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2018年度チームプレビュー
ohio state buckeyes
Ohio state
buckeyes
オハイオ州立大バッカイズ

オフェンス

ここ数年のオハイオ州立大の「顔」だったのがQB J.T. バレット(J.T. Barrett)でした。怪我のせいで2年生シーズンの半分を棒に振った以外は1年生から4年生まで常に先発QBとしてチームのオフェンスを引っ張ってきました。そんな彼もいよいよ大学を卒業してプロの道へ進んでいきました(UDFAでニューオーリンズセインツへ)。

そしてアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督はすでに次期先発QBを今年2年生となるドウェイン・ハスキンズ(Dwayne Haskins)に指名しています。昨年度のミシガン大戦では試合途中にバレットが怪我でベンチへ下がった際に登場し、7投中6投のパスを成功させて96パスヤードを記録し、卒のないところを見せてくれました。オフシーズンに同じQBのジョー・バロウ(Joe Burrow)がルイジアナ州立大へ転校したこともあり、ハスキンズが揺るがぬ先発QBの座を射止めたわけです。

とはいえ、まともに先発出場経験のないハスキンズですから、やはり彼をしっかりとサポートしてくれるスキル陣が頼みの綱です。RBはハスキンズと同じ2年生となるJ.K.ドビンズ(J.K. Dobbins)が今季も健在。昨年は1年生というのに1403ランヤードを稼ぐ大活躍を見せ、マウリス・クラレット(Maurice Clarett)氏が保持していた、オハイオ州立大での1年生としての1シーズン最多ランヤードを更新しました。

そして彼のバックアップとなるのが昨年開幕時に先発RBだったマイク・ウェバー(Mike Weber)です。不幸なことに開幕戦で太ももに肉離れを起こして戦線離脱を余儀なくされ、結果的にドビンズに先発の座を明け渡しますが、復帰してからはトータルで626ランヤードに10TDを叩き出すなど存在感を出していました。ドビンズとウェバーのこの二人を要するオハイオ州立大が今年全米随一のRBチームであると言えそうです。

彼らを軸にボールコントロールを活かすことができれば経験不足のハスキンズへの負荷を軽減してやることができるでしょうし、そうなればチームも攻撃のアイデンティティを確立することができるでしょう。やはりBig Tenカンファレンスでは走れないチームは勝てないのです。


ディフェンス

今年のオハイオ州立大で攻守合わせて一番の目玉選手はDLニック・ボーサ(Nick Bosa)でしょう。2013年から2015年まで同チームで活躍し、2016年度のNFLドラフトで第1順総合3番目でサンディエゴチャージャーズ入りしたジョーイ・ボーサ(Joey Bosa)の弟でもあるニック・ボーサはその兄に違わぬ逸材。今年3年生のボーサはすでに2019年度のドラフト会議で注目されるほどの選手であり、プレシーズンに発表される数々のアワード予想に彼の名を見つけることが出来ます。

チーム最多となるQBサック数(8.5)とタックルフォーロス(TFL、マイナスゲインとなったタックル数、16)を昨年記録しましたが、これは彼がタイクワン・スミス(Tyquan Smith、現インディアナポリスコルツ)、サム・ハバード(Sam Hubbard、現シンシナティベンガルズ)、ジェイリン・ホルムス(Jayln Holmes、現ミネソタヴァイキングス)という超カレッジ級の選手らとプレー時間を分け合いながら記録した数字。今季DL陣の期待を一身に背負うボーサはおそらく昨年以上のプレー時間を得ることになるでしょうから、必然的にタックル数やサック数も今年は増えてくることでしょう。

ジェローム・ベーカー(Jerome Baker、現マイアミドルフィンズ)、クリス・ウォーリー(Chris Worley)が抜けたLB陣はちょっと心配です。昨年二人合計で102タックルに13TFLを叩き出した守備力を失ったのは痛いです。また期待の2年生タフ・ボーランド(Tuf Borland)は春にアキレス腱を痛めて戦線離脱。彼の回復度合いも気になるところ。

さらにバックフィールドも要選手であったデンゼル・ワード(Denzel Ward、現クリーブランドブラウンズ)が抜けましたが、残留したジョーダン・フラー(Jordan Fuller)は健在。彼は今年のトップDBの一人に数えられていますから、彼を中心に若手のDB選手が育っていれば経験不足のユニットの力を補完し合えるかもしれません。

弛まぬリクルーティングの努力のお陰でどのポジションにも若くポテンシャルの高い選手が控えています。彼らが実戦に出たときに評判通りの働きを見せられるかどうかが重要となりそうです。

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スケジュール

今季のオハイオ州立大の交流戦(ノンカンファレンスゲーム)はオレゴン州立大テキサスクリスチャン大トゥレーン大と3チーム中2チームが「パワー5カンファレンス」出身です。特にBig 12カンファレンス出身のテキサスクリスチャン大は毎年ランキングに顔を出してくるチームですが、Big 12チームの特徴でもある「ハイパワーオフェンス、ローパワーディフェンス」が顕著であるテキサスクリスチャン大はオハイオ州立大にとって敵ではないでしょう。

となると最初の鬼門はペンシルバニア州立大とのアウェーゲーム。昨年はホームで大逆転勝利を挙げたカードですが、今年はペンシルバニア州立大のホーム、ビーバースタジアムに乗り込みます。この試合はすでにペンシルバニア州立大側が「ホワイトアウト」に指定。「ホワイトアウト」とは、観客が皆白い服を来てスタジアムを真っ白に染めることからこう呼ばれますが、ビジターからしてみればこれは非常にやりづらくアウェー感が120%出る試合となります。

9戦目のネブラスカ大戦も気になります。古豪ネブラスカ大はBig Tenカンファレンスに加入してからこれと言ってパッとしたシーズンがありませんでしたが、今年は「ゴールデンボーイ」のスコット・フロスト(Scott Frost、元セントラルフロリダ大監督)監督の初年度となります。前職のセントラルフロリダ大では昨年13勝0敗の完全シーズンを達成しましたが、そんなシーズンをネブラスカ大でもいきなり再現できるとすれば、オハイオ州立大は舐めてかかったら痛い目にあうでしょう。

10戦目のミシガン州立大も侮れませんが、やはり勝負は最終戦で交える永遠のライバル、ミシガン大との一戦。全米を代表するライバリーですが、最近15年間の対戦成績は12勝2敗でオハイオ州立大が圧勝中(2010年はオハイオ州立大が勝利しますが、NCAA制裁を食らって勝利が剥奪)。ミシガン大のカリスマ的存在であるジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督ですらこの連鎖を打ち切れないでいるのですが、今年はどうなるでしょうか?

総評

昨年はオクラホマ大、そしてアイオワ大に敗れるもBig Tenカンファレンスのタイトルを獲得。しかしそれでもプレーオフの椅子はアラバマ大に譲らざるを得なかったオハイオ州立大。Big Tenという強豪カンファレンスを制してもプレーオフに進出できなかった悔しさを体験した彼らですが、今年も当然CFP進出を狙い、2014年以来の全米制覇が最大の目標でしょう。

相変わらず彼らが所属するBig Ten東地区はミシガン大、ミシガン州立大、ペンシルバニア州立大と強豪がひしめいていますが、一方で今年はウィスコンシン大、アイオワ大との対戦がありません。最大のチャレンジとなりそうなペンシルバニア州立大戦を乗り切れば東地区を制してカンファレンスタイトル戦に出場し、そのままプレーオフ進出というシナリオが見えてきます。

全米随一のランオフェンス、最強と名高いDLボーサ、層の厚い選手陣、それを従えるオフェンシブコーディネーターのケヴィン・ウィルソン(Kevin Wilson、元インディアナ大監督)氏とディフェンシブコーディネーターのグレッグ・シアーノ(Greg Schiano、元ラトガース大監督)の存在、そして全てを束ねるアーバン・マイヤー監督。就任以来6年連続二桁勝利を挙げているマイヤー監督率いるオハイオ州立大がズッコけるとは考えられませんから、シーズン終盤には少なくとも彼らがナショナルタイトル争いに名を連ねていることはまず間違いないでしょう。

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オレゴン州立大
W 77-31
ラトガース大
W 52-3
テキサスクリスチャン大
W 40-28
トゥレーン大
W 49-6
ペンシルバニア州立大
W 27-26
インディアナ大
W 49-26
ミネソタ大
W 30-14
パデュー大
L 20-49
ネブラスカ大
W 36-31
ミシガン州立大
W 26-6
メリーランド大
W 52-51
ミシガン大
W 62-39
ノースウエスタン大
W 45-24
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ワシントン大
W 28-23

*太文字はホームゲーム

インディアナ大
W, 49-21
オクラホマ大
L, 16-31
陸軍士官学校
W, 38-7
ネバダ大ラスベガス校
W, 54-21
ラトガース大
W, 56-0
メリーランド大
W, 62-14
ネブラスカ大
W, 56−14
ペンシルバニア州立大
W, 39-38
アイオワ大
L, 24-55
ミシガン州立大
W, 48-3
イリノイ大
W, 52−14
ミシガン大
W, 31−20
ウィスコンシン大
W, 27-21
サザンカリフォルニア大
W, 24-7

所在地
オハイオ州コロンバス市
所属カンファレンス
Big Ten(東地区)
ホームスタジア
オハイオスタジアム
通算戦績
898勝324敗53分け
通算ボウルゲーム戦績
23勝25敗
ヘッドコーチ
アーバン・マイヤー
73勝8敗(7年目)
177勝31敗(生涯通算)
前回全米優勝年度
2014年度
前回Big Ten優勝年度
2017年度
前回ボウルゲーム出場年度
2017年度(ローズボウル)

シーズン
総合
カンファレンス
2018
13-1
8-1
2017
12-2
8-1
2016
11-2
8-1
2015
12-1
7-1
2014
14-1
8-0
2013
12-2
8-0
2012
12-2
8-0
2011
12-1
7-1
2010
0-1 (12-1)**
0-1 (7-1)**
2009
11−2
7-1
*赤字はナショナルチャンピオン、青字はカンファレンスチャンピオン
**NCAAの制裁により勝利試合が剥奪

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