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12月31日のボウルゲーム結果

12月31日のボウルゲーム結果

2018年度最後の日となった12月31日に行われた6試合の結果並びにレビューを紹介していきます。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ミリタリーボウル

シンシナティ大34、バージニア工科大31

パワー5」の盟主、バージニア工科大と「グループオブ5」の新鋭、シンシナティ大との戦いとなったミリタリーボウル。試合は試合開始から終了までシーソーゲームとなる手に汗握る展開になりましたが、最後はシンシナティ大のマイケル・ワレン(Michael Warren II)が試合終了間際に勝ち越しとなるTDを決めるとディフェンス陣が踏ん張って34対31で大御所を倒す金星を挙げました。

シンシナティ大は前半に先発QBデスモンド・リダー(Desmond Ridder)を怪我で失うという不利な展開に陥りました。彼の台役として登場したヘイデン・モアー(Hayden Moore)は25投中10投を成功させ120ヤードに1INTという数字を残しましたが、シンシナティ大を救ったのはやはり前述のワレン。トータルで166ヤードに2TDと強固で知られるバージニア工科大ディフェンスに多大なるダメージを与えました。

シンシナティ大はこれで11勝2敗。これは12勝1敗という戦績を残した2009年以来の好レコードです。ちなみにこの時のヘッドコーチは現在ノートルダム大を率いるブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督でした。彼はシンシナティ大での手腕を買われて名門の監督の座を獲得したわけですが、このまま行けば現シンシナティ大現HCのルーク・フィッケル(Luke Fickell)監督も今後パワー5チームに監督の空きができた場合に引く手あまたとなる可能性大です。

一方のバージニア工科大は、ゴリ押しでマーシャル大との試合を組んでギリギリでボウルゲーム出場資格である6勝を挙げてこの試合に臨んだのですが、結局敗れて6勝7敗と負け越しシーズンが確定してしまいました。これは1992年以来の失態ということで、今季2年目のジャスティン・フエンテ(Justin Fuente)監督にとっては大きな汚点となるシーズンとなってしまいました。


サンボウル

スタンフォード大14、ピッツバーグ大13

西海岸の雄・スタンフォード大とACCの古豪・ピッツバーグ大との対戦となったサンボウル。試合はどちらも点が取れないロースコアゲームとなりましたが、この泥臭い試合を制したのはスタンフォード大でした。

スタンフォード大はスターRBブライス・ラブ(Bryce Love)が次期NFLドラフト準備のためにこの試合を欠場。そのことで彼らの地上戦力は半減ししてしまいます。そしてQB K.J.コステロ(K.J. Costello)も絶不調でピッツバーグ大に終始リードを許してしまいます。

そのピッツバーグ大もRBクゥワドリー・オリソン(Qadree Ollison)が怪我で途中退場を余儀なくされ、代わりにダリン・ホール(Darrin Hall)が投入されますが、ホールはこの日123ヤードに1TDという代役にしては出来過ぎの数字を残します。しかしながらQBケニー・ピケット(Kenny Pickett)がパッとせず追加点を奪えず攻めあぐみます。

スタンフォード大はこの日3rdダウンコンバージョン成功率が1割(10回中1回成功)とドライブを継続させるのに一苦労。そんななか13対7とリードされる展開で迎えた第4Q、敵陣2ヤードラインでQBコステロがボールをファンブルするもRBキャメロン・スカーレット(Cameron Scarlett)がそれを拾い上げてTD。これが結果的に決勝点となりスタンフォード大が苦しみながらも9勝目を挙げました。

レッドボックスボウル

オレゴン大7、ミシガン州立大6

上に挙げたスタンフォード大と同じくPac-12出身のオレゴン大はBig Tenの老舗、ミシガン州立大と対戦しましたが、サンボウルと同じ(もしくはそれ以下)ぐらいのロースコアゲームに終始。ファイナルスコアを見れば分かるように、商業的にはなんとも言えない結果に終わりました。

前半はスコアレス。第3Qにようやくミシガン州立大が2つのFGで6−0でリードして第4Qに突入という眠くなりそうな展開。そしてようやくオフェンシブTDが拝めたのは試合残り時間11分。QBジャスティン・ハバート(Justin Herbert)からWRディロン・ミッチェル(Dillon Mitchell)への28ヤードTDパスでオレゴン大がこの日最初で最後の得点。試合はこのまま7対6でオレゴン大に軍配が上がりました。

この試合ではオフェンスが駄目ならトリックプレーも失敗するという何をやってもうまくいかないという目を塞ぎたくなるような試合でしたが、オレゴン大が第4Qに見せたフェイクパントはその最たる例でした。

またミシガン州立大QBブライアン・レウワーキ(Brian Lewerke)が犯したそれは酷いINTパス。

そして試合終了間際、決まれば逆転勝ちとなっていたかもしれないミシガン州立大のFGトライでの結末。

さすがのダックも見ていられない試合だった?!

リバティーボウル

オクラホマ州立大38、ミズーリ大33

サンボウル、そしてレッドボックスボウルとこの日はロースコアなゲームが立て続けに行われましたが、このリバティーボウルではようやくTDが飛び交うアクション満載なゲームとなりました。

両チームのオフェンスヤード合計が1139ヤード(ミズーリ大637ヤード、オクラホマ州立大502ヤード)と攻撃力が売りの2チームらしい展開となりましたが、試合を決めたのはオクラホマ州立大のディフェンスプレーでした。

35対26とオクラホマ州立大がリードして迎えた第4Q、ミズーリ大陣内へ急襲し追加点を狙ったオクラホマ州立大ですが、QBテイラー・コーネリアス(Taylor Cornelius)が痛恨のINTパスを犯してしまいます。このチャンスを逃さなかったミズーリ大はRBラリー・ラウントリー(Larry Rontree II)の55ヤードランTDで点差を2点に縮めます。

続くオクラホマ州立大の攻撃では自陣27ヤードラインで迎えた4th&8ヤードというシーンでなんとフェイクパントを決行。これが失敗に終わりミズーリ大は再び逆転の絶好のチャンスを迎えます。が、42ヤードのFGが見事に外れ、これ以上無いチャンスを逃してしまいました。結局この後オクラホマ州立大が追加点となるFGを加算し試合終了。当初の予想を覆す形でオクラホマ州立大がミズーリ大から勝利を挙げたのでした。

次期NFLドラフトでも注目されているミズーリ大QBドリュー・ロック(Drew Lock)はこの日3TDを含む373パスヤードを獲得。また彼と投げあったコーネリアスも366ヤードの4TD(2INT)を記録。またオクラホマ州立大はスターRBジャスティス・ヒル(Justice Hill)がNFLドラフトを万全な形で迎えるためにこの試合をスキップ。その代打を務めたチュバ・ハバード(Chuba Hubbard)が145ランヤードを獲得すれば、ミズーリ大のラウントリーはハバードを上回る204ヤードを足で稼ぎ、オフェンス好みのファンには大満足な試合となりました。

ホリデーボウル

ノースウエスタン大31、ユタ大20

お互いが所属するカンファレンス優勝決定戦に進出しながらタイトルを逃したチーム同士の戦いとなった今年のホリデーボウル。ノースウエスタン大(Big Ten)とユタ大(Pac-12)は前半と後半で形成が大逆転するという荒削りな試合を見せてくれました。

試合は開始からユタ大が飛ばし前半を終えて20対3と彼らの押せ押せムードで後半へ突入します。誰もがこのままユタ大のペースで試合は進むと思ったことでしょうが、それを良い意味で裏切ったのがノースウエスタン大でした。

前半完全に沈黙していたノースウエスタン大オフェンスはなんと第3Qだけで28連続得点を挙げて一気にユタ大を逆転。そしてディフェンス陣も息を吹き返してユタ大を後半無得点に抑え、終わってみれば31対20とノースウエスタン大が大逆転勝利を挙げたのです。

ノースウエスタン大のディフェンス陣の働きも去ることながら、ユタ大は2つのパスINT、4つのファンブルを犯して自滅。ユタ大にとっては何とも後味の悪いシーズンの終え方となってしまいました。

一方ノースウエスタン大は今季初の地区制覇を達成しリーグ優勝決定戦に進出。またこの試合に勝って9勝目を挙げ、シーズン開幕後は1勝3敗という最悪の出だしだったのにもかかわらず、終わってみればチーム史上でも稀に見るベストシーズンとなったのでした。

ゲーターボウル

テキサスA&M大52、ノースカロライナ州立大13

2018年最後の締めとなるボウルゲームとなったのがこのゲーターボウル。SECの強豪・テキサスA&M大とここ数年で力をつけてきたACCのノースカロライナ州立大というマッチアップになりましたが、試合の方は後半に入って4TDを奪って一気に点差をつけたテキサスA&Mがノースカロライナ州立大を52対13で一蹴。昨年までACC所属のフロリダ州立大の監督を努めていたジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督が、フロリダ州立大時代と同じようにノースカロライナ州立大につけ入る隙きを与えませんでした。

ノースカロライナ州立大QBライアン・フィンリー(Ryan Finley)はこの日テキサスA&M大ディフェンスに終始苦戦。139パスヤードに2INTでQBレーティングは15.4ポイントと撃沈。そして何よりも目を引くのが彼らの3rdダウンコンバージョン。なんとこの日13回あったこのシチュエーションをコンバートできた回数はゼロ。点が入らないのもうなずける話です。

テキサスA&M大もパスアタックは140ヤードと相手の脅威には余りなりませんでしたが、ランアタックが炸裂しトータル401ヤードを足だけで稼ぎました。その稼ぎ頭となったのがRBトレイヴォン・ウィリアムス(Trayveon Williams)。19回のキャリーで236ヤードを記録しTDも3つも奪う大活躍。第4Qには93ヤードはのロングTDランも見せてくれました。

今季テキサスA&M大初年度となったフィシャー監督はこの勝利で今季9勝4敗とし、これは同校がBig 12からSECに移籍してきた7年前からみて2番目に多い勝利数となりました。彼らが所属するSEC西地区にはアラバマ大、アーバン大、ルイジアナ州立大、ミシシッピ州立大と既に全国レベルのチームが溢れていますが、来年には早くもテキサスA&M大が西地区の覇権争いに大いに絡んできそうなのを予感させてくれるのに十分な試合展開をこのゲーターボウルで見たような気がします。

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