元オハイオ州立大監督マイヤー氏の現場復帰の可能性は・・・ - ANY GIVEN SATURDAY

元オハイオ州立大監督マイヤー氏の現場復帰の可能性は・・・

元オハイオ州立大監督マイヤー氏の現場復帰の可能性は・・・

つい先日マイアミ大監督を辞任したマーク・リクト(Mark Richt)元監督が現場復帰するか否かという記事を紹介したばかりですが、今度はそのときにも少し触れた元オハイオ州立大監督のアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督の復帰の可能性があるのかどうか・・・という話をしてみたいと思います。

関連記事元マイアミ大監督リクト氏の現場復帰の可能性は・・・

マイヤー氏は2001年に自身初となる監督職をミッドアメリカンカンファレンス(MAC)のボーリンググリーン州立大で拝命します。そこで2年間で17勝6敗という好成績を残すとコーチング市場で名を上げ、2003年には当時マウンテンウエストカンファレンスユタ大(現在はPac-12カンファレンス所属)から白羽の矢が立ちます。QBアレックス・スミス(Alex Smith、現ワシントンレッドスキンズ)を擁し1年目は10勝2敗、2年目は12勝0敗で2年間で22勝2敗という驚異的な結果を記録。するととうとう大御所であるフロリダ大からヘッドハンティングされ、晴れてビッグネームの仲間入りを果たします。

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ユタ大時代のマイヤー氏

フロリダでは2006年と2008年にナショナルタイトルを獲得し、押しも押される名監督と呼ばれるようになりました。フロリダ大での6年間の戦績を64勝15敗とし、これからますます強いフロリダ大を拝むことが出来ると思われましたが、2010年度シーズン後に持病の偏頭痛並びに心臓病のため47歳という若さで引退を余儀なくされました。

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フロリダ大時代、強い絆で結ばれていたティム・ティーボ氏とマイヤー氏

しかし健康状態が上向きとなった頃、オハイオ州立大では2011年度シーズン開幕前に解雇したジム・トレッセル(Jim Tressel)氏の正式な後継者を探しており、2011年度シーズン後に同大はマイヤー氏に新監督の椅子をオファーし、マイヤー氏はこれを受諾して現場復帰を果たしました。そして就任後3シーズン目に見事ナショナルタイトルを獲得。オハイオ州立大にとって2002年以来の栄冠を手に入れたのです。その後も毎年タイトル争いに絡んでくる常勝チームを世に送り出してきました。

しかし昨シーズンは開幕前に部下の不祥事に関する手際の悪さから3試合の謹慎処分を受けるとシーズン中には持病の偏頭痛が再発。あまりの頭痛にサイドラインにうずくまるシーンもTVに映されるほどでした。そしてレギュラーシーズン終了後にボウルゲーム後にコーチングから引退することを表明。出場したローズボウルではPac-12カンファレンス代表のワシントン大28対23で退け見事有終の美を飾りました。

現在54歳ということでまだまだ年齢的には若い方に入りますが、これで健康上の理由で現場から引退するのは2度目。流石に3度目はないのかな、と思ってしまいますが、当然引退したその翌日からメディアでは「アーバン・マイヤーは近い将来復帰するか」という議論が行われていました。

というか引退宣言をした直後から記者から復帰の可能性を尋ねられ、その時本人は「ノーコメント」と含みを持たすような発言をしたためこのような議論が沸き起こったのも確か。先月にはオハイオ州立大体育局長であるジーン・スミス氏は「彼が復帰するとは考えづらい」と発言したものの、当の本人は「復帰はないと思う(”I think I am done”)」という、完全なる否定をしていないようにも聞こえるコメントを残しました。

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ところでマイヤー氏は来るシーズンからアメリカの大手スポーツネットワークのFox Sportsでカレッジフットボールのプリゲームショーの一員となることが分かっています。アメリカでカレッジフットボールのプリゲームショーといえば、ESPNの「カレッジゲームデー(College Gameday)」ですが、それに追随する番組をFox Sportsが制作しようとしているわけです。

そこにマイヤー氏が参加するのですが、同じく彼と共に番組に登場することになっているのは元サザンカリフォルニア大のQBマット・ライナート(Matt Leinart)氏とRBレジー・ブッシュ(Reggie Bush)氏です。

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共演者の面々。左からマイヤー氏、ブッシュ氏、司会のロブ・ストーン氏、ライナート氏、元ノートルダム大QBのブレディ・クウィン氏

この記事でも紹介しましたが、二人は2000年代前半に栄華を誇ったサザンカリフォルニア大のコアとなる選手たちでした。その選手たちがこうして現役引退後にTV番組でコンビを組むというのは時の流れを感じます・・・。

そんな二人ですが、母校のサザンカリフォルニア大は今のところ流れが芳しくありません。二人の恩師であるピート・キャロル(Pete Carroll、現シアトルシーホークス)監督がチームを去った2010年以降それまでの勢いは失せ、彼を継いだレーン・キフィン(Lane Kiffin、現フロリダアトランティック大)監督、スティーブ・サーキジアン(Steve Sarkisian、現アラバマ大オフェンシブコーディネーター)監督指揮下でカンファレンスタイトルは無冠、2016年から指揮を執るクレイ・ヘルトン(Clay Helton)現監督は2017年に9年ぶりのタイトルを獲りはしましたが、昨年は18年ぶりに負け越す(5勝7敗)などあまり流れが良くありません。

そんな母校を案ずるライナート氏とブッシュ氏。そこでもし今年もヘルトン監督体制でチームが苦戦するようならば、番組でパートナーとなるマイヤー氏をサザンカリフォルニア大の次期監督として引退撤回させて現場復帰するようプッシュするという案をぶちまけました。

「USCは今年南地区優勝するのは最低条件です。ヘルトン監督にとっても今年は生きるか死ぬかのシーズン。チームとしては劇的な進歩を期待しますし、コーチたちはどんな結果になってもそれに責任を取らなければならないし、それは選手たちにも言えることです。彼らは先人たちが築いた強い礎を理解し、そのようなチームを作っていかなければならないんです」とブッシュ氏は母校への愛を話しました。

そのうえで、もし結果を残せなければ、「優勝請負人」ともいえるマイヤー氏を担ぎ出す準備もあるというわけです。

「もちろんマイヤー監督をリクルートする準備はあります。私達がリクルートできないとでも思いましたか?強くするためな何だってしますよ」

マイヤー氏がオハイオ州立大の仕事を引き受けたのは、彼がコーチングを始めたのがオハイオ州立大であり、その時の監督だったレジェンド、アール・ブルース(Earle Bruce)元監督に恩義を感じて同校に戻ってきたという経緯があります。その大学を辞めたわけですから、そう簡単に現役復帰するとは考えられません。

もちろんまずは彼の健康が第一ですから、それが完全に良くなるまではストレスの溜る現場に戻ってくることはないでしょうが(おそらく彼の奥様が許さないと思います)、万が一完全に健康体になり、また現場復帰を果たしたいと思った時、サザンカリフォルニア大のような名門がマイヤー氏にとって魅力的なチームであるのは疑いようもありません。が、引退している時間が長くなればなるほど現場復帰は現実的ではなくなっていくとは思われますが。

果たしてマイヤー氏の勇姿を再び見れる、そんな日が訪れるでしょうか。

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