全米各地でライバル同士の戦いが繰り広げられた第13週目。それぞれのチームが自身の威信をかけて臨んだ週末となりましたが、それだけでなくカンファレンスタイトル獲り、さらにはプレーオフ進出をかけてのサバイバルゲームが見られたウィークエンドとなりました。

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全米2位のオハイオ州立大と3位のミシガン大のライバル対決は周囲の期待に十分応えてくれた素晴らしい試合となりました。両チームの攻撃陣が思うように得点できない中、試合を通してお互いの守備陣が光る展開となりましたが、そんな拮抗した中で違いが出たのはオハイオ州立大QBのJ.T.バレット(J.T. Barrett)でした。パスアタックでは苦戦したものの108ヤードを足で稼いだのが勝利の分かれ目となったのです。

左鎖骨骨折で出場が微妙だったミシガン大QBウィルトン・スピート(Wilton Speight)は2TDを含む219パスヤードを稼ぐなど怪我の割には非常に効果的にボールを動かしましたが、同時に2つのパスインターセプションも犯してしまい、結果的にこれがミシガン大にとって痛手となってしまったのです。

オハイオ州立大はオーバータイムに突入することなく勝利するチャンスがありましたが、FGを2つも外してしまいミシガン大に追いつく絶好の機会を与えてしまいました。が、ミシガン大は残念なことにオーバータイムではバレットとRBカーティス・サミュエル(Curtis Samuel)のランアタックを止めることができずこの大事な一戦を落としてしまうのでした。

そのオーバータイムでは4th&1ヤードというところでバレットがQBスニークを仕掛けて1stダウンを奪いますが、これがビデオ判定にもつれ込みます。その結果判定を覆すほどの証拠がないということでオハイオ州立大の1stダウンが認められ、直後に彼らがTDを奪うわけですが、この判定に黙っていなかったのがミシガン大のジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督。試合後の会見でもこの判定に納得いかずに不満を漏らしていましたが、時すでに遅し。勝てばBig Tenカンファレンス優勝決定戦出場が決まり、さらにはプレーオフ進出にも大きく前進するところでしたが前者はペンシルバニア州立大に譲り、後者もその可能性を大きく落とすことになってしまいました。

オハイオ州立大はカンファレンスタイトルゲームには出場できないものの、この時点で全米2位であるためプレーオフ進出はほぼ間違いないでしょう。

 

ミシガン大がオハイオ州立大に負けたことでBig Tenカンファレンス東地区は前述の通り最終戦でミシガン州立大を難なく倒したペンシルバニア州立大が制することになりました。ミシガン大には完膚無きまでにやられましたが、オハイオ州立大から奪った大金星が最後の最後で効きました。一方西地区ネブラスカ大ウィスコンシン大のレースでしたがネブラスカ大がアイオワ大に敗れ、ウィスコンシン大がミネソタ大に勝ったためウィスコンシン大が地区代表に。よってBig Tenタイトルゲームはペンシルバニア州立大とウィスコンシン大によって争われることになります。もしCFPランキング上位チームがそれぞれのカンファレンスタイトルゲームで敗れることがあれば、この試合の勝者には微小ながらプレーオフ進出への可能性が与えられることになるでしょう。

 

すでにSEC西地区の勝者となっているアラバマ大はライバル・アーバン大と対戦しましたが、その強固なディフェンスがアーバン大にTDを許さず、また1年生センセーショナル、QBジャレン・ハーツ(Jalen Hurts)が2つのパスINTを犯すもそれ以外は323トータルヤードに3TDと活躍。チーム12勝目に貢献。来週カンファレンスタイトルゲームでフロリダ大と対戦することになります。フロリダ大は先週末に宿敵フロリダ州立大と対戦しましたが手も足も出ず敗退。この試合を見ればアラバマ大にとってSECタイトル2連覇はほぼ手にしたものも同然と言えそうです。ちなみにアラバマ大は11月に4試合をこなしていますが、この間相手に与えたTD数はズバリ、ゼロです。アラバマ大の最大の敵はアラバマ大自身ということでしょうか。

 

Pac-12カンファレンス北地区ではワシントン大がワシントン州立大を一蹴し地区優勝を飾りました。南地区では驚きの快進撃を見せているコロラド大ユタ大を倒し見事地区制覇。結果カンファレンスの栄冠はワシントン大とコロラド大との間で争われることになります。コロラド大が負けていれば週末にノートルダム大を倒したサザンカリフォルニア大にチャンスが残されていましたが残念ながらそれは叶いませんでした。それにしても前半苦戦して表舞台から姿を消していたサザンカリフォルニア大にしてみれば来年に繋がる素晴らしい勢いを見せてくれました。一方のノートルダム大はこれで4勝6敗。ボウルゲーム出場権も逃しこれから寒い冬を過ごさざるを得なそうです。

アラバマ大と並び今シーズン無敗を守っているのがウエスタンミシガン大ですが先週末もトレド大相手に55対35で勝利し今季のレコードを12勝0敗としました。メジャーカンファンレンスである「パワー5」の一員であるアラバマ大の全勝記録とそのミッドメジャー「グループオブ5」の一員であるウエスタンミシガン大の全勝記録は一概に比較できませんが、彼らの偉業は大いに評価されるべきです。彼らはミッドアメリカンカンファレンスのタイトルをかけて東地区代表のオハイオ大と今週末対戦です。

 

プレーオフやカンファレンスタイトルには全く関係ないのですが、先週末のシラキュース大ピッツバーグ大の一戦は触れておく価値があります。この試合のファイナルスコアは76対61(ピッツバーグ大が勝利)なのですが、この合計137得点はFBSの歴史で最高の数字となりました。このゲームではなんと20個のTDが生まれ、両校合わせて58回のファーストダウン、そして1312トータルヤードというとんでもない数字を残したのです。両チームのディフェンスは一体どこへ行ったんだ?と疑問を投げかけたくもなりますが、見ているものを楽しませるには十分な試合となったのです。。

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