救えないブライルス氏の悪行

昨夏からシーズン初旬にかけて世間を騒がせたベイラー大のスキャンダル。当時の監督であるアート・ブライルス(Art Briles)氏の解雇に始まり同チームの昨シーズンはある意味歴史に刻まれるようなものになってしまいした。

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ベイラー大の元監督、アート・ブライルス氏

今オフベイラー大はテンプル大からマット・リール氏を招聘し、過去の負の遺産を拭いで装い新たに前に進もうとしています。一連のスキャンダルの話もようやく下火になってきたか、と思っていたがその矢先に新たな火種です。

今回の疑惑はもし真実ならばブライルス氏のコーチング家業に多大なる影響を与えそうです(既に修復が難しい状態である上にです)。それぐらい大きな爆弾だということです。

ブライルス政権の隠蔽体質

今週初めに元べイラー大フットボール部スタッフによって新たな訴訟が起こされたのですが、その訴訟の中で示された電子メールやテキストメッセージによるとブライルス氏らコーチングスタッフは選手が起こした婦女暴行事件の全容を把握しており、なおかつそれを隠屏しようとしていたことが示されていたのです。

調査によれば2011年から2014年まで合計31人の選手により52の暴行事件が起こされていたことも明らかになっています。その中の一つではベイラー大の女子アスリートが被害者であったケースがあり、彼女のコーチが事件に関わったとされるフットボール選手のリストを持っていってブライルス氏に詰め寄ったことがあったそうですが、その時ブライルス氏が放った言葉は、

「こいつらはみんな悪ガキ連中だ。何で(被害者の)彼女はこんな奴らとつるんでいたんだ?」

とさも被害者に非があるような言い方をしたそうです。何よりも自分がリクルートしてきた選手たちを「悪ガキ」呼ばわりする時点でブライルス氏がどんなチームづくりをしてきたかが透けて見えるような気がします。

とにもかくにも今回の新たな証拠をすれば、ブライルス氏が今後2度とヘッドコーチの職につくことはないでしょうし、そのような資格すらあるとは思えません。ベイラー大は長いことカレッジフットボールのお荷物のような存在でしたが、ブライルス氏が就任したことでまたたく間にトップレベルのチームに成長しました。しかしその裏には様々な黒い闇が存在していたのです。大学自体のブランドも地に落ちてしまったことを考えれば、むしろ大学側はフットボール部がない方がましだと考える人もいることでしょう。新コーチのリール氏率いる新生ベイラー大は果たして再び全米トップ10に名を連ねるようなチームに復活することができるでしょうか。

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