2016年度シーズン総括:チーム別通信簿(4)

2016年度シーズンを振り返る、チーム別通信簿。今回は「C」を受け取ったチーム達を紹介したいと思います。「C」評価のチームはお世辞にも成功したとは言えない、期待に応えられなかったチーム達と言えます。

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C

ベイラー大

ご存知の通り2016年度のベイラー大フットボール部は開幕前までに起こっていたスキャンダルのせいで大ダメージを受けていましたが、にも関わらずチームは6連勝で全米8位までランクを上げてきました。しかし「そんなに何もかもうまく行かないよ」とお天道様は見ていたのか、ここから彼らはまさかの6連敗。あっという間にランク外へ転げ落ちてしまいました。ボウルゲームではなんとか勝利を収め7勝6敗と勝ち越しシーズンを確保することはできましたが、この一連のスキャンダルの打撃は大きく、果たしてベイラー大が過去数年で作り上げてきた強さを取り戻すことができるのかは誰にも分かりません。

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アイオワ大

2015年度アイオワ大は破竹の12連勝を挙げ無敗でBig Ten西地区を制覇。カンファレンスタイトルゲームではミシガン州立大に惜しくも負けましたが、この年最も世間を驚かせてくれたチームの一つに数えられました。しかし2016年度はその勢いを持続することができませんでした。特に第3戦目で下部リーグであるFCSのノースダコタ州立大に敗れたことは大変なショックでした。後半に当時全米2位のミシガン大をホームで破り大金星を挙げたことで汚名を挽回しましたが、やはり2015年度の好調を考えると2016年度は残念なシーズンだったと言わざるを得ません。

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ジョージア大

新監督カービー・スマート(Kirby Smart)監督を迎えた2016年度のジョージア大は開幕戦で全米22位のノースカロライナ大を倒すと開幕3連勝。ランクも12位まで上昇し前監督マーク・リクト(Mark Richt)監督解雇に懐疑的であったファンもにわかに大きな期待を抱くようになりました。が、23位のミシシッピ大、11位のテネシー大というランクチームに連敗するとランク外へ転落。その後は勝ち負けを繰り返し終わってみれば8勝5敗とジョージア大にしてみれば並の成績となってしまいました。しかもクビにした前監督マーク・リクト(Mark Richt)監督が再就職先のマイアミで9勝4敗とジョージア大よりも良い数字を挙げた事も輪をかけてジョージア大の2016年度シーズンが微妙な感じになってしまいました。もっともスマート監督にとっては初のヘッドコーチ職ということで、今後に繋がるシーズンになったことも確かです。

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テキサスクリスチャン大

2015年度は11勝2敗と素晴らしい成績を残し、2014年度の12勝1敗(カンファレンス優勝)と合わせてBig 12カンファレンスで強豪チームとして定着した感のあるテキサスクリスチャン大(TCU)。しかし2016年度は6勝7敗とまさかの負け越し。当時13位のベイラー大、そして同じテキサス州内のテキサス大に勝ちこそしましたが、過去2年間の二桁勝利シーズンの後に二桁勝利を挙げられないばかりか負け越してしまったことが「C」評価の理由であります。

テキサス大

チャーリー・ストロング(Charlie Srong)監督にとって3年目の昨シーズンは結果を残せなければ後がないと言われていたシーズンでした。開幕戦では当時10位のノートルダム大から勝利をもぎ取り、全米ランクも11位を獲得しいよいよ「石の上にも三年」のシーズンがやってきた!とファンは期待を寄せました。しかし2連勝の後3連敗を喫し、高まった期待も空気の抜けた風船のように急速にしぼんでいってしまいました。それと同時にストロング監督不要論も再熱。5勝7敗と3年連続負け越しを記録したストロング監督はシーズン後に予想通り解雇処分となり、テキサス大はその再建計画をトム・ハーマン(Tom Herman)新監督に託すことになるのでした。

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UCLA

ジム・モーラ(Jim Mora)監督5シーズン目となった2016年度。ランキングでは16位発進と開幕前の評価はまずまずでしたが、所詮のテキサスA&M大戦でいきなり敗戦。結局UCLAが全米の表舞台に出てくるのはこれ以上皆無となり、途中4連敗を含む4勝8敗と冴えないシーズンとなってしまいました。モーラ監督にとってはUCLAで初の負け越しシーズンとなりましたが、2012年にカンファレンス南地区を制したものの、それ以降は2013年と2014年に二桁勝利シーズンを上げたにも関わらずタイトルからは程遠い場所にいます。モーラ監督のクビが危ないとは思えませんが、Pac-12の栄冠を獲得してもらうために彼を招聘した大学側の歯ぎしりが聞こえてきそうです。

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テネシー大

開幕時9位という好位置にランクされたテネシー大。前評判もよくサウスイースタンカンファレンス東地区制覇を誰もが予想しました。開幕戦で格下アパラチアン州立大に大苦戦、オーバータームの末辛くも勝利するとランクを一気に17位まで下げてしまいます。翌週バージニア工科大に勝利して勢いを取り戻すと開幕後5連勝を飾り再び全米ランキングで9位に返り咲きます。しかしそれもつかの間、テキサスA&M大とアラバマ大、更にはサウスカロライナ大にも負けて3連敗。大一番に勝てないところを露呈してしまい、一時ランク外に落ちてしまいます。そこから3連勝して再び体勢を立て直して迎えた州内ライバル・ヴァンダービルト大戦。州内ライバルと言っても75勝30敗5分けと圧倒的にテネシー大がリードしているこのマッチアップですが、昨季はこのヴァンダービルトにも屈辱の敗戦を喫してしまいます。ブッチ・デービス(Butch Davis)監督4年目にしてヴァンダービルト大に敗れるのはこれで2戦目。それだけでももはや罪ですが、リクルート王として知られるデービス監督はそのリクルーティング力が試合結果に表れてこないと苛立つファンの声も大きくなりつつあります・・・。

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(つづく)