11月29日に今季第5回目となる「カレッジフットボールプレーオフ（CFP）ランキング」が発表されました。いよいよ今週末で全ての試合が終了しファイナルランキングが日曜日にも発表されますが、最後のアピールの場を残すプレーオフ進出可能なチームたちは今週どのようにランクされたのか見てみましょう。
【最新のCFPランキング一覧はこちら】
上位4チーム
1. アラバマ大
2. オハイオ州立大
3. クレムソン大
4. ワシントン大
首位のアラバマ大は先週ライバル・アーバン大に勝利し全勝を守りました。今週末行われるSECチャンピオンシップにてフロリダ大を倒せば文句なくプレーオフ進出が決まるでしょう。先週3位のミシガン大との一戦を制したオハイオ州立大は2位を確保。彼らはすでにレギュラースケジュールを終えているため、これ以上勝ち星を挙げることはできませんが、同時に黒星を喫することもありません。よって彼らのプレーオフ進出は決まったも同然です。
ミシガン大が敗れたため3位に上昇したのはクレムソン大です。彼らは今週末ACCタイトルゲームにてバージニア工科大と対戦。この試合に勝てばプレーオフ進出へのチケットを手にすることができるでしょう。そして新たにトップ4に食い込んできたのはワシントン大。先週ライバルのワシントン州立大を倒した彼らは今週末コロラド大とのPac-12カンファレンスゲームを残しています。これに勝てば念願のプレーオフ進出が決まります。
後続チーム達
5. ミシガン大
6. ウィスコンシン大
7. ペンシルバニア州立大
8. コロラド大
9. オクラホマ大
10. オクラホマ州立大
残りの試合が今週末のみということで上位4チーム、特にアラバマ大、クレムソン大、ワシントン大が敗れることがなければ後続のチーム達にチャンスはありません。
例えばこの3つのチームのうち1つが敗れたとしてそのチームの代わりに繰り上がる可能性があるのはどのチームか・・・。
5位から7位のチームは全てBig Tenカンファレンスのチームです。この中でミシガン大が一番高いランクに位置していますが、彼らはカンファレンスタイトルゲームに出場しません。ウィスコンシン大とペンシルバニア州立大がカンファレンスの王座を懸けて戦うわけですが、このゲームの勝者とミシガン大のどちらがプレーオフに進出すべきか・・・。これはかなりの議論になりそうです。ミシガン大はどちらのチームにもレギュラーシーズン中に勝っていますから、ミシガン大が繰り上がるべきだという見方もできます。しかしかといってBig Tenの優勝チームが追い越されるいうのも如何なものか・・・と。
8位のコロラド大はワシントン大とカンファレンス優勝決定戦で対決しますが、これに勝ったとしても上記の3チームを追い越して上位4位に食い込めるかどうかはいまいち疑問です。上位4チームから2つが脱落すれば多少のチャンスはあるかもしれませんが、そうなったとしてもBig Tenのチャンプとミシガン大がコロラド大を出し抜く可能性もあります。
9位と10位のオクラホマ大とオクラホマ州立大は今週末直接対決を控えています。勝った方がBig 12カンファレンスの優勝チームとなりますが、彼らがプレーオフに進出できる可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
コロラド大、オクラホマ大、オクラホマ州立大に奇跡が起こるとすれば各々のチームが対戦相手を完膚なきまでに叩きのめし、さらに上位チームが転がり落ちてくる必要があります。
それもこれも今季際立ってBig Tenチームが台頭したからに他ありません。トップ7位以内に4チームも同カンファレンス所属チームがランクされているというのは近年のSECを見ているようです。そのSECはアラバマ大以外はトップ10に入れず、今年は彼らにとっては残念な年となってしまったと言えるでしょう。ミシシッピ大、ルイジアナ州立大、テネシー大、フロリダ大（もっともそのうち3チームはトップ25入りは果たしてはいますが）らが苦戦。Pac-12ではオレゴン大、スタンフォード大、Big 12ではベイラー大、テキサスクリスチャン大らが期待通りの活躍を見せられなかったせいで各カンファレンス優勝の価値が下がってしまうという現象が起きてしまったのです。
総合するとトップ4チームのプレーオフ出場はかなりの確率で現実のものとなりそうですが、もし波乱が起きるとするならばそれはコロラド大がワシントン大を倒すことぐらいです。そうなると最後の椅子をかけてどのチームが滑りこめるか・・・。プレーオフ選考委員の大きな頭痛となりそうです。
