週目】

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夢を叶えた盲目のスナッパー

サザンカリフォルニア大の盲目のロングスナッパー、ジェイク・オルソン(Jake Olson)が幼少からの夢であるフットボールの試合出場をついにウエスタンミシガン大戦で叶えました。この試合の終盤である第4Q、PATキックのスナッパーとして登場したオルソンは完璧なスナップを見事放ちキック成功に貢献しました。

小さな頃からサザンカリフォルニア大ファンとして育ったオルソンは2009年に当時の監督であるピート・キャロル(Pete Carroll、現シアトルシーホークス監督)氏の計らいでチームに招待されました。目のガンの一種である網膜芽細胞腫を産まれながらに保持していたオルソンは徐々に視力を失い12歳の頃にはすでに両目を失明。その話を聞いたキャロル氏がオルソン少年を招いたのです。

そして2015年にはNCAAから特別な配慮を受けサザンカリフォルニア大フットボール部に入部(健康上プレーすることが危険な場合は通常ならばチーム活動参加を許可されないのです)。2016年にはチームの紅白戦であるスプリングゲームに出場。スナップを2つ成功させていました。しかし実戦に出場したことはなかったのです・・・この日までは。

サザンカリフォルニア大のクレイ・ヘルトン(Clay Helton)監督は試合が行われる数日前にウエスタンミシガン大ティム・レスター(Tim Lester)監督にチャンスがあればオルソンを出場させると前もって話していたと言います。そしてそれが第4Qに訪れたというわけです。もちろん盲目選手相手に全力で向かっていくわけにはいきませんから、そこには両チームの協力があったというわけです。盲目のオルソンの夢を叶えるために。

そしてこれを見たキャロル氏は「涙が止まらなかった」とコメントしました。そしてオルソンもサザンカリフォルニア大でプレーするきっかけを作ってくれたキャロル氏に感謝すると試合後のツイッターで述べていました。

カレッジフットボールが勝負だけではないという、素晴らしい話だと思います。

ベイラー大まさかの敗退

新監督マット・ルール(Matt Rhule)のデビュー戦となったリバティー大戦。リバティー大は今年からFCSからFBSへ昇格した新入りチームですが、そのリバティー大がベイラー大のホームで48対45と番狂わせを起こしました。いくらスキャンダルの余波を受けチーム力が低下していたとしてもこれはベイラー大としては屈辱以上の何物でもないでしょう。

先週の凄い記録

5 – ジョージア工科大RBタクオン・マーシャル(TaQuon Marshall)がテネシー大戦で奪ったTD数

95% – オクラホマ大QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)がテキサス大エルパソ校戦で記録したパス成功率

181 – オハイオ州立大の1年生RBであるJ.K.ドビンズ(J.K. Dobbins)がインディアナ大戦で奪ったランヤード

463 – テキサス工科大QBニック・シモネック(Nic Shimonek)がイースタンワシントン大戦で記録したパスヤード

233 – ミシシッピ大WR A.J.ブラウン(A.J. Brown)がサウスアラバマ大で記録したレシーブヤード。ミシシッピ大の新チームレコード。

6 – セントラルミシガン大のセカンダリー陣がロードアイランド大QBタイラー・ハリスから奪ったインターセプトの数

35 – QBジョシュ・ローゼン(Josh Rosen)率いるUCLAが44対10とテキサスA&M大にリードされた第3Qから奪った得点。試合結果は45対44でUCLAがカレッジフットボール史に残る大逆転劇で勝利。

815 – ミズーリ大オフェンスがミズーリ州立大相手に奪ったトータルオフェンスヤード。このうちQBドリュー・ロックは521パスヤードに7TDというSECレコードを記録しました。

第1週目で起きた主な怪我人

メリーランド大QBタイレル・ピグローム(Tyrrell Pigrome):前十字靭帯断裂(シーズン絶望)

アラバマ大LBテレル・スミス(Terrell Lewis):肘の怪我(シーズン絶望)

アラバマ大LBクリスチャン・ミラー(Christian Miller):大胸筋断裂(シーズン絶望)

オクラホマ大CBジョーダン・パーカー(Jordan Parker):膝の怪我(シーズン絶望)

インディアナ大WRニック・ウエストブルック(Nick Westbrook):前十字靭帯断裂(シーズン絶望)

ジョージア大QBジェイコブ・イートン(Jacob Eaton):膝靭帯損傷(次戦ノートルダム大欠場)