フィエスタボウル:クレムソン大 31、オハイオ州立大 0

オハイオ州立大
(11勝2敗)
0 0 0 0 0
クレムソン大
(13勝1敗)
10 7 7 7 31

昨年ナショナルチャンピオンシップゲームでアラバマ大に惜しくも敗れたクレムソン大。この試合は事実上2016年の初戦(1月11日に行われたため)といえましたが、会場はユニバーシティオブフェニックススタジアムでした。そして今年度のプレーオフ準決勝戦だったフィエスタボウルが行われたのも同会場でした。つまり1年の始まりと終わりの試合を同じスタジアムで行ったクレムソン大というわけですが、終わりよければすべてよしとばかりに今回はオハイオ州立大に大勝。先にもう一つの準決勝戦であるピーチボウルで勝利が決定していたアラバマ大とのリマッチが実現することになります。

クレムソン大QBデショーン・ワトソンはこの日2つのパスインターセプションを犯してしまいましたが、それ以外は安定した働きをみせ終わってみれば1TDパスを含む250ヤードを記録。またワトソンは足でもオハイオ州立大ディフェンスから84ヤードを奪い相手を翻弄。全体的に見ればワトソンのこの日の活躍はベストなものではありませんでしたが、オハイオ州立大のバックフィールドを丸裸にするなどし勝利に貢献。

しかしこの日クレムソン大で一番輝いていたのはWRのマイク・ウィリアムス(Mike Williams)です。来るNFLドラフトでは第1巡目で選ばれると言われるほどの逸材レシーバーであるウィリアムスですが、オハイオ州立大戦では6回の捕球で95ヤードを記録。そして彼が活躍することによって他のWR選手たちも引っ張られて奮起。実に7人のレシーバーがワトソンからのパスを受け取りました。またそれにRBウェイン・ガルマン(Wayne Gallman)もオフェンスに効率的なスパイスを与えてくれました。

そして忘れてならないのはオハイオ州立大オフェンスを無得点に抑えたディフェンス陣です。この日タックルフォーロス(タックルによってマイナスヤードとなること)が11回、オハイオ州立大QB J.T.バレット(J.T. Barrett)に3つのQBサックをお見舞いしました。その中でも光っていたのは1年生DL。まだまだルーキーの彼にとって今季ベストとも言えるパフォーマンスで1つのQBサックに3つのタックルフォーロスを記録。LBではケンダル・ジョセフ(Kendall Joseph)がこの日のチーム最多タックルでオハイオ州立大のラン及びショートヤードパスを完全攻略。バッカイズのランヤードをたったの81ヤードに押さえ込むことに成功しました。

オハイオ州立大が苦戦したのは何も彼らのランゲームがクレムソン大に抑えられたからだけではありません。一番の要因はラインオブスクリメージでの対決で彼らのOLがクレムソン大のDLの怒濤のプレッシャーを食い止めることができなかったからです。その結果バレットはオープンレシーバーを見つけ出す時間を失い、彼のこの日のパスヤードはたったの127ヤードに2つのINTをクレムソン大に献上してしまったのです。

それにしてもオハイオ州立大が31対0という完封負けを喫したことは素直に驚くべきことです。アーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督にとってこの敗戦はオハイオ州立大でのワーストロスである以上に彼の監督生活において最も屈辱的な負け試合となってしまいました。彼らの真の力を発揮することができずにプレーオフ準決勝で敗退したと見るのが正しいことですが、それにもましてクレムソン大ディフェンスが単純にオハイオ州立大を上回っていた、と評価すべきなのかも知れません。どんな理由であれ試合当日に結果を出せなければすべてが無意味になるシビアな世界ですから。