ホリデーボウルプレビュー

サザンカリフォルニア大トロジャンズ(8勝5敗、6勝3敗 Pac-12)

サザンカリフォルニア大(USC)にとって今年は山あり谷ありなシーズンでした。開幕後3勝2敗と煮え切らないスタートとなっていたUSCはシーズン途中でヘッドコーチ、スティーブ・サーキジアン(Steve Sarkisian)を解雇。この時点で全米中が今年のUSCはこのまま下降線をたどっていくと信じてやみませんでした。しかし臨時コーチとして急遽チームをまとめあげることになった、クレイ・ヘルトン(Clay Helton)氏のもとチームは手綱を引き締め再び上昇を始め、Pac-12南地区を制すると優勝決定戦へ進出。惜しくもスタンフォード大に敗れタイトル奪取はなりませんでしたが、このような厳しい状況の中チームを空中分解させる事無くシーズンを救ったヘルトン氏の手腕が買われ、彼が正式にヘッドコーチに任命されました。

振り返れば勝てると思われていたワシントン大に17対12で敗れた試合以外の敗戦ゲームはどれもそこまで悪いゲームではありませんでした。スタンフォード大(レギュラーシーズン中とタイトルゲームで2敗)、ノートルダム大オレゴン大はどれも強豪でそれらに対しUSCはよく戦っていたと思われます。開幕前はハイズマントロフィー候補とまで言われたQBコディ・ケスラー(Cody Kessler)期待していたほどの働きを見せる事は出来ませんでしたが、それでも沈みかけたチームを再び浮上させるのに十分な働きをしてくれました(3128パスヤード、68.4%パス成功率、27TD、6パスインターセプション)。

実際のUSCの強さは8勝5敗という数字に惑わされていては計る事は出来ません。QBケスラーとアンストッパブルWRジュジュ・スミス-シュースター(JuJu Smith-Schuster)のホットラインは相手のパスディフェンスにとって大きな脅威になりますし、地上戦はRBロナルド・ジョーンズ(Ronald Jones II)か健在。またUSCのパスディフェンスもトップレベル。全体で言えばトップ10以上の実力は無いかもしれませんが、今のUSCはどのチームと対戦してもただでは転ばないチームだと言えそうです。

最後に出場したボウルゲーム:
2014年 ホリデーボウル(サザンカリフォルニア大45、ネブラスカ大42)

歴代ボウルゲーム戦績:
33勝17敗

ウィスコンシン大バジャーズ(9勝3敗、6勝2敗 Big Ten)

今季9勝を挙げたウィスコンシン大ではありますが、その割に彼らの名前がメディアの間で飛び交っていたと言う記憶が正直ありません。シーズン序盤にアラバマ大アイオワ大に敗れて以来、プレーオフレースから早々と後退してしまったからに他なりません。CFPランキングが発表された当初、再びその名がランキングに綴られましたが、ノースウエスタン大に敗れてしまい完全に蚊帳の外に追いやられてしまいました。結局後になって振り返ってみれば、ウィスコンシン大は勝つべきチームには全て勝ち、そして負けそうだったチームにはもれなく敗れ去ったと言うことになります。

今季のバジャーズの最大の問題点は彼らの大きな売りであるランオフェンスが波であったと言う事です。パスゲームは通常よりも良くなっていた様に思われますが、そうはいってもそれも平均レベル。やはり伝家の宝刀、グラウンドゲームを制することが出来なかったのがウィスコンシン大とその他のライバル達との違いだったと思います。その原因はRBコーリー・クレメント(Corey Clement)を怪我で失ったからに他ありません。

しかし悪いニュースばかりではありません。ウィスコンシン大のディフェンスは全米でもトップレベルで、その中心選手LBジョー・ショバート(Joe Schobert)、DBマイケル・カプート(Michael Caputo)はそれぞれBig Tenカンファレンスで1、2を争うプレーヤー。彼らが大舞台で勝利をものにするためのキーはずばりディフェンスにあると言えます。

最後に出場したボウルゲーム:
2014年度 アウトバックボウル(ウィスコンシン大34、アーバン大31)

歴代ボウルゲーム戦績:
12勝14敗