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長期政権を担うヘッドコーチ十傑 ②

長期政権を担うヘッドコーチ十傑 ②

9位:パット・フィッツジェラルド(Pat Fitzgerald)- ノースウエスタン大

2006年に母校のヘッドコーチに就任したパット・フィッツジェラルド監督ですが、そのいきさつは必ずしも両手を上げて喜べるものではありませんでした。

2006年7月、当時の監督であったランディ・ウォーカー(Randy Walker)氏が突然の心臓発作でこの世を去りました。当時これから夏季キャンプを迎えようとしているさなかでのこの訃報にチームは大きく揺れました。そして当時ラインバッカーコーチだったフィッツジェラルド氏が驚きのプロモーションを受けヘッドコーチに昇格。大変厳しい状況の中で初のヘッドコーチ職をスタートさせたのでした。

就任時全米で最も若いヘッドコーチ(32歳)だったフィッツジェラルド監督の出だし数年は苦戦が続きました。初年度の2006年は4勝8敗、そして翌年は少し持ち直して勝率5割の6勝6敗。しかし2008年に9勝4敗という好成績を残すとそこから5年連続ボウルゲーム出場を果たします。2012年にはゲーターボウルに出場し、ミシシッピ州立大を見事倒して64年振りのボウルゲームでの勝利を納めました。

その後2年間は5勝7敗と落ち込みましたが、今年2015年は10勝3敗と二桁勝利を記録。カンファレンス戦績は6勝2敗とし、これはフィッツジェラルド監督が就任して以来最高のBig Tenレコードとなりました。選手時代にはラインバッカーとして数々の賞を総なめにしたフィールド上のリーダーが、再びチームの長としてノースウエスタン大を引っ張って来て早や10年。彼の「ノースウエスタン大魂」はこれからも若い選手達に受け継がれていく事でしょう。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

8位:リック・ストックスティル(Rick Stockstill)- ミドルテネシー州立大

あまり注目は集まりませんが、非パワー5(”Group of Five”)カンファレンスのチームの中でもミドルテネシー州立大は非常に安定した成績を残してきました。その原動力となっているのがヘッドコーチのリック・ストックスティル監督です。

招聘された2005年次はミドルテネシー州立大はまだサンベルトカンファレンスに所属していましたが、その翌年年にはストックスティル監督率いるチームはカンファレンスチャンピオンに輝きます。今年で10年が経ちましたがその間にチームはサンベルトカンファレンスからより競争が激しいカンファレンスUSAに鞍替えをします。その後でもチームは安定した成績を残しています。

ストックスティル監督が前出のダントニオ監督やフィッツジェラルド監督よりも優れているのかと言われれば確かに疑問はありますが、彼らがBig Tenのチームとしてリクルーティングや金銭面で上回る中、俗にいう「ミッドメジャー」カンファレンスに属し限られたリソースで10年チームを率い続けているストックスティル監督の手腕は見逃せません。

ストックスティル監督のミドルテネシー州立大での総合戦績は64勝61敗でその内5年間で勝ち越しシーズンを送り、ボウルゲームにも5度出場を果たしました。2011年だけは2勝10敗と散々な戦績でしたがこのシーズンを除けばミドルテネシー州立大は毎年最低でも5勝は挙げています。彼のミドルテネシー州立大でのベストシーズンは10勝3敗でニューオーリンズボウルに出場して勝利した2009年度です。

ストックスティル監督が健在で尚かつ大学側が彼に対して忍耐強くいてくれたおかげで、10年の間ミドルテネシー州立がミッドメジャーにて他のチームの下に埋もれる事無くカンファレンスの上位に食い込むまでになりました。そこはしっかりと評価したいところです。

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