アラバマ大セイバン監督、スパリアー元監督を懐かしむ

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今週カレッジフットボールはサウスイースタンカンファレンス(SEC)のメディアデーで盛り上がっています。各チームの監督がチームの状況やら来シーズンに向けた豊富を語ったり、メディアからの質問に答えたりします。

アラバマ大ヘッドコーチ、ニック・セイバン(Nick Saban)監督はメディアにとても厳しい事で有名です。しかもこのような場でジョークを飛ばす事など滅多にないのですが、今回彼のメディアデーのスピーチの幕開けを珍しくウィットに富んだ台詞で飾ってくれました。

「今年一つだけ残念なことがあるとすれば、いつもなら私は(元フロリダ大/サウスカロライナ大の)スパリアー監督からの手厳しい言葉にいちいち対応しなければならなかったが、それをもうしなくてもよくなった事です。」(続いてメディアの笑い声)

これまで幾度も対戦してきたセイバン監督とスティーブ・スパリアー氏。そのスパリアー氏は昨年ついにコーチ業から引退したため、メディアデーでセイバン監督を「口撃」する事もなくなったのです。

この様に珍しくメディアの笑いを誘ったセイバン氏でしたが、その後はいつも通りメディアに厳しい口調で質疑応答していました。例えば、

「私が現在のチームについて語るような事は、君たちが既に記事にしてしまっているだろうが、それでもいいならまた同じ事を言わせてもらう。」

などと聞いている側には鳥肌が立つような言いっぷりです。

と、普段通りメディアには手厳しいセイバン監督でしたが、最後の最後でこんな事も言っていました。

「最後に一つだけ言いたいのは、あなた方メディアの皆さんには本当に感謝していると言う事です。確かに私がメディアを見る目が厳しいと批判されることもありますが、そんな事は実際ないのです。皆さんが常日頃行っているメディアの仕事には本当に感謝しています。なぜならあなた方の報道がカレッジフットボールというスポーツを、そして学生アスリートたちを盛り上げてくれているからです。メディアの皆さんはそのような若い選手達の興味をそそるような記事を書き、そしてそのような大学選手だけでなくそれより下の若者にフットボールをプレーする喜びや希望を与えてくれているのです。」

「フットボールは素晴らしいスポーツです。そして青少年はスポーツを通して勤勉さ、規律、自己尊敬、忍耐力、克服力など人生において大切な事を学べると私は信じています。それらは彼らの将来にとって大変大事な事ばかりです。ですからそんなスポーツであるフットボールを盛り上げてくれているあなた方に感謝しているのです。本当にどうもありがとう。」

ぶっきらぼうないつもの受け答えだけみていれば、こんな風には感じ取れませんが(笑)、ちょっとホッとしますよね。といってもメディアにとって安心出来るのはこの時ぐらいなもので、シーズンが近くなればまた「鬼のセイバン監督」に関わらなければならなくなるのでしょうが。