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2015年度シーズン

Elimination Saturday 〜第13週目レビュー〜

Elimination Saturday 〜第13週目レビュー〜

スタンフォード大38、ノートルダム大36

スタンフォード大4年生QBケヴィン・ホーガン(Kevin Hogan)はこの試合がスタンフォードスタジアムでの最後のゲームとなりましたが、最後の最後に彼のベストパフォーマンスを披露してくれました。

4TDを含む269ヤードのパスを投げましたが、彼の一番の見せ場は試合残り25秒まで待たなくてはなりません。スタンフォード大が35対29でリードした残り5分あまり、ノートルダム大がスタンフォード大陣内にジリジリと攻め込み、最後はQBデショーン・カイザー(DeShone Kizer)が試合を決めた(と思われた)TDランを試合残り30秒で決め、ノートルダム大がついに36対35と逆転。ノートルダム大がプレーオフ進出に向けて大きな勝利を得たと思われました。

しかし、キックオフリターン後に残された25秒にスタンフォード大はすべてを賭けます。ノートルダム大のフェイスマスクのペナルティで15ヤード進むとさらにホーガンが26ヤードのパスを決めフィールドゴール圏内に。そして残り時間6秒でキッカー、コンラッド・ウクロピナ(Conrad Ukropina)の45ヤードフィールドゴールが試合時間終了と同時に決まり38対36とスタンフォード大が逆転勝利。ライバル・ノートルダム大のプレーオフ進出の希望を打ち砕きました。

スタンフォード大は来週サザンカリフォルニア大Pac-12カンファレンスタイトルをかけて戦います。これに勝ち、さらにCFPランク上位チームが相次いで足踏みすれば僅かながら彼らにプレーオフ進出の可能性が生まれてきます。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

オクラホマ大58、オクラホマ州立大23

勝者がBig 12カンファレンスのチャンピオンとなったこの試合、蓋を開けてみればオクラホマ大が58対23の一方的な展開でライバル・オクラホマ州立大を一蹴。現在CFPランキングで3位のオクラホマ大はこれが最終戦となりましたが、3位とすでにプレーオフ進出圏内でさらにこの日のワンサイドゲームのおかげでおそらく彼らのトップ4チーム入りは確実となったでしょう。

ミシガン州立大55、ペンシルバニア州立大16

ミシガン州立大のスターQBコナー・クック(Connor Cook)は先週肩の怪我で欠場しましたが、このペンシルバニア州立大戦には復帰。しかしチームはペンシルバニア州立大を55対16と赤子をひねるように倒したため、クックが肩の怪我を押してまで出場することもなかったのかもしれません。この勝利でミシガン州立大はBig Tenカンファレンス東地区チャンプとなり、来週西地区チャンプのアイオワ大と優勝決定戦を争います。

サザンカリフォルニア大40、UCLA21

一時はヘッドコーチの解雇劇もあり全米の檜舞台から消えたこともあったサザンカリフォルニア大。しかしPac-12カンファレンス南地区のトップだったユタ大が後半失速したことによりサザンカリフォルニア大にもチャンスが訪れてきました。そしてこの日、勝者が南地区を制覇しタイトルゲームに進出するというゲームでライバルUCLAと対峙したサザンカリフォルニア大がホームでUCLAを圧倒。

辿った道は決して楽ではありませんでしたが、結果的に開幕時に予想されたようにサザンカリフォルニア大が南地区を制しました。来週北地区チャンプのスタンフォード大とカンファレンスチャンピオンシップをかけて相まみえます。

アラバマ大29、アーバン大13

アラバマ大RBデリック・ヘンリー(Derrick Henry)がチーム新記録となる46キャリーで271ヤードを足で稼ぎ、キッカーのアダム・グリフィス(Adam Griffith)がフィールドゴールを5つ決めてライバル・アーバン大を29対13で下しました。

ヘンリーの1試合200ヤード以上のランヤードを決めるのは今季4度目。ヘンリーの走りは圧巻で、第4Qには14プレー連続彼が走り最後はしっかりとTDを決めて連続ランTD試合記録を17に更新。またこの試合で卒業生のトレント・リチャードソン(Trent Richardson)が持つシーズンランヤード記録を塗り替えました。

アラバマ大はこれでSEC西地区を制し、来週サウスイースタンカンファレンス(SEC)チャンピオンをかけてフロリダ大と対戦です。

クレムソン大37、サウスカロライナ大32

クレムソン大QBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)がランで3TD、パスで1TDと合計4つのTDに絡み、州内ライバル・サウスカロライナ大を37対32と僅差ながら退けました。これでクレムソン大は12勝0敗。最後に12勝無敗を記録したのは1981年のこと。何を隠そうこの時はナショナルチャンピオンに輝いています。チームは次戦のACCチャンピオンシップでノースカロライナ大と対戦。これに勝てばプレーオフ進出は間違いありません。

アイオワ大28、ネブラスカ大20

CFPランキング4位のアイオワ大はレギュラーシーズン最終戦、ネブラスカ大とのアウェーゲームに挑みました。ここまで無敗のアイオワ大はネブラスカ大相手に攻撃陣はトータル250ヤードに3rdダウンコンバージョンは9回中実に成功した回数はゼロと足踏み。またディフェンスもネブラスカ大にトータル433ヤードも許すなど苦戦。それでもネブラスカ大QBトミー・アームストロング(Tommy Armstrong)のパスを4度インターセプトしたのもあり、ベストの展開とはほど遠いもののネブラスカ大を敗り無敗を守りました。これでアイオワ大はチーム史上初の12勝0敗の全勝でレギュラーシーズンを終えました。一方ネブラスカ大はこれで5勝7敗となり2004年以来3度目の負け越しシーズンとなりました。

フロリダ州立大27、フロリダ大2

フロリダ州内ライバルゲームのこのマッチアップ。フロリダ州立大は既にプレーオフ進出が絶たれましたが、対するフロリダ大はこの試合と次戦のアラバマ大戦に勝てばその可能性が残されていました。しかし蓋を開けてみればフロリダ州立大の圧勝。

フロリダ大はディフェンスがかろうじてセーフティで2点を取り完封負けを逃れましたがまったくいいところなし。フロリダ州立大はスターRBダルヴィン・クック(Dalvin Cook)が2TDを含む183ヤードのランを決めるなどフロリダ大のホームで大暴れ。念願のCFP進出はなりませんでしたが、フロリダ州立大ここにありと言うところを見せつけてくれました。フロリダ大は前述の通りSECタイトルゲームでアラバマ大と対決しますが、この様子だと結果はすでに見えているような気がします・・・。

ノースカロライナ大45、ノースカロライナ州立大34

第1Q終了時点で35対7ととんでもないスタートダッシュを決めたノースカロライナ大。この時既にゲームオーバーと思われましたが、ノースカロライナ州立大がその後反撃し点差を詰めました。が、ノースカロライナ大RBイライジャ・フッド(Elijah Hood)が自身新記録となる220ランヤードの走りを見せノースカロライナ大が逃げ切りました。残るは次戦のクレムソン大戦のみ。全米トップチームから大金星を得られれば彼らのプレーオフ進出の道も見えてくるかもしれません。

オハイオ州立大42、ミシガン大13

カレッジフットボール最大級のライバルゲームであるこの試合、勝者には僅かながらカンファレンスタイトルゲーム出場の可能性が残されていました。結局ミシガン州立大が勝利したせいでこの試合の結果に関係なくミシガン州立大がタイトルゲーム進出を決めましたが、それでもお互い憎み合うライバル同士の試合に水が注がれた訳ではありませんでした・・・。試合が始まるまでは。

キックオフしてみれば試合はノーコンテスト。オハイオ州立大が一方的にミシガン大を蹂躙し、先週ミシガン州立大に敗れたのが嘘のような、全く別のチームとしてよみがえりライバリーゲームを制しました。先週の試合後「なぜもっと自分を起用してくれなかったのか」とコメントしたRBイゼキール・エリオット(Ezekiel Elliot)はこの日30回のキャリーで214ヤード走り、先週の鬱憤を晴らしました。

ミシガン大は新コーチ、ジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督の下、強力ディフェンスで名を売ってきましたがこの日はオハイオ州立大オフェンスに全く歯が立たず。これでミシガン大はこのライバルチームに過去12回の対戦で11度も負け、とても歯がゆい思いを続けています。

11月27日(金曜日)の試合

  • テキサスクリスチャン大28、ベイラー大21(2オーバータイム)
    激しく降り注ぐ雨の中、ターンオーバーに次ぐターンオーバーと非常に荒れた試合となりました。14対14で迎えたオーバータイム。第1ラウンドは双方がTDを奪いオーバータイムは第2ラウンドへ。テキサスクリスチャン大QBトレヴォーン・ボイキンのランTDでTCUが先制し迎えたベイラー大の攻撃。4thアンド2と後がないベイラー大はボールをRBに託しますがそれをTCUディフェンスが見事に食い止めゲームオーバー。この敗戦でベイラー大のBig 12カンファレンスタイトル及びCFP進出の夢が潰えました。
  • アイオワ大28、ネブラスカ大20
    全米4位のアイオワ大は粘るネブラスカ大を振り切り見事勝利。これでチーム史上初となるレギュラーシーズン全勝となりました。これでBig Tenカンファレンスタイトルマッチに最高の弾みとなりました。
  • ヒューストン大52、海軍士官学校31
    勝者がAAC西地区制覇を決めるこの一戦。前半こそシーソーゲームでしたが、徐々にヒューストン大が点差を広げ終わってみれば52対31とヒューストン大が3TD差で勝利。AACチャンピオンシップへ駒を進めることになりました。また海軍士官学校のQBキーナン・レイノルズは生涯トータルで83つめのTDをこの日決め、NCAAの最多記録に並びました。
  • オレゴン大52、オレゴン州立大42
    「シビルウォー(市民戦争)」という別名がつくこのライバリーゲーム。予想を覆してオレゴン州立大が粘りましたがオレゴン大が10点差で勝利。これで9勝3敗となりあとはポストシーズンでどのボウルゲームに招待されるか待つばかりです。
  • ワシントン大45、ワシントン州立大10
    こちらのゲームもまた「アップルカップ」という別名があるライバル同士の戦い。今季後半から調子を挙げ20位までランクインしてきたワシントン州立大ですが、先発QBルーク・フォルクを怪我で欠いたのが響きワシントン大に大敗してしまいました。
  • ウエスタンミシガン大35、トレド大30
    全米24位のトレド大をウエスタンミシガン大が破る波乱が起きました。これによりMAC(ミッドアメリカンカンファレンス)のチャンピオンシップのマッチアップはノーザンイリノイ大対ボーリンググリーン大となりました。
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