2018年度チーム別通信簿:A


クレムソン大アラバマ大との頂上決戦から既に1週間が過ぎ、アメフト界と言えばNFLのプレーオフの話で持ちきりです。カレッジフットボールはコーチの異動の話や選手のトランスファーの話で多少盛り上がっていはいますが、これから春季トレーニングまで暫く閑散期に入っていきます。

そこでこれから何回かに分けて2018年度の主なチームに通信簿をつけていきながらシーズンを振り返ってみたいと思います。もちろん採点は筆者の独断の偏見ですのであしからず・・・。

今回はシーズンを通して素晴らしいパフォーマンスを見せ続けたチーム、「A」評価をあげてもいいんじゃないかと思うチームを厳選して紹介します。


A+

クレムソン大

言わずと知れたナショナルチャンプ。シーズン中は「パワー5」の中でも競争率が高くないACC(アトランティックコーストカンファレンス)の中で戦ってきたクレムソン大の真の力を測りかねていましたが、タイトルゲームでのアラバマ大戦では無敵と言われた相手を木っ端微塵になぎ倒し、最近3年間で2度目の全米制覇を成し遂げました。QBトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)、RBトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)、WRジャスティン・ロス(Justyn Ross)という若い選手が多いこのチーム、来年は全米優勝候補最筆頭としてシーズンを迎えることになりそうです。

A

アラバマ大

開幕時から最終戦まで一度も首位を譲らず突っ走ってきたディフェンディングチャンピオンのアラバマ大。しかしクレムソン大との決戦ではその強さはどこへやら・・・。肝心な時に息切れしてしまった感が否めませんでした。しかしそれでもシーズンを通して、QBトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)、WRジェリー・ジュディ(Jerry Jeudy)、そしてDLクウィンエン・ウィリアムス(Quinen Williams)を擁した彼らがクレムソン大とともに他のチームと一線を画するパワーを持っていることを見せつけてくれました。

ノートルダム大

今季無敗で悲願のプレーオフ出場を果たした名門ノートルダム大。準決勝戦ではクレムソン大に全く歯が立ちませんでしたが、レギュラーシーズンを無敗で終えたことは当然評価に値することです。アラバマ大やクレムソン大のレベルに達するにはもう一皮むけて選手の層を厚くしたいところです。

オクラホマ大

ハイズマントロフィー受賞者カイラー・マレー(Kyler Murray)を擁したオクラホマ大はレギュラーシーズンでのテキサス大戦、そしてプレーオフ準決勝戦でのアラバマ大戦で被った2敗のみで昨シーズンを終えました。ディフェンス力は目を覆いたくなるものでしたが、マレーの超人的な運動能力で負けそうな試合もなんとか手中に収めてきました。マレーがいなくなる来シーズンこそがリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督の本当の腕の見せ所なのかもしれません。

ワシントン州立大

所属するPac-12チームが貧弱だったとはいえ、シーズン終盤まで1敗を守ってプレーオフ進出レースに参戦。それもレギュラーシーズンフィナーレでライバルであるワシントン大に敗れて夢と散りましたが、フットボール強豪校として知られているとは言えないこのチームが11勝も挙げられたのは、監督であるマイク・リーチ(Mike Leach)監督の頭脳と、QBガードナー・ミンシュー(Gardner Minshew)のパフォーマンスのおかげです。

セントラルフロリダ大

2017年無敗だったセントラルフロリダ大は自称ナショナルチャンピオンを語りましたが、監督が代わった2018年度も開幕後から連勝街道まっしぐら。そして迎えたフィエスタボウルではついにルイジアナ州立大に敗れて連勝記録を25で止められてしまいました。シーズン終盤にこれまでの快進撃の立役者とも言えるQBマッケンジー・ミルトン(McKenzie Milton)が膝に大怪我をして戦線離脱しましたが、もし彼が健在であったならば結果はまた変わっていたかもしれません。どちらにしても12勝1敗という戦績は素晴らしいものです。

ケンタッキー大

男子バスケ部の強豪校として知られるケンタッキー大ですが、今季は全米指折りのLBジョシュ・アレン(Josh Allen)そしてRBベニー・スネル(Benny Snell)を従えて大躍進。シトラスボウルペンシルバニア州立大を倒したことで今季10勝目を飾り、1997年以来の二桁勝利でシーズンを終えました。今季で6年目となるマーク・ストゥープス(Mark Stoops)監督の辛抱のチーム育成が見事に実を結んだのでした。

シラキュース大

シラキュース大もケンタッキー大と同じく男子バスケ部で有名なチームであり、フットボール部はここ何年も苦戦を強いられてきましたが、3年目となるディノ・バーバース(Dino Babers)監督の下チームが開花。シーズン中には後に全米覇者となるクレムソン大をアウェーで追い詰めるなどし、ボウルゲーム(キャンピングワールドボウル)ではウエストバージニア大を下して10勝目を獲得。今季を代表するシンデレラストーリーの主役級に躍り出たのでした。

陸軍士官学校(アーミー)

サービスアカデミーの一つでありながら今季11勝2敗という素晴らしい戦績を上げた陸軍士官学校。特に3戦目のオクラホマ大との試合では超格上な相手を苦しめオーバータイムまでもつれ込む大接戦を演じたのです。二桁勝利は1996年以来、ランクされたのは2004年以来という記録ずくめのシーズンでした。オプション好きの筆者にとっては彼らの躍進を見るのは実に痛快でした。

A-

オハイオ州立大

シーズン前には元アシスタントコーチ絡みのスキャンダルに巻き込まれ、アーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督が開幕後3試合の謹慎処分に。そして中盤にはパデュー大に大敗を喫していつものオハイオ州立大らしからぬ姿を見せていましたが、シーズン終盤にかけて一気に盛り返し、ライバルのミシガン大で大勝、そしてBig Tenカンファレンス優勝決定戦ノースウエスタン大を下してリーグ2連覇を成就。シーズン最終戦のローズボウルでもワシントン大を倒して終わってみれば13勝1敗。パデュー大での大敗がなければプレーオフにも出場できていたことでしょう。

ルイジアナ州立大

開幕時に全米25位だったルイジアナ州立大は白星を重ねるごとにじわじわと順位を上げ、後半はコンスタントに10位以内に居続けました。ライバルのアラバマ大に完封負けを喫したのは痛かったですが、一方でジョージア大を倒すなどその強さを見せつけてくれました。長年デキるQBの不在に泣かされてきましたが、今年はオハイオ州立大からの転校生であるジョー・バロウ(Joe Burrow)を迎えてオフェンスに例年にない厚みを見せてくれました。2013年以来の二桁勝利は来季への自信となります。

フロリダ大

今季からフロリダ大の指揮を執るダン・マレン(Dan Mullen)監督は1年目ながら10勝を挙げる好成績を残しました。同じSEC所属のアラバマ大、ジョージア大にはタレントのレベルでまだ及ばないものの、ルイジアナ州立大から白星をあげる手柄を立てました。2000年代に猛威を奮ったあの頃のフロリダ大の復活となるでしょうか?

ジョージア大

今季最高で2位に着け昨年の快進撃の勢いが止まらなかったジョージア大。アラバマ大とのSEC優勝決定戦でも善戦するもあと少しというところで勝利を逃しましたが、この時の実力だけ見れば彼らがプレーオフ進出に値するチームであったと言っても過言ではありません。シュガーボウルにてテキサス大に完敗したのが玉に瑕でしたが。

その他の「A」ランクチーム

フレズノ州立大(12勝2敗)、ユタ州立大(11勝2敗)、アラバマ大バーミンガム校(UAB、11勝3敗)


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