来季から3つのルールが変更か

NCAAのルール設定委員会は選手の安全確保のために来季以降から3つのルール変更を推奨すると発表しました。

まず第一にFGの際にブロックする側のディフェンダーは相手オフェンシブラインマンを飛び越えることを禁止すること言うこと。第二に選手の膝をパッドで覆うことを義務付けること、そして第三にホースカラータックルの反則を襟首だけでなくジャージの名前が刺繍されている部分にまで拡張すること、の三点です。

安全確保の為のルール変更

「我々ルール設定委員会の最優先事項は選手たちの安全を守ることです。今回推奨する三つのルール変更は我々の目的を敢行するためには必要なことだと判断しました。」とは委員長でサウスダコタ大(FCS)のボブ・ニールソン氏。

2017年はルールを変更しないと設定された年ですが、上に挙げた事項は選手の安全に関わるルール変更であるため、承認されれば2017年から実施されることになります。この議題は4月19日に行われる会議で認可されるかどうか話し合いが行われるということです。

その他のプレー以外の話として、サイドラインでの審判へのコーチたちの対応の仕方、長引く試合時間に対する意見交換がなされたといいます。また昨年導入された試験的なビデオ判定のルール、そしてアイビーリーグ(FCS)が昨年導入した40ヤードからのキックオフについて、2017年度も引き続きこれらを起用していくという決定がされました。

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「ターゲッティング」ルールは?

近年導入され議論がかわされている「ターゲッティング」のルールに関しては今のところ変更なし、ということらしいです。

「ターゲッティング」のルールは近年話題をさらっている脳震とう(Concussion)を防ぐためのルールで、故意に頭部を狙って相手にタックルをした場合は即退場となるルールです。目的としてはいいものの、どれが故意でどれが故意でないか、という判断が時として曖昧であることが問題視されることもありました。

ただニールソン氏は現行のターゲッティングのルールを支持しています。

「ターゲッティングルール導入以来、選手たちが頭部へのタックルに関して以前よりも気を使うような変化が見られるようになりました。特にターゲッティングが故意であったかそうでないかを判断できるように追加で導入されたビデオ判定は概ね良いフィードバックを生んでいます。」

選手の安全確保とルール変更は切っても切れない間柄です。大昔には死人を出したことで当時の大統領、セオドア・ルーズベルトはルール改正を要求したほどです。その結果前方へのパスが許され、WRが発案されました。このことで選手たちがフィールドいっぱいに広げられることになり、ラグビーのようなスクラム状態を軽減し、結果的に大怪我を誘発するような状況を大幅に減らす事に成功したのです。

脳震とうは選手のカレッジ後の人生に大きな影響を及ぼしかねない怪我です。これを軽減させることができ、なおかつスポーツとしてのフットボールが成立するのであればそれは歓迎されるべきルール変更と言えるでしょう。