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アラバマ大ニック・セイバン(Nick Saban)監督とアーカンソー大ブレット・ビルマ(Bret Bielema)監督が現行の早期NFLドラフト入りに関する新ルールを提案しました。

 

早期NFLドラフト入りとは、卒業を待たずして3年生終了時にチームを離れドラフト入りを表明することですが、現行のルールだと仮にドラフト入りを表明した場合、その時点で自動的に残りのカレッジキャリアは無効になるというもの。つまり、一度ドラフト入りを表明した場合もう後戻り出来ないと言う訳です。このルール改正をセイバン監督とビルマ監督は提案したのです。

「NFLはプロレベルでプレーするには早すぎる選手達の早期ドラフト入りを望んではいない。そして我々カレッジフットボール界の人間はNCAAも含め、そのような選手が早期に大学を飛び出てしまうのを望んでもいない。そのような無茶な決断を予防出来るようにする環境が必要ではないか?それには沢山の議論が必要だろうし、私なんかよりももっと上層部の人間同士が話し合わなければならないのだろうが、もし必要ならば私も喜んでその議論に参加したい。」とはビルマ監督。

大学バスケットボールではNCAAが早期ドラフト入りする選手達にしっかりと自分たちのオプションを吟味出来るよう時間に猶予を与えるというルール改正を行いました。これによりドラフト入りしたいと思った選手が先走って未熟な決断をすることを防ぎ、気が変わった選手達が大学に戻れるようになったのです。結果、昨年NBAのドラフト入りを表明した総数120人の中で57人の選手達が大学へ戻っていきました。

今年4月に行われたNFLのドラフトでは早期ドラフト入りを表明した96人の選手のうち、30人もの選手がどのチームからも選択されませんでした。そして現行のルールによりその30人の選手は所属していた大学チームにも戻ることを許されないのです。

「もし早期に大学を去りプロへ行きたい選手がいて、その選手がNFLのスタッフと面会することが出来、自分にどれほどの確率でドラフトで選択される可能性があるか知ることが出来たならば、ボーダーラインの選手が早期ドラフト入りを思いとどまることも考えられるでしょう。そうすれば路頭に迷う選手も減り、大学の卒業率は上がる。そのようにまだプロレベルに達していない選手が大学に残りもっと経験を積めば翌年のドラフトでは選択される確率が上がるだろう。結果全員にとっていいことばかりだ。」とビルマ監督は続けます。

また、セイバン監督とビルマ監督は早期ドラフト入りを目指す選手達だけを集めたコンバイン(NFLスカウトの目の前で様々なテストを行いその基礎身体能力などを測定するイベント)を開催すべきだとしています。

「NFLのチームが選手を査定する際の情報がちゃんとこちらに回ってこなければ我々は選手達と信頼関係を維持することが出来ない。そのことをNFLに問いただすと、『フィルム上のみの限られた査定ではあなた方に選手の情報をお渡しすることは出来ない』という答えが返ってくる。だからコンバインのようなイベントがある。我々にとってはしっかりとした情報が欲しいのです。」とはセイバン監督。

SECのコミッショナーであるグレッグ・サンキー氏はこうも語っています。

「男子バスケットボールのルールが改正されて初年度ですが、すでに多くのコーチからポジティブな意見を伺っています。これから出て行こうとしている選手らには彼らのドラフトステータスに関してまさにリアルタイムの的確な情報が与えられることになります。そしてこの時点で彼らのカレッジでのプレー資格は剥奪されていないのです。同じことがフットボールでも可能ではないのかと言う議論はあるのです。」

現行のルールは、だれでもかれでもNFL行きを表明させない為の「くさび」として制定されました。しかし情報が不足した中で夢だけを追ってドラフト入りを表明するもどこからも拾ってもらえず路頭に迷う選手も実際いる訳で、このような状況を打破する必要はあるのかもしれません。