長期政権を担うヘッドコーチ十傑 ⑧

1位:ボブ・ストュープス(Bob Stoops)- オクラホマ大

1970年代から80年代にかけて一世を築いたオクラホマ大。しかし1990代に入るとその勢いは徐々に衰え、90年代後半になるとジョン・ブレイク(John Blake)指揮下のオクラホマ大は3年連続負け越しシーズンを送るなどしその間の戦績は12勝22杯。かつての栄光の面影もない姿にファンは嘆き、オクラホマ大の栄華を築いたレジェンド、バリー・スウィッツアー(Barry Switzer)を惜しむ声が多く聞こえたものでした。

そこに救世主として現れたのがボブ・ストュープス氏です。当時フロリダ大ディフェンシブコーディネーターでした。フロリダ大に来る前はカンザス州立大で6年間コーチしましたが、特に1991年から1995年の間ディフェンシブコーディネーターとしてチームを指導した際には、当時ディビジョン1Aで最弱チームと言われていたカンザス州立大を強豪チームにまで急成長させました。その手腕を買われ1996年にフロリダ大のディフェンシブコーディネーターに就任。その前年守備陣の崩壊が露わになったフロリダ大ディフェンスの再建を一手に任されたストュープス氏の改革は直ぐに功を奏し、1997年のシュガーボウルでフロリダ州立大を倒して見事ナショナルチャンピオンに輝きました。

カンザス州立大とフロリダ大での活躍により当時ストュープス氏は全米でもっとも注目される若きアシスタントコーチとなり引く手数多となりますが、前回のポストにも書いたように彼の母校であるアイオワ大も新コーチとして打診をしましたが、結局古豪オクラホマ大の復活を託されオクラホマ州ノーマン入りを果たしたのでした。

そして就任2年後には早くもナショナルチャンピオンに輝き、ここから新たなオクラホマ大の時代が始まるかと大きな期待が寄せられました。ただ残念ながらそれ以来まだ2度目の栄冠を手にできてはいませんが、それでもチームはコンスタントにナショナルタイトル争いに絡んできています。ストュープス監督指揮下のオクラホマ大はこれまで179勝46敗。13度の二桁勝利シーズンを謳歌しています。

自身が所属するBig 12カンファレンスでは9つのタイトルを保持し、ナショナルチャンピオンシップには3度出場しています。昨シーズンはナショナルタイトルゲーム進出は叶わなかったものの、プレーオフに臨んだ4チームの1つに選ばれました。

ストュープス監督がオクラホマ大に就任して以来、チームは未だ負け越しシーズンはありません。また就任1年目を除いて(7勝)以降の16年間では最低でも8勝以上を挙げるなど長いことその強さを維持することに成功しているのです。

ゲームのシステムや戦略がめまぐるしく変わるカレッジフットボールにおいてストュープス監督は自身の考えに固執することなく時代に合わせて戦略を変えていくことを躊躇いません。2014年に8勝5敗と(オクラホマ大の水準としては)残念な結果に終わるとなんとオフェンスコーチ陣を一新する大胆な改革に打って出ます。これが功を奏しその翌年となる昨シーズンは11勝2敗と躍進し、前述のようにプレーオフ進出を決めたのです。

バージニア工科大フランク・ビーマー(Frank Beamer)氏が28年間のコーチ業を終え先シーズン末引退したことにより、ストュープス氏が現役で最もも長い間同一チームを率いている監督(17年)となりました。56歳とまだまだ若いストュープス監督の長期政権はまだまだ続きそうです。

(ちなみに現在カンザス州立大で監督を務めるビル・シュナイダー氏はトータルで22年のコーチングキャリアがありますが、2006年から3年間引退状態だったため、このカテゴリーからは外させていただきました。今年76歳となるシュナイダー監督の戦績は193勝101敗1分け。ここ2、3年は下り調子ですが今の所退く予定はないようです。ちゃんと調べないとわかりませんが、おそらく彼が現役最年長コーチなのではないでしょうか)

【注:ストゥープス氏は2017年度シーズン開幕直前に突如として引退を表明しました】

この記事が気に入ったらクリック!
この記事が気に入ったらポチッ!
シェアする 0
ツイートする
Pocket
  • Instagram
Google+