コースタルカロライナ大のモグリア監督が勇退


現在カレッジフットボール界ではフットボールボウルサブディビジョン(FBS)の中でも上位5カンファレンスを「パワー5」、それ以外を「グループオブ5」と区別していますが、普段から取り上げるニュースのネタなどはどうしても強豪ぞろいの「パワー5」に偏ってしまいます。ですから「グループオブ5」チームはなかなか全米のスポットライトを浴びませんし、日本のファンの方には馴染みの薄いチームが多いことでしょう。

そんな中なぜか気になるチーム、というか気になる人物が「グループオブ5」の新興勢力の中にいます。それはコースタルカロライナ大、そして彼らを率いるジョー・モグリア(Joe Moglia)監督です。


モグリア監督の経歴は非常に変わっています。彼は元々FCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン、FBSの下部組織)レベルでコーチングを80年代前半までしていましたが、1983年にコーチング業から足を洗うと大手投資銀行のメリルリンチ(Merrill Lynch、現在はバンク・オブ・アメリカ傘下に)にて17年間上役としてビジネスの世界に身を投じ、2001年には金融証券会社のアメリトレード(Ameritrade、現在のTD Ameritrade)のCEOとして7年間勤務していました。

ビジネス界で成功を収めていたモグリア氏でしたが2009年に突如アメリトレードを退社。そして当時ボ・ペリーニ(Bo Pelini、現FCSヤングスタウン州立大監督)氏が監督を務めていたネブラスカ大に無給のボランティアコーチとしてカレッジフットボール界に帰って来ました。そして翌年プロリーグであるユナイテッドフットボールリーグのチーム(バージニアデストロイヤーズとオマハナイトホークス)のヘッドコーチに抜擢されます。

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現場復帰したモグリア氏

しかしこのユナイテッドフットボールリーグは短命でその姿を消し、リーグ消滅を受けてモグリア氏は2011年12月にコースタルカロライナ大の監督に就任。以来2017年度シーズンに健康上の理由で1年間休養をとった以外は前年度まで指揮を執っていました。その間コースタルカロライナ大は3年連続FCSのプレーオフに進出し、2016年にはFCSからFBSに昇格。コースタルカロライナ大フットボール部の発展に大きく貢献した人物です。

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そんなモグリア監督ですが2018年度は5勝7敗とコースタルカロライナ大で初めての負け越しシーズンを経験。それが影響したのかどうかはわかりませんが、今回モグリア監督は監督の座をオフェンシブコーディネーターのジェイミー・チャドウェル(Jamey Chadwell)氏に譲る決断を下しました。

もっともモグリア監督は完全にコースタルカロライナ大から去るというわけではなく、現在契約が残っている2021年前は体育局のチェアマンとして残留し、フットボール部の最高責任者の権限を有する非常に新しいタイプの人事となることがわかっています。現在体育局長であるマット・ホーグ(Matt Hogue)氏はそのままADとして業務を続けるということですから、モグリア氏の役目はイマイチ見えて来ませんが。

どちらにしてもかつてビジネス界で手腕を振るったその経営術をコースタルカロライナ大でも十二分に発揮してくれることでしょう。


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