元ノートルダム大QBザイールがフロリダ大へ

昨年4勝8敗と散々だったノートルダム大。ただでさえチームの立て直しが急務であるにも関わらず、チームの要とも言えるQB二人をオフシーズンに失うことになりました。一人はNFLドラフト入りしてクリーブランドブラウンズに入団したデショーン・カイザー(DeShone Kizer)。そしてもう一人は主にカイザーのバックアップを務めていたマリク・ザイール(Malik Zaire)。彼はノートルダム大からトランスファーする事を11月に宣言していましたが、この度ようやく彼の転校先が明らかになりました。

フロリダ大へトランスファー

ザイールのトランスファー先はサウスイースタンカンファレンスフロリダ大です。

ノートルダム大では既に学位を取り終えており、ザイールは大学院生としてフロリダ大に編入します。よって彼は来る2017年度シーズンから直ぐにプレーする事が可能です。

ノートルダム大では3年間で15試合に出場。816パスヤードに6TD、加えて足でも2つのTDを記録するなどしましたが、前述のカイザーに先発の座を奪われ、思うような活躍をする事は叶いませんでした。

現在フロリダ大には3人のQBが健在。昨年の先発QBルーク・デル・リオ(Luke Del Rio)、レッドシャツ1年生のフェリッピ・フランクス(Feleipe Franks)とカイル・トラスク(Kyle Trask)。ザイールは彼らと先発の座を争うことになります。ただデル・リオは昨年から2度の方の手術を受け、またフランクスとトラスクは未だ大学レベルでのプレー経験は有りませんので、ザイールにまったくチャンスが無い訳ではなさそうです。もちろんプレー出来ると思ったからフロリダ大へトランスファーする事を決意したのでしょうが。

フロリダ大がベストマッチだったのか?

ただザイールにとってフロリダ大は適地だったのでしょうか?

2013年のリクルーティングでは全米で6番目の機動系QBと評価されていたザイール。確かに彼の機動力は窮地に陥った時に大変役に立つ能力であると考えられます。しかしジム・マクエルウェイン(Jim McElwain)監督のオフェンスはどちらかというとポケットパサーを主軸に展開するオーソドックスなものです。そしてデル・リオ、フランクス、トラスク三人ともやはりポケットパサーです。もしザイールを中心に攻撃を組み立てるとなれば、彼のスキル、すなわち機動力に合わせたオフェンスに少なからず修正しなければならなくなるかもしれません。ザイールは大学院トランスファーとしてフロリダ大でのプレーは1年限りとなる事でしょうから、その1年間だけオフェンスを書き換えるというのは燃費が良いとは言えそうに有りません。

またもしザイールがNFL入りへの望みを捨てていないのであれば、2017年シーズンは先発出場するのは最低条件で、さらにプロスカウトたちを唸らせるような活躍をしなければなりません。ザイールはこれをフロリダ大で実現しなければならないのです。

リポートによるとザイールはフロリダ大以外でテキサス大への転校も視野に入れていたと言います。テキサス大はオフシーズンにヒューストン大から赤丸急上昇中の敏腕若手コーチ、トム・ハーマン(Tom Herman)監督を招聘しました。ハーマン氏のオフェンスはプロスタイルというよりも選手の能力を活かしたスプレッドオプションを多様するものでした。ヒューストンではグレッグ・ワード・Jr(Greg Ward Jr.)という機動系のQBを擁し好成績を残しているのです。どちらかというのザイールはフロリダ大よりもテキサス大での方が合っている気がするのですが・・・。

といっても今更そんな話をしても仕方が無いので、ザイールがフロリダ大で先発の座を射止めることが出来るのか、プレシーズンに注目が集まりそうです。