テキサスA&M大のツイッター騒動

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最近あまりいい話題がないテキサスA&M大にまたまた悪いニュースです。

2017年に入学予定で口頭ではあるもののテキサスA&M大に入学を公表していた、ナンバーワンQBと目される高校生、テイト・マーテル(Tate Martell)がテキサスA&M大入りをやめると発表しました。

心変わりの理由として「家族と協議した結果」とだけ述べていたマーテルでしたが、実はマーテルはこの発表の少し前にオハイオ州立大のオフェンシブコーディネーターでありQBコーチでもあるティム・ベック氏の来訪を受けていたということで、これが今回の発表の引きがになったと考えるのが妥当です。ナンバーワンQBというだけあり、もしマーテルがオハイオ州立大に本当にくら替えしたとしたら、彼に続きオハイオ州立大入りする2017年度のリクルートは増えるものと予想されます。

ここ数ヶ月の間「100%テキサスA&M大に入学する」と断言していたマーテルだけあり、この彼の決断は少なからず周囲を驚かせはしました。もっとも彼は既にワシントン大に行くと言っておきながらテキサスA&M大に乗り換えたという「前科」があるのですが。

しかしテキサスA&M大の騒動はこれでは収まりません。

チームのWRコーチであるアーロン・モアヘッド氏はこのマーテルの発表の直後(6分後だったそうです)以下のようなツイートを載せました

(忠誠心を知らない人たちは本当に残念だ。全く理解出来ない。最終的に信頼がすべてでそれ以外はくそっくらえだ)

名指しはされていないものの、内容とタイミングを考えればモアヘッド氏のツイートは明らかにマーテルに対するものと受けて取れます。確かに彼の気持ちは分かります。テキサスA&M大にとっては全米ナンバーワンQBを失うことになったのですから、痛手であることは明らかです。しかし詰まるところ相手はまだ高校生なのです。まだ若い高校生が自分の行く末を決めるのに、あと1年もすれば考え方も変わるでしょうから行きたい進学先が変わるのも理解出来ます。このようなケースは今に始まった事ではないのですから。ですからこのモアヘッド氏のマーテルに対するツイートは「大人気ない」という批判を受けることになってしまったのです。

このような批判の声が多数上がった為、モアヘッド氏は「お詫び」のようなツイートをしたのですが、これが火に油を注いでしまいました。

(私がツイートした相手は皆さんが思っている相手(=マーテルのこと)ではありません。)

謝ると言うよりは言い訳にしか聞こえませんが・・・。そしてさらに彼のツイートは止まらず「真実を話すとそれが全て悪いことだと決めつける輩がいる」などと宣う始末。

そんな夜中から早朝にかけてのツイートは瞬く間に多くのリクルートに広がり、結果既にテキサスA&M大に入部すると決めていた、2人の4つ星リクルート、タイヨン・リンジー(Tyjon Lindsey)とマニー・ネザリー(Mannie Netherly)はこれらのモアヘッド氏のツイートを見て、入部することを取りやめると発表したのです。

(テキサスA&M大と彼らのファンには大変感謝していますが、僕の親友(=マーテル)を攻撃するツイートを見た結果、テキサスA&M大入りを辞めることにしました)

つまり5つ星のマーテルを失っただけでなく、モアヘッド氏のツイートのせいでさらに2人の4つ星リクルートをも失い、一夜にして3人のトップリクルート達がA&M大から退いてしまったのです。

ヘッドコーチのケヴィン・サムリン(Kevin Sumlin)監督にしてみれば、夜寝て朝起きてみたら3人のトップリクルートを失ったことを知らされるのです。こんなに恐ろしいことはありません。

やっぱり夜中に勢いでツイートしちゃダメなんですね。よく言うじゃないですか、感情のこもった手紙は一夜寝かせて後で読み返してから出しなさいって・・・。

そしてサムリン監督は当然ながらモアヘッド氏に何らかの処罰を下すと発表しました。

「(モアヘッド氏は)ソーシャルメディアを乱用し非常に粗末な結果を導いた」とし、「彼は公共の面前で謝罪もし、またプライベートでも謝罪をしている。今後はこのようなことが起きるとは思わないが、けじめはつけてもらうため彼には何らかの処罰を下します。我々は今回の件を元に自らを見つめ直し、今後に役立てていくつもりです」とサムリン監督は述べています。

テキサスA&M大はオフシーズンにも元トップリクルートのQB2人が転校したと言う衝撃的なニュースがありました。また最近では直接関係ないにしろ、卒業生でハイズマントロフィー受賞者でもあるジョニー・マンゼル(Johnny Manzel)が裁判沙汰になるなど、テキサスA&M大と聞いたらネガティブなイメージが植え付けられてしまいました。そこに来てこの騒動ですからサムリン監督には頭の痛い日々が続きます。