12月29日のボウルゲーム結果

12月29日は2つのCFP準決勝戦がありそこばかりに目が奪われ気味でしたが、これらの他にも3試合が行われました。その内の1つは「ニューイヤーズ6」の一つであるピーチボウルでしたが、その試合も含め全3試合をザックリと振り返ります。

ピーチボウル

フロリダ大41、ミシガン大15

数あるボウルゲームの中でも一目置かれるのが「ニューイヤーズ6」と言われる6つのボウルゲーム。その中の一つである今年のピーチボウルのマッチアップ、フロリダ大ミシガン大はそれぞれが強力なディフェンスを擁するチームであり、故にこの試合は守備陣同士がぶつかるロースコアゲームとなるかと思われましたが、蓋を開けてみればフロリダ大オフェンスがミシガン大ディフェンスを凌駕。今年フロリダ大で初年度となったダン・マレン(Dan Mullen)監督はいきなり10勝、そしてボウルゲームでの白星と幸先の良いフロリダ大での政権発足となりました。

全米を代表する名門校同士の戦いとなりましたが、ミシガン大からは次期NFLドラフト候補が4人もこの試合に出場することを回避しており、この試合に対する意気込みがなんとなく感じられないまま試合開始を迎えました。それでも第1Qは両チームのディフェンスが噂通りの働きを見せていい試合となることを予感させてくれました。またフロリダ大QBフェリペ・フランクス(Feleipe Franks)とミシガン大QBシェイ・パターソン(Shea Patterson)はパスとランとで潜在能力の高さをちらつかせるプレーを要所で披露し前半は13対10でフロリダ大が僅かにリードして後半戦へ突入。

しかし後半に入ると流れが一点。後半最初のドライブでミシガン大はパターソンがINTパスを犯しフロリダ大ディフェンスがミシガン大陣内44ヤード地点までリターン。このチャンスを逃さなかったフロリダ大はフランクスがWRラミカル・ペリン(Lamical Perine)へのTDパスを決めて点差を10点にすると彼らはここから3ドライブ連続のTDを決めて一気に点差を広げます。

フロリダ大もFGとラッキーなセーフティーで5点を追加しますが、結局彼らの反撃はならず、逆に第4Q後半にパターソンが再びパスを相手に献上し、今度は「ピックシックス」でフロリダ大が41点目挙げてゲームオーバー。試合前の予想とは遥かに異なる、ワンサイドなゲームとなってしまいました。

ミシガン大ディフェンスは先にも述べたように数名の先発選手が試合出場を拒否しましたが、それを加味したとしても全米トップレベルのディフェンス(トータルディフェンスで3位)に傷をつける結果となってしまいました。この試合の前の試合であるオハイオ州立大では62失点もしており、この日と合わせてミシガン大ディフェンスは2試合で103失点も犯してしまったことになります。彼らにとって非常に不甲斐ない形でシーズンを終えることになってしまいました。

またミシガン大のジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督にとってはボウルゲーム3連敗目。毎年シーズンフィナーレに行われるオハイオ州立大戦でもこれまで4連敗中であるため、ミシガン大はハーボー政権になってからシーズン終盤に非常に脆いという面を露呈してしまったのです。

CFP以外のボウルゲームはここ最近その重要性を失っていますが、そうであってもフロリダ大にしてみればミシガン大という大御所をこのような圧倒的スタイルで倒せたことはオフシーズン、そして来シーズンに向けていい形で今季を終えることが出来たといえるでしょう。彼らが所属するサウスイースタンカンファレンス(SEC)は現在アラバマ大とジョージア大が頭1つ分抜きん出ていますが、来年以降のフロリダ大には是非彼らの牙城を崩すような強さを身に着けてもらいたいものです。

ちなみみこの試合をみてフランクスがフィラデルフィアイーグルスのQBニック・フォールズ(Nick Foles、元アリゾナ大)を彷彿とさせると感じたのは私だけでしょうか?

ベルクボウル

バージニア大28、サウスカロライナ大0

ベルクボウルではバージニア大のハイブリッドQBブライス・パーキンズ(Bryce Perkins)がパスで208ヤード(3TD)、そしてランで81ヤードを稼ぎサウスカロライナ大を圧倒。またSECのサウスカロライナ大ディフェンスを相手にRBジョーダン・エリス(Jordan Ellis)は106ヤードに1TDと奮闘しチームの完封勝利に大きく貢献しました。

サウスカロライナ大はこの試合を欠場したスターWRディーボ・サミュエル(Deebo Samuel)の不在が響き、オフェンスはこれと言った武器がないまま攻めあぐみ、QBジェイク・ベントレー(Jake Bentley)もその秘めた才能を発揮できないまま敵ディフェンスに翻弄されました。

バージニア大は長らく所属するアトランティックコーストカンファレンス(ACC)のお荷物として知られてきましたが、今年で3年目のブロンコ・メンデンホール(Bronco Mendenhall)監督の構造改革が軌道に乗り、今年はこれで8勝目。SECの強豪であるサウスカロライナ大を蹴散らすほどの実力をつけました。メンデンホール監督の業績はあまり語られませんが、もっと評価を受けてもいいと思ってしまいます。

一方のサウスカロライナ大はこれで7勝6敗。昨年はSEC東地区でジョージア大に次ぐ2位を確保しましたが、今年はフロリダ大とケンタッキー大の台頭により4位に沈みました。そしてこのベルクボウルでの敗戦で彼らは最近5試合中3つの試合を落としたことになります。確かにサミュエルの不出場は痛手とはなりましたが、バージニア大に28点を許してしまったディフェンス陣の不甲斐なさにはウィル・ムスチャンプ(Will Muschamp)監督も頭を悩ませていることでしょう。

アリゾナボウル

ネバダ大16、アーカンソー州立大13(OT)

アリゾナボウルではネバダ大がオーバータイムの末にアーカンソー州立大を16対13で下し今季の最終戦績を8勝5敗としました。これは彼らにとって2010年以来の勝利数となります。

アーカンソー州立大はトータルヤードで499ヤードvs285とネバダ大を圧倒。ファーストダウン数も彼らの25回に対してネバダ大が15回と彼らがアリゾナボウルの勝利トロフィーを持ち帰っていても何らおかしくない試合展開でした。

しかし相手レッドゾーンに3度も侵入しながら追加点を奪えないばかりか、第3Q終了時点でトータルオフェンスで81ヤードしか稼げなかったネバダ大にオーバータイムに持ち込まれたのも、QBジャスティス・ハンセン(Justice Hansen)の3つのパスINT(0TD)が物語るようにチャンスを物にできずに自滅してしまったからに他ありません。

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