これまでのボウルゲームの結果

ボウルシーズンもいよいよ佳境に入り、残す試合数も僅かとなりました。大晦日には2つのCFP準決勝戦が行われ、クレムソン大、アラバマ大がそれぞれ勝ち上がり両校が1月11日のナショナルチャンピオンシップゲームで激突する事が決まりました。

年末年始でなかなか時間が取れず、タイムリーにボウルゲームの結果などを更新出来ませんでしたので、主な試合結果をここにアップしておきたいと思います。

(ボウルゲームの全スコアはこちら

アラモボウル:テキサスクリスチャン大47、オレゴン大41(3OT)

今年のアラモボウルは数あるボウルゲームの中でもトップに挙げられるほど見応えのある試合となりました。もっとも試合開始前の期待度は高かったものの、試合が始まるとオレゴン大が怒濤の攻撃で31対0という一方的な展開に。この時点では誰もがチャンネルを変えたくなるほどのものでしたが、ハーフタイムでテキサスクリスチャン大(TCU)ヘッドコーチ、ゲリー・パターソン監督が魔法の激でも飛ばしたのか定かではありませんが、後半に入りTCUは全く別のチームに。後半31点を取り返し、さらにディフェンスがオレゴン大オフェンスを封じ込め31対31でオーバータイムへ。1度目のオーバータイムでは両チームがTDを決め第2ラウンドへ。ここでさらにお互いがFGで得点を重ね、試合は3度目のオーバータイムへ。3度目以降はTDの後は2ポイントコンバージョンを行使しなければならないルールとなっていますが、先攻のTCUはTDを決めたものの2ポイントコンバージョンを失敗。オレゴン大に絶大なチャンスが訪れましたが、TCUディフェンスが踏ん張り、最後はオレゴン大QBジェフ・ロッキーのパスが無情にもWRダレン・カーリントンの手をかすめ試合終了。31点あった点差を見事ひっくり返してTCUがドラマティックな勝利を収めました。

暴行容疑でチームから追い出されてしまった、スターQBトレヴォーン・ボイキンの穴を埋めたQBブラム・コールハウセンは2TDを含む351パスヤードを記録。また走って2つのTDを獲得するなどボイキン不在をものともしない活躍を見せてくれました。また4つのTDを前半奪いオレゴン大の前半大量リードを演出したQBヴァーノン・アダムスが怪我で前半終了間際に退場を余儀なくされたのもその後の試合展開に大きく響きました。結局アダムスは後半フィールドに戻る事無く、そこからオレゴン大オフェンスは超失速してしまったのです。しかしやはり特筆すべきは後半のTCUディフェンス。いかにアダムス不在がオレゴン大オフェンスをスローダウンさせたとしても、彼らにトータルでたったの18ヤードしか許さなかったTCUディフェンス陣にも大きな拍手を送りたいと思います。

ローズボウル:スタンフォード大45、アイオワ大16

Pac-12チャンピオンとBig Tenチャンピオンが対戦するこの伝統あるローズボウル。今年はスタンフォード大とアイオワ大とのマッチアップになりました。両方とも惜しくもプレーオフ進出を逃したチームでしたが、スコアを見れば分かる様に力の差は歴然。ハイズマントロフィーで投票2位となったスタンフォード大RBクリスチャン・マカフリーがこの日も爆発。この日の一番最初のプレーでいきなり75ヤードのレシーブTDを決めてスタジアムの度肝を抜くと、パントリターンでも66ヤードのTDを決めるなど彼の能力が全開。得意とするオールパーパスヤードで102回目を誇る最古のボウルゲームであるローズボウルの新記録を打ち立てました(368ヤード)。

シュガーボウル:ミシシッピ大48、オクラホマ州立大20

全米16位のミシシッピ大と同13位のオクラホマ州立大との対戦となった今年のシュガーボウル。ミシシッピ大QBチャド・ケリーはこの日非常に安定したプレーを見せ、4つのTDを含む303パスヤードを記録。おまけに走っても73ヤードを足で稼ぎました。第2Qだけで24得点したミシシッピ大をオクラホマ州立大が止める手だてが無く、一方的な試合でミシシッピ大がシュガーボウルチャンピオンに。これでミシシッピ大は10勝目を挙げ二桁勝利に手が届きました。

フィエスタボウル:オハイオ州立大44、ノートルダム大20

オハイオ州立大の4年生RBイゼキール・エリオットはこの日4つのTDを奪う149ランヤードを記録する活躍でチームの大勝に貢献。カレッジキャリア最後となる試合で素晴らしいプレーを披露することが出来ました。エリオットは前半だけで3つのTDを決めるなどオハイオ州立大がノートルダム大を常に圧倒。またQBのJ.T.バレットも投げては211パスヤード、走っては96ランヤードと彼の本領を発揮。オハイオ州立大12勝1敗シーズンに花を添えました。

ノートルダム大は超カレッジ級のWRウィル・フラーが孤軍奮闘。6回のキャッチで113ヤードを稼ぎ、81ヤードのレシーブTDも決めました。しかしこのTDスコアも試合がほぼ終わっていた第4Qに決まったもので、実際ノートルダムに勝つチャンスはほぼありませんでした。コットンボウルではミシガン州立大、そしてローズボウルではアイオワ大と同じBig Ten出身が相次いで大敗したのを見ると、オハイオ州立大がプレーオフ進出を果たして・・・と思わずにはいられません。

アウトバックボウル:テネシー大45、ノースウエスタン大6

今季のテネシー大は歯ぎしりするような展開の試合が非常に多かったですが、このアウトバックボウルでは彼らの今季ベストゲームを見ることが出来ました。試合開始後14秒足らずでテネシー大が先制パンチをノースウエスタン大にお見舞いするとそこから立て続けに得点を重ね、終わってみれば45対6という大差で勝利。いろいろあったシーズンでしたが結局9勝を挙げ(4敗)、開幕初旬のスロースタートを取り返す健闘を見せました。テネシー大は2期目のヘッドコーチ、ブッチ・ジョーンズ監督下ここ2年間で17勝を挙げ、来年は17人ものスターターがチームに残留する予定。来期のテネシー大が今から楽しみです。

シトラスボウル:ミシガン大41、フロリダ大7

昨シーズン5勝7敗でどのボウルゲームにも招待されなかったミシガン大。しかし新コーチ、ジム・ハーボー監督の下チームは大変革を遂げ、このシトラスボウルではSECの10勝チーム、フロリダ大相手に41対7と寄せ付けず勝利を収めました。QBジェイク・ルドックはMVPの活躍で勝利に貢献。ミシガン大での最後のゲームで3TDを含む278パスヤードの活躍を見せました。ルドックが演出したパスアタックは全米でもトップレベルのディフェンス力を誇るフロリダ大を手玉に取り、またオフェンシブラインも終始スクリメージラインをコントロール。この5人のOLのうち4人が来年もミシガン大でプレーする予定。就任一年目でここまでチームをレベルアップさせることが出来たハーボー監督、来年以降のミシガン大はどうやら安泰のようです。

ピーチボウル:ヒューストン大38、フロリダ州立大24

非パワー5カンファレンス出身(AAC)のヒューストン大がパワー5カンファレンス出身(ACC)のフロリダ州立大に38対24で勝ち、パワー5出身でなくても大舞台で強豪相手に勝利することが出来る事を見事証明してくれました。元オハイオ州立大オフェンシブコーディネーターだった、今季1年目のヘッドコーチ、トム・ハーマン監督の手腕は確かなもので初年度から13勝1敗というとんでもない成績を残してくれました。

QBグレッグ・ワードはこの日走って2つ、投げて1つのTDを奪い勝利に貢献。またWRデマーカス・エイヤーズからWRチャンス・アレンへのフェイクパスTDも決まり、フロリダ州立大ディフェンスに赤っ恥をかかせることが出来ました。フロリダ州立大は第1Qから第3Qまで攻撃面では何一ついいところが無く、スターRBダルヴィン・クックもこの日は黙りを決め込んでしまいました(18キャリーでたったの33ヤード)。QBショーン・マグワイアが第1Qで負った怪我も多少の影響があったかもしれませんが、実にフロリダ州立大らしくない試合運びでした。

ミュージックシティボウル:ルイビル大27、テキサスA&M大21

現在NFLミネソタバイキングスでプレーする元ルイビル大QBテディ・ブリッジウォーターが2013年に卒業した際、彼の穴を埋めるのはルイビル大にとって容易い事ではない事は明らかでした。しかし今季彼らのQBラマー・ジャクソンは1年生にもかかわらずセンセーショナルなプレーでチームを牽引。このミュージックシティボウルではSECの強豪テキサスA&M大相手にパスで227ヤード、ランで226ヤード、合計453ヤードと言う度肝を抜くパフォーマンスで相手を翻弄。またスコアリングでもパスで2つ、ランでも2つと全ての得点に絡む大活躍。

しかしテキサスA&M大もただでは転ばず、6点差まで詰め寄り第4Q残り4分弱で逆転のチャンスを得ますが、QBジェイク・フベナックの最後の望みのパスはWRジョシュ・レイノルズが待つエンドゾーンで空しくも不成功となり万事休す。フベナックは307パスヤードに2つのTD、レイノルズも177レシービングヤードを記録するなど活躍しましたが、白星に結びつける事は出来ませんでした。

ベルクボウル:ミシシッピ州立大51、ノースカロライナ州立大28

ミシシッピ州立大がノースカロライナ州立大を51対28で倒し、スターQBダーク・プレスコットの最後のカレッジゲームに花を添えました。ロケットスタートで21対0といきなり3TD差をつけたミシシッピ州立大は第2Qにノースカロライナ州立大の反撃を食らうも、焦らず得点を重ね続け、終わってみれば点差は23点にまで開いていました。プレスコットは4つのTDを含む380パスヤードを記録。また得意の機動力でもノースカロライナ州立大ディフェンスを翻弄し勝利に貢献。

勝つ事が非常に難しいSEC西地区でヘッドコーチ、ダン・マリン監督の手腕は当然語られるべき事ですが、やはりそれを常勝へと昇華させたのはプレスコットのパフォーマンスでした。アラバマ大、アーバン大、ルイジアナ州立大、ミシシッピ大と群雄割拠のSEC西地区で彼らと同等に渡り合ったプレスコットの存在感はそう簡単には埋める事は出来ないでしょう。昨年のオレンジボウル出場に加え、この日の勝利で今年9勝目を挙げ、2年連続となる9勝シーズンを送りました。これはミシシッピ州立大フットボール部史上初の快挙なのです。プレスコットのレガシーは長く語り継がれる事でしょう。

ホリデーボウル:ウィスコンシン大23、サザンカリフォルニア大21

サザンカリフォルニア大(USC)はQBコディ・ケスラーを中心にエアーアタックでウィスコンシン大を攻略しようと執拗にボールを投げ続けましたが、スターWRジュジュ・スミス-シュースターにボールを繋げることが出来ず、結果このプレーコーリングが仇となり勝てる試合を落としてしまいました。ウィスコンシン大ディフェンスはUSCのダイナミックオフェンスをよく防いでいたと思いますが、彼らのオフェンスもまたUSCディフェンスを攻めあぐんでいました。

USCオフェンスにすれば、審判団による疑惑の判定や立て続けに許してしまったQBサック、そして大事な場面でのミスなどが重なり、結果後少しのところでウィスコンシン大を取り逃がしたのです。違いがあったとすれば派手なプレーは無かったものの、ここぞと言う時にプレーを決めたウィスコンシン大とそうでなかったUSCと言うところでしょうか。

テキサスボウル:ルイジアナ州立大56、テキサス工科大27

シーズン中盤までハイズマントロフィーの最有力候補とされていたルイジアナ州立大RBレナード・フォーネットは終盤失速し彼の名前はトロフィー候補の議論の中から消え去ってしまいましたが、この日一人で30点も奪い、フォーネット健在をアピールしました。4つのランTDに加え44ヤードのレシーブTDも決めフォーネットがチームの勝利に貢献。ルイジアナ州立大がテキサス工科大を56対27でマットに沈めました。またこの日4つものランTDを奪ったおかげで、フォーネットはチーム新記録となる1シーズン最多の22ランTDを記録しました。テキサス工科大ディフェンス相手に212ヤード足で稼ぎ、シーズンのトータルランヤードも1953ヤードにまでのばしました。

チームとしてもトータルオフェンスで638ヤードをマークするなど、オフェンス力としては知られていてもディフェンス力に自信のないテキサス工科大を蹂躙。おかげでルイジアナ州立大は大量56得点を挙げ、これは同チームのボウルゲーム最多得点となりました。

ラッセルアスレティックボウル:ベイラー大49、ノースカロライナ大38

度重なる怪我のためベイラー大は多くの選手を失い、特にQBは1軍と2軍の両選手が怪我で欠場するなど苦しい内輪事情がありましたが、見事に戦略を当てはめ、これでもかと言わんばかりのグラウンドアタックにて全米10位のノースカロライナ大との点取り合戦を制しました。走りに走ったベイラー大のトータルラッシュヤードは、脅威の645ヤード(!)。これは1996年度にフィエスタボウルでネブラスカ大が記録した524ランヤードを大きく塗り替える新記録です。

またトータルオフェンスでもベイラー大は756ヤードというとてつもない数字を残し、これもまたボウルゲーム史上最多ヤードとなりました(それまでは2003年にタンジェリンボウルでノースカロライナ州立大が残した653ヤードが最多)。ノースカロライナ大もベイラー大とまではいきませんでしたが38得点を挙げ、ベイラー大の49点と合わせると合計87点となり、これはラッセルアスレティックボウル最多合計得点とを記録。トータルオフェンスヤードを両チーム合わせると1243ヤードとなり、いかに攻撃力の見せ合いとなった試合だったかを物語っています。

ミリタリーボウル:海軍士官学校44、ピッツバーグ大28

海軍士官学校(ネイビー)4年生QBキーナン・レイノルズはミリタリーボウルにおいて3つのランTDを記録。これでレイノルズのカレッジトータルランTDは88となり、先日彼自身の記録を抜いたルイジアナ工科大のRBケネス・ディクソンが樹立したばかりのNCAA記録(87)を再び抜き返し、レコードブックに彼の名を刻み込みました。またレイノルズはキャリアトータルランヤードを4559ヤードとし、元ウエストバージニア大のパット・ホワイト、元ミシガン大のデナード・ロビンソンらを抜き、QBとしての最多ランヤードを樹立しました。

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