第14週目の見どころ – アラバマ大 vs フロリダ大

サウスイースタンカンファレンス優勝決定戦
アラバマ大(1位) vs フロリダ大(15位)

SECチャンピオンシップでのアラバマ大フロリダ大の顔合わせは今に始まった事ではありません。遡れば1992年に地区制が導入され優勝決定戦が行われるようになってから両チームはこれまで8度タイトルゲームで対戦してきました。8度目の対戦となった昨年は29対15でアラバマ大が勝利。ご存知の通りそのままアラバマ大がナショナルチャンピオンの栄冠を手にしたわけです。そして今週末9度目の対戦を迎えます。


アラバマ大は現在CFPランキングで全米1位。フロリダ大は15位ですが、その力の差は歴然です。アラバマ大はこれまで強豪チームと戦い続けてくるも未だ無敗。フロリダ大は東地区を勝ち抜いて来たものの、東地区は西地区と比べるとレベルが全く違います。フロリダ大以外ではジョージア大テネシー大が期待通りの成績を収めることができず、フロリダ大もテネシー大に破れ一時は地区優勝が危ぶまれましたが、テネシー大が後半失速して棚ぼた的に地区優勝を手に入れたという経緯があります。

フロリダ大がアラバマ大から勝利を奪うには少しのミスも許されませんが、アラバマ大の強固なディフェンスを崩すとすればロングパスでDB陣にチャンレンジしていくことです。フロリダ大のQB(ルーク・デル・リオオースティン・アップルビー)陣は残念ながらロングパスでならすことのできるユニットではありませんが、彼らの唯一の望みであるWRアントニオ・キャラウェイ(Antonio Callaway)に何としてもパスを通したいところです。アラバマ大のフロントセブンは全米トップクラスですので彼らにランオフェンスを仕掛けるのは自殺行為です。なんとかパスで切り崩していければ勝機はある・・・かな?

どちらにしてもアラバマ大から大量得点することは容易なことではありません。とすればフロリダ大はアラバマ大オフェンスをなんとかしてロースコアに抑え、少しのチャンスをものにする必要があります。それには先々週のルイジアナ州立大戦で見せたようなディフェンス力をアラバマ大戦でも再現する必要があります。フロリダ大ディフェンスは特にDB陣が強みですし、バトカス賞候補のLBジャラッド・デーヴィス(Jarrad Davis)が怪我から復帰すればアラバマ大のランオフェンスにも多少は立ち向かえる事でしょう。もっともデーヴィスの怪我の状況は芳しくない模様ですが・・・。

「王者」アラバマ大は全てのポジションにおいて全米トップレベルのユニットを擁していますが、開幕時に唯一の弱点と危惧されていたQBポジションは1年生センセーショナルのジャレン・ハーツ(Jalen Hurts)が台頭しむしろチームの強みとトランスフォームしました。投げれて走れるハーツのようなハイブリッドQBに対し今季フロリダ大は苦戦。彼らの敗戦ゲームであるフロリダ州立大テネシー大はハイブリッドQBw擁するチームでした(フロリダ州立大はデオンドレ・フランソワ、テネシー大はジョシュア・ドブス)。もしフロリダ大がハーツを止められなければ、アラバマ大オフェンスはアンストッパブルとなるでしょう。

アラバマ大はシーズンを通してエンジンがかかるのが比較的遅いチームです。ハーフタイム時に点差があまり開いていなかったり、もしくはリードされていると言う状況も少なくありませんでした。ただ、強力なディフェンスが徐々に相手オフェンスを削り、後半へのアジャストが効いて大抵は結果的に大量得点差をつけて勝利するといのがパターンです。アラバマ大がもし負けることがあればそれはアラバマ大自身ともいえます。それはつまり自分たちの犯すミス・ターンオーバーなどです。

どちらにしても普通に試合をすればアラバマ大が敗れる事はまず無いでしょう。フロリダ大の先週のフロリダ州立大戦ではフロリダ州立大の中堅ディフェンスに対してもフロリダ大オフェンスは何もさせてもらえませんでした。またその前の週のルイジアナ州立大戦も然りです。アラバマ大ディフェンスはこれまで(ミシシッピ大以外)どの対戦相手にも仕事をさせませんでした。よってフロリダ大も彼らから大量得点出来るとは思いませんが、ロースコアと予想される前半のうちに多少の得点をスコアボードに残しておきたいところです。が、それが出来るだけの武器をオフェンスは擁していないのが実情です。

アラバマ大にしてもフロリダ大から大量得点を演じるような試合展開に持ち込めるとは思いませんが、いつも通りに試合時間が進むに連れて徐々に流れを自分たちの方に引き寄せ、勝利するのに十分なスコアを獲得して13勝目を挙げることになるでしょう。アラバマ大は勝てば3年連続プレーオフ進出を果たすことになります。もし負けたとしてもこれまでの戦い振りを見れば彼らがプレーオフ進出を決めるとも言われています。そんな状況で自分たちらしさを出せるのはどちらのチームでしょうか?