第13週目の見どころ

College-Football-Fans-tcu

ベイラー大(7位)対 テキサスクリスチャン大(15位)

昨シーズン、この両チームはBig 12カンファレンスのタイトルをシェアしましたが、どちらもプレーオフ進出から漏れた過去があります。故に今年の開幕時には今年こそこの試合の勝者がプレーオフに進出となると期待されました。しかし蓋を開けてみれば両チームとも怪我に見舞われ思うようなシーズンを送れていません。テキサスクリスチャン大はスター選手のQBトレヴォーン・ボイキン(Trevone Boykin)とWRジョシュ・ドクソン(Josh Doctson)を怪我で失い、ベイラー大は先発QBセス・ラッセル(Seth Russell)が首の骨を折る重症で戦線離脱すれば彼のバックアップ、ジャレット・スティッドハム(Jarret Stidham)が足を骨折し彼もまたシーズン絶望となりました。テキサスクリスチャン大はすでにカンファレンスタイトルレースからは脱落、ベイラー大もチャンスはあるもの自力優勝の可能性は消えました。

ベイラー大のオフェンスは3番手のQBクリス・ジョンソン(Chris Johnson)の手に委ねられます。先週スティッドハムの怪我で途中出場したジョンソンは2パスTDと1ランTDを記録するなど勝利に貢献。このテキサスクリスチャン大戦が初の先発出場ゲームとなります。

テキサスクリスチャン大はシーズン当初はディフェンス陣で怪我人が続出。しかしそれをオフェンス力で補い勝利を重ねてきました。しかしながら今度はオフェンス陣で怪我人が続出。先にも述べたように2人のプレーメーカーが怪我でダウン(ボイキンは今週出場の可能性あり)。結局カンファレンスタイトルレースから脱落してしまいました。一時は全米2位にまでランクされたテキサスクリスチャン大ですが、なんとも残念な結末を迎えようとしています。

アイオワ大(3位)対 ネブラスカ大

ここまで過小評価され続けてきたアイオワ大ですが、開幕以来11連勝で最新CFPランキングで遂に4位にランクされプレーオフ進出圏内に入ってきました。彼らはミシガン大ミシガン州立大オハイオ州立大との対戦がありませんでしたが、ウィスコンシン大ノースウェスタン大に加え、ピッツバーグ大と(対戦当時)ランクチームに勝利してきました。先週パデュー大を退けついにBig Ten西地区を制覇。ネブラスカ大戦後に東地区代表チームとカンファレンスタイトルゲームを戦います。カンファレンスタイトルは目と鼻の先まできましたが、ナショナルタイトルを狙うためには今週のネブラスカ大戦を見過ごすわけにはいきません。ネブラスカ大に勝てばチーム史上初の全勝シーズンとなり、カンファレンスタイトルゲームにいい弾みとなります。しかし敗戦は自動的にプレーオフ進出に赤信号が灯ることになります。

海軍士官学校(16位)対 ヒューストン大(21位)

海軍士官学校(ネイビー)は今季周囲を驚かせているチームの一つ。ここまで9勝1敗と快進撃を続け、それを支えるQBキーナン・レイノルズ(Keenan Reynolds)はハイズマントロフィー候補にまで挙げられるほどです。レイノルズはネイビーの生涯ランヤードリーダーであり、NCAAの最多ランTD記録を保持しています。あと1TD奪えばトータルTD数でもNCAAの新記録も樹立するほどです。一方ヒューストン大はここ最近まで無敗を守り非パワー5カンファレンスチームの希望として期待されましたが、先週コネチカット大にまさかの敗戦を喫してしまいました。ヒューストン大のQBグレッグ・ワード(Greg Ward Jr.)が今季のヒューストン大の強さの源でありましたが、敗戦となったコネチカット大戦では足首の怪我でほぼベンチを温めるという状況でした。この試合の勝者がアメリカンアスレティックカンファレンスの西地区覇者としてタイトルゲームに進出。ホームゲームアドバンテージを得るためにも負けられない試合です。

オクラホマ大(3位)対 オクラホマ州立大(11位)

先週まで無敗を守りBig 12カンファレンスタイトルレースで首位を走っていたオクラホマ州立大でしたが先週ベイラー大に敗れ1敗を喫し、タイトルレースで一歩後退したばかりかプレーオフレースでも大きな痛手を負いました。しかしそれでもオクラホマ州立大にとってこのオクラホマ大との試合は意味のあるものです。もしオクラホマ大に勝利し、さらにベイラー大がテキサスクリスチャン大かテキサス大との試合に負けることがあればオクラホマ州立大がカンファレンスチャンプとなります。それよりなによりこの試合は「ベッドラムライバリー」と呼ばれる同州内ライバルチーム同士の対決。最近8年間のうち今年を入れて5回、この対戦カードがカンファレンスタイトルに大きく関わってきました。それだけ重要で意味のあるマッチアップであるという証です。またシーズン最終戦であるため各チームの4年生にとってはレギュラーシーズン最後の試合となるわけです。選手たちが燃えないわけがありません。

オクラホマ大は前試合で怪我を負ったQBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)がどうやらこの試合に間に合いそうです。ヘルメット同士の激突で脳震盪を負ったメイフィールドでしたが、定められたテストをパスし症状も良好な様子。最終的な判断は試合当日に決まるにしても彼が出場できるか否かはどちらのチームにとっても重要なことなので彼が出場できるかどうかは大きな問題であります。今季69パーセントのパスを成功させ、合計で33TDに5インターセプションを記録してきたメイフィールドはハイズマントロフィー候補にもなが上がるほどです。しかしオクラホマ大はメイフィールドだけでなくRBサマージャ・ペリン(Samaje Perine)も有効な武器です。ペリンは前試合のテキサスクリスチャン大で188ランヤードを叩き出しました。しかしメイフィールドが怪我で退いた後には第4Qだけ見れば16対0と完全に主導権を握られ苦戦。辛くも逃げ切ったものの、メイフィールドなしではオフェンス力が激減と問題を露呈してしまいました。

オクラホマ大が勝てばその時点でオクラホマ大カンファレンス優勝が決まります 。そうなればオクラホマ大のプレーオフ進出がほぼ確定となるでしょう。

オハイオ州立大(8位)対 ミシガン大(12位)

お馴染みの全米でも最も有名なライバリーの一つでもあるこのマッチアップ。今年はこの勝者がBig Tenカンファレンスタイトルゲームに進出する「チャンス」を得ることができます。「チャンス」といからには100%保証されていないという訳で、その条件とはミシガン州立大ペンシルバニア州立大に負けた場合、ということになります。というのもオハイオ州立大もミシガン大もミシガン州立大との直接対決に敗れているからです。先週ミシガン州立大がオハイオ州立大に試合終了と同時に決勝のフィールドゴールを決め17対14で勝利。これによりCFPランクで3位だったオハイオ州立大は8位までランクダウン。ナショナルタイトル連覇に向けて非常に痛い敗戦となってしまったのです。ミシガン大はシーズン中盤にミシガン州立大に非常にショッキングな逆転負けを喫し(ミシガン大のパントをブロックしてそれをエンドゾーンまでリターンしてそのままミシガン州立大が逆転勝利)ましたが、先週ペンシルバニア州立大に勝利して首の皮一枚で繋がりました。ミシガン大はオハイオ州立大に過去12年間で1度しか勝利しておらず、今季就任一年目のヘッドコーチ、ジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督はその悪しきサイクルを止めたいところです。

ミシガン州立大(5位)対 ペンシルバニア州立大

3週間前ミシガン州立大がネブラスカ大に負けて連勝記録がストップした際、誰しもがミシガン州立大のシーズンは下降線をたどると思っていました。しかし彼らはそこで凹むことなく再び白星を重ね、先週オハイオ州立大を破る金星を挙げ、一気にBig Tenカンファレンス東地区でトップに躍り出ました。10月にはミシガン大も敗っているミシガン州立大が地区制覇するには今週末のペンシルバニア州立大を倒せばいいだけになりました。ペンステートを倒し、さらに西地区代表のアイオワ大をタイトルゲームで退けることができれば、彼らのプレーオフ進出が現実味を帯びてきます。ミシガン州立大はチームのオールタイムパサー、コナー・クック(Connor Cook)を怪我で失いながらも先週のオハイオ州立大戦は2人のバックアップ、タイラー・オコナー(Tyler O’Connor)とダミオン・テリー(Damion Terry)が力を合わせチームを勝利に導きkました。ペンステート戦にクックが出場可能かは試合開始直前までわからないようです。クックが出場しないとしてもオハイオ州立大に勝利したことでチームの士気は相当上がっているはずです。そんなチームをペンステートが止められるか見ものです。ペンステートはすでに7勝を挙げており年末のボウルゲーム出場権を獲得してはいますが、彼らはそれだけで満足していないはずです。ペンステートとミシガンステートは常にシーズンフィナーレで対戦するライバリーゲーム。下馬評ではミシガンステートが有利ですが、昨年の敗戦の雪辱を晴らすためにペンステートも全力でミシガンステートを倒しにくるでしょうから大差のゲームになるとは思えません。また彼らの試合結果がミシガン大対オハイオ州立大戦の勝者の運命に大きく関わってくるためそちらの意味でも見逃せないマッチアップです。

ノースカロライナ大(11位)対 ノースカロライナ州立大

ノースカロライナ大は今シーズン海軍士官学校にならび周囲を驚かすほどの快進撃を続けるチームです。現在10勝1敗でACCコースタル地区を制したノースカロライナ大はカンファレンスタイトルゲームで全米1位のクレムソン大と大戦を控えています。が、今週末のノースカロライナ州立大戦を軽んじることは決してありません。それは去年からの因縁の対決だからです。昨年ノースカロライナ州立大の選手たちはノースカロライナ大QBマーキース・ウィリアムス(Marquise Williams)を「弱虫(ソフト)」呼ばわりし、試合でも35対7とホームで醜態を晒してしまったのです。そのリベンジにウィリアムスをはじめチーム全体が燃えているはずです。ウィリアムスはACCのQBではトップのランヤードを誇り、それはクレムソン大のデショーン・ワトソン(DeShaun Watson)をもしのぎます。ノースカロライナ大がそのワトソン率いるクレムソン大をタイトルゲームで倒し、プレーオフ進出に一筋に希望を残す(そのためには多くのトップチームが負けなければなりませんが)ためにまずこのノースカロライナ州立大をしっかりと倒しておく必要があります。

アラバマ大(2位)対 アーバン大

現在CFPランク2位で8連勝中のアラバマ大アーバン大との「アイロンボウル」を制すればSEC西地区代表として東地区代表のフロリダ大とカンファレンスタイトルをかけて争うことになります。これらの2試合に連勝することができれば彼らのプレーオフ進出はほぼ確定と言えるでしょう。しかし1敗でもすればその時点で彼らのドリームシーズンは終幕を迎えることになります。アーバン大に負ければチャンピオンシップゲームにさえ進むことができず、期待大のシーズンから一気に残念なシーズンというという結末が待っています。そして対戦相手のアーバン大はアラバマ大を陥れるのに十分な力を持つチームです。すくなくともそのポテンシャルは秘めています。彼らのシーズンはかならずしも開幕当時に描いていたものを体現したシーズンとは言えませんが、どんなときでもこの「アイロンボウル」だけは特別で、大嫌いな(半ば憎しみもこもった)相手のアラバマ大に一泡吹かせてやろうと闘志をみなぎらせているはずです。数字の上ではアーバン大ランディフェンスは全米11位とトップクラス。このディフェンス陣がハイズマントロフィーフロントランナーのバマRBデリック・ヘンリー(Derrick Henrey)を止められるかが焦点となりそうです。

UCLA(22位)対 サザンカリフォルニア大

Pac-12南地区の決戦はこのマッチアップに託されました。勝者が地区チャンプとなりカンファレンスタイトル戦でスタンフォード大と相まみえます。Pac-12チームはどのチームもプレーオフ進出の夢は途絶えましたが、Pac-12チャンプとしてローズボウルへ出場するという大きな目的は残されています。

ノートルダム大(6位)対 スタンフォード大(9位)

ノートルダム大唯一の敗戦は現在CFPランキング1位のクレムソン大とのアウェーゲームでした。この試合ではノートルダム大が試合終了直前にTDを決め2ポイントコンバージョンが決まれば同点でオーバータイムに持ち込めるというシチュエーションでQBデショーン・カイザー(Deshone Kizer)がゴールライン寸前でクレムソン大ディフェンスに止められて惜しくも敗戦というゲームでした。 この敗戦以来ノートルダム大は負け無しでここまで10勝1敗という戦績を残しています。しかし今のところノートルダム大はプレーオフ進出圏外に甘んじています。当時19位だったテンプル大とのアウェー戦に競り勝ったのはよかったのですが、そのテンプル大がその2週間後にサウスフロリダ大に敗れてしまい、ノートルダム大にとってテンプル大から奪った白星の価値が薄れてしまったのです。

スタンフォード大はシーズン開幕戦でノースウエスタン大に敗れ先行き不安とされましたが、その後は8連勝。しかし2週間前にオレゴン大にまさかの敗戦を喫し2敗目としCFP進出に黄色信号が灯りました。カンファレンス戦ではスタンフォード大はすでにPac-12北地区を制しました。

ノートルダム大がCFPランクで4位以内に食い込むにはこの試合でただ勝利するだけでなく、CFP選考委員を唸らせるような展開で勝ち星を挙げる必要があります。スタンフォード大はこの試合の後にさらにカンファレンスタイトルゲームがあり2試合分選考委員にアピールするチャンスがありますが、これが最終戦のノートルダムには後がないのです。注目はスタンフォード大RBクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffrey)です。ラン、レシーブ、リターン、おまけにパスまでこなすマルチタレントプレーヤーのマカフリーはハイズマントロフィー候補に挙げられるほどの逸材です。